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委員会会議録

質問文書

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平成28年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:03/08/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 それでは、私から一問一答方式で質問させていただきますが、委員長からただいま簡潔明瞭に質問するようにとの御指導でありましたので簡潔明瞭にまずいきます。
 そもそも、現在、県が野球場を建設するためにはどのような要件が必要でどのような土地がふさわしいと考えるのか、そもそも論として全県においてどのような考えを持っているのかお聞きします。

○宮尾都市局長
 静岡県の県営公園におきますスポーツ施設の整備の考え方、方針をお答えいたします。
 静岡県では、スポーツ振興を図るために県の総合計画の中で生涯スポーツの拠点の形成の施策に沿った運動施設を県内各地域にバランスよく配置するよう取り組んでいるところでございます。
 静岡県は東西に非常に長い県でございまして、この長い県を東・中・西の3つに分けてそれぞれ考えてございます。
 各地域におきまして、1つの単独の市町にとらわれずに複数の市町の方々が御利用できる拠点的な公園、スポーツ拠点として東部では愛鷹広域公園、中部では草薙総合運動公園、西部では遠州灘海浜公園の3つの公園を各地域のスポーツ拠点として位置づけ、陸上競技場、サッカー場、野球場それから体育館、それぞれを整備しようと取り組んでいるところでございます。
 さらに、これら地域レベルの公園とはちょっと性質が異なりまして、サッカーのワールドカップ、ラグビーのワールドカップのような世界的な国際大会が開催可能な大きな施設がぜひ全県下に1つは欲しいということで小笠山総合運動公園が整備されておりまして、現在、西部地域にございます。
 それぞれの公園の今の建設の状況を鑑みますと、足りていないのが東部地区の体育館、それから西部地域に県営野球場が現在のところない状況でございます。
 この認識のもとに、これまで草薙総合運動公園のリニューアル等々を行って、長い間大規模公園等も建設してまいりました。タイミングを見ておりましたが、ここに来てそろそろ今足りない部分の検討についても入るべきじゃないかと、県の公園に関する方針としてはこういう形で考えているところでございます。

○阿部委員
 わかりました、なるほど。それで西部に野球場という配置と構想になったと思うんですが、そんな中でこの西部地域の野球場構想が遠州灘海浜公園の篠原地区に整備しようということになったのはいつか、またその野球場建設は篠原地区でやろうと決めたのは浜松市かそれとも静岡県かいずれかお聞きします。

○宮尾都市局長
 先ほど西部に野球場が足りないというお話をしました。東部の愛鷹球場それから中部の草薙球場がそれぞれあると、この話について西部地域のどこに必要なんだというお話がまずございます。
 全体的に見たときに、天竜川を境にしまして、天竜川の東側につきましては高校野球の予選等で使われる1万人規模の野球場が、市営球場でございますけれども磐田市と掛川市にございます。あと天竜川以西になりますと、浜松市の四ツ池の市営球場1つでございまして、御存じのとおり人口規模からいっても天竜川以西は大変浜松市の人口が多ございます。その分野球に携わるチームも天竜川以東が6市町で18ぐらいでしたっけ、浜松市は硬式ですけれども、その倍以上のチーム数を抱えていることもございまして、そういう意味合いからいって、配置的にも当然浜松市といいますか、天竜川の西側に配置をすべきであろうというところまでは一応県で考えてございます。それはバランスよく野球場を配置するという考え方でございます。
 その中で、浜松市域の中、もちろん湖西市も入っていますけれども、どこがいいんだという話になったときに、先ほど申しましたように都市計画決定されている公園の中でない限り我々は公園事業として野球場を建設することはできません、都市計画事業でございますので。それを見たときに、天竜川以西で都市計画決定された公園――今回お話がございます遠州灘海浜公園とガーデンパークの2つを今、県営公園ということで我々も管理していますけれども、全体の公園のあり方から見ますと、ガーデンパークというのはそもそも緑豊かなというところで始まったものでございます。遠州灘海浜公園には今、サッカー場もございますし、そういう意味合いからも遠州灘海浜公園が適地になるのかなと。
 それ以前に実は浜松市から、昭和の時代からの話ですが、かなり長期にわたりこの公園を県営公園として整備することに対して何度も何度も御要望をいただいてございます。都市計画決定を打った後大分時間がたっているという、その地権者の方に対する配慮もございましょうし、それぞれを考えた中で一団地として未開設地が残っているこの篠原地区をぜひこの俎上に上げていただきたいという浜松市の強い希望もございまして、県としても全体のさまざまな条件を考えますと、そこで検討すべきものであろうということで検討に入った次第でございます。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 今、御質問では野球場の場所を篠原地区とされたのはいつかということでございます。
 県といたしましては、平成27年2月定例会で知事がこの篠原地区で野球場を整備する方向で検討に入ることを正式に表明しておりまして、これを受けて同じ昨年の2月定例会で、この構想を実現化させるということで基本構想の予算をいただきまして、今年度その基本構想を策定中でございます。

○阿部委員
 よくわかりました。
 整理すると私の認識と同じでありましたが、まずは浜松市の要望があって、この篠原地区にしたと。そして県として正式表明したのが昨年の2月でありますね。この浜松市の私が認識しているものはどういうことかというと現物もありますが、我々浜松市選出の県会議員は全員認識していることでありますが、毎年夏、浜松市選出の静岡県議会議員に浜松市の県に対する要望を渡されます。それに関して、ぜひ応援してくれと。そこで特に大きな異論がなければそのまま県に提出されるものでありますが、平成23年8月26日提出の浜松市の要望書に初めて篠原地区東側区域約25.0ヘクタールへ野球場などのスポーツ施設を設置したいとする公園整備の早期事業化を要望する一文が入りました。このとき私も初めて篠原につくってほしいんだと認識いたしました。
 その後、翌年の平成24年8月27日のこの同じく浜松市の静岡県に対する要望では、知事が防災を言うことに対して、なぜ防災なんだといろんな異論が相次ぎましたが、ここは僕おかしいなと思っていたのは、ここで浜松市の要望書に篠原地区東側区域約25.0ヘクタールへ津波避難所機能を兼ねた野球場などのスポーツ施設の設置を主体とするという一文が加えられて、公園整備の早期事業化を要望する要望書が提出されました。我々も受け取りました。浜松市の県議会議員全員が受け取っています。
 その後、平成25年度、平成26年度、平成27年度の浜松市からの県要望にも継続してこの津波避難施設つきの野球場整備要望が出されていますね。それは県の当局はよく御承知のことだと思いますが、これにさらに増して、平成25年5月21日には浜松市、浜松商工会議所、そして浜松市自治体連合会の3者の連名で県西部住民がアクセスしやすい遠州灘海浜公園へ、巨大地震発生に伴う津波からの避難所機能を兼ね備えた県営の野球場を整備する要望も提出されており、浜松市選出の県会議員は全員認識している話であります。
 
これら継続された要望を受けた事実をもとに確認したいんですが、ここから質問ですが、最初の篠原地区へ野球場をと明記された要望書を受け取って以降、昨年までの平成24年から平成26年度において県議会でこの件について賛否の議論がなされているかどうか当局に確認したいと思います。

○濱田公園緑地課長
 平成24年から平成26年の間における篠原地区の野球場計画についての県議会での議論をお答えいたします。
 まず、最初に時系列で追いますと、平成26年6月定例会の建設委員会におきまして、かねてから計画決定されている篠原地区の公園整備について伺うということでその予定を聞いております。これに対し県側としましては、浜松市の考えを伺いながら検討していきたいという議論がございました。
 その後、平成26年12月定例会におきまして、本会議で2人の方が御質問しております。
 1つにつきましては野球場などのスポーツ施設の設置を主体とする公園整備の早期事業化を望むことで質問されております。これに対し県当局としましては、多額の費用などを要することもありまして、防潮堤の整備と関連しながら地域住民の安全確保もさることながら、公園の整備について積極的に取り組んでいきたいとお答えしてあります。
 もう1人の本会議での質問でございます。これについては篠原地区のスポーツ施設整備の要望が出されているけれども、スポーツ整備を進めていくべきと考えるが県当局に対しその対応を伺うということでございます。これに対して県としましてはスポーツ施設の実現に向けて積極的に検討してまいりますと答弁しております。
 最後、ちょうど1年前になりますが、平成27年2月定例会――ちょうど基本構想の予算が計上された議会でございます――この中で調査費予算3000万円の具体的な内容と公設民営の具体的な運営についての想定が建設委員会で問いがありました。これに対して県としましては、まず野球場に配慮して基本構想に盛り込んでいきたいということ、それと施設の球場がどの位置におさまるのか検討するなど全体の構想を策定するものだということで、予算の具体的な中身についてお答えしております。
 以上、4人の方のやりとりが確認されました。

○阿部委員
 濱田公園緑地課長にお聞きしますが、今の4人はいずれもこの要望書に沿った推進の意向での質疑であったのか、また議論だったのか確認したいとともに、これは議事録に載っている件でありますので、その4人のお名前をつまびらかにしていただきたいと思います。

○濱田公園緑地課長
 4人とも推進の御質問でございました。
 まず、平成26年6月定例会建設委員会は鈴木洋佑議員でございます。平成26年12月定例会本会議での質問は先に申し上げましたのが田口章議員、もう一つは鈴木洋佑議員、田口章議員は代表質問、鈴木洋佑議員は一般質問でございます。最後の平成27年2月定例会での建設委員会の質問については鈴木洋佑議員でございます。

○阿部委員
 よくわかりました。
 そうすると県議会でも賛成及びこの要望に対して推進の意見しか出なかったので、県当局としては当然ながら急いで実現してあげなきゃいけないなと愚直に御努力いただいて、今日の議案提出に至ったと理解できますね。よくわかりました。
 
その上で、今、報道等によりますと、浜松市から場所は篠原地区じゃなくできないか、したほうがいいんじゃないかという意見が出てるやに聞いております。では仮定の話で質問しますけれど、もし浜松市が篠原地区以外の場所で野球場の建設を希望したときにどうなのかお伺いしたいと思います。
 まず、先ほど来話の出ている都市計画決定を打ったこの遠州灘海浜公園への野球場の建設が白紙になると、この公園の整備がどうなるのかお聞きしたいと思います。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 野球場の建設が白紙になると、この篠原地区の公園整備がどうなるかという御質問にお答えいたします。
 今年度、基本構想の中で、予算をお認めいただきまして、その中で篠原地区へ野球場を導入するということで、その野球場が県西部地域の広域の利用に資することから、県が建設主体となって野球場を整備するという経緯を考えますと、万が一この場所での野球場導入が白紙に戻れば、全て一度白紙に戻って改めて遠州灘海浜公園での導入機能を定め、改めてその役割分担も決めていくことで、結果的にスピード感を持ってこの地区を整備することが非常に難しくなるんではないかと考えております。

○阿部委員
 よくわかりました。
 まさに浜松市からの平成24年からの要望を受けて、県としても準備してきたことでありますので、これが公式の要望であったのが万が一ひっくり返ると、なかなか非常に厳しい状況になることがよくわかります。

 それから、もう1つこの件で聞きたいんですが、もしこの遠州灘海浜公園に野球場をつくらない場合、県が工事主体になれるとすれば、どのような形なのか、つまりは県営野球場の建設ができるのか。また県ができない――工事主体になれないとしたら、逆に野球場を浜松市がつくると言ったらどのような関与になるのかお聞きします。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 まず、他の場所での野球場建設となった場合に、県が建設主体となり得るかという御質問でございますが、そもそも私どもが県営公園として運動施設を整備しているのは、広域公園という1つの市町を超える範囲で利用される公園をまず都市計画を打ちまして整備を進めることになっております。
 したがいまして、制度的には県西部地域の広域の利用に資するものであり、かつそれだけの相当な土地を一団地の土地が確保できるということであれば制度上は建設主体になり得ると考えてございます。
 しかしながら、現在、私ども県では非常に厳しい状況下で7つの公園を運営してございまして、今、また一方で既に都市計画決定を打ってから50年たってもまだ未利用地がある篠原地区があるのにもかかわらず、他地域への整備ができるかというと非常に難しいお話かと考えられます。
 仮にほかの場所で市が整備することになった場合ですが、都市計画決定権者は政令市である浜松市でございます。今後、一般的に野球場の整備をする場合は、国の補助金あるいは交付金を活用して事業を進めることを考えますと、当然、都市計画決定を打ち、都市計画後の事業認可を得て、国庫補助申請をしていく形になってまいりますので、私どものかかわりとしましては、浜松市が都市計画決定を打ち、都市計画事業認可を申請してくると、認可権者が知事という形になっております。そういう意味では県としての関与につきましては、そうした事業認可手続をスムーズに円滑に進められるように支援してまいるという考え方になってくると思っております。

○阿部委員
 わかりました。
 ということは、わかりやすく言うと、この篠原地区以外で野球場をつくろうとすると、県の関与としたら認可するだけというのがメーンになって、球場を工事主体としてやれる可能性が非常に低くなると理解してよろしいですね。

 その上で、もう1つお聞きしますが、もし、それでもなお、県が工事主体になろうとした場合、どのような手続が必要で、また、それに要する年数はどのぐらいかかるのか、念のためお聞きします。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 県が工事主体になるためにどのような手続が必要かでございますが、先ほども申し上げましたけど、そもそも1つの市町を越える公園整備の必要性から検討に入りまして、それから浜松市かどうかわかりませんが、県西部地域の市町で適地を探していただき、その適地が適切に用地の取得が可能かどうかも検討した上で都市計画決定を打ち、そこから事業認可をとってという流れになってくると思います。
 これは何とも言えませんが、適地の検討にどのぐらいかかるかについては、明確にお答えしていいかどうかわかりません。感覚で言いますと約2年ぐらいかな。適地が定まった後、都市計画決定までにこれも2年ぐらいかなと。さらに都市計画事業認可をとるのに1年ということになりまして、事業認可をとって詳細設計に入り工事に着手になりますので、手続的な期間としましては相当な年数がかかるのかなと考えてございます。

○阿部委員
 今、増田交通基盤部理事の御答弁の中に重要な言葉が含まれましたが、浜松市ないしは県西部でということになりますよね、当然ね、よくわかります。浜松市選出の県会議員としては、やはり浜松市がこれからも野球のメッカであり続けるために野球場が今必要だと私どもは考えているので、これはやはり現状の当初、平成24年から今まで議会で反対なく進められてきた浜松市の要望に沿った現計画を、広く皆様の意見を聞きながらやっていくのがよろしいのであろうとよくわかりました。
 ただ、最後にもう1つだけ私からお聞きをしますが、今これだけ詳しく御説明いただいたので、多分今までのマスコミ等々の報道では、ここまでの詳しい解説がなされていなかったことで、理解が進んでいなかったことがあろうと思います。現状、浜松市議会の皆さん、それから浜松市民の皆さんは、ここまでの答弁の内容は多分御理解できてないんじゃないかなと思いますが、今まで多分、いろんな反対の意見が聞こえてきて、当局としてはその辺の齟齬を見ていて、やはりここは理解されていないなというのとともに、驚きを隠せなかったと思うんですが、そのあたりの所見を伺いたいと思います。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 浜松市議会、浜松市民が今、私どものやりとりをどう理解しているかという御質問かと思います。
 浜松市から平成23年以降、もっと前から篠原地区の整備要望は出ていたわけですが、野球場の整備を申し出いただいてございまして、そういう意味では浜松市民の皆さんのコンセンサスを得ているものだと私ども認識してこの仕事をしてきたこともございます。確かに県としても、そういう意味で浜松市民の皆さんに広くこの情報を提供していなかったことを強く反省しているところではございますけれども、ただいま我々としての認識も要望を受けて、一方で長く塩漬けされた土地の利活用も考えていた時期、あわせて言えば、篠原地区といいますか遠州灘海浜公園の中で今防潮堤を整備しておりまして、都市計画決定した区域の中で防潮堤を整備することによって、今まで3つに分かれた拠点の公園がございますが、この防潮堤によってその3つの公園が連携できるきっかけもございまして、今回この基本構想の策定に着手したということもございます。
 そういったことも、実は県議会の皆さんにも報告が遅くなっておりますが、今後、こういった情報については広く市民にも提供し、当然議会にも説明させていただきながら、この件については進めていきたいと考えてございます。

○阿部委員
 ありがとうございました。
 私から所見を1つだけ述べますが、このコンセンサスがとれてないのは浜松市のほうであります。この浜松市議会が理解されてないというのは、ましてや、いわゆる要望提出者の浜松市の一員であられるわけですから、その要望を実現するために尽力してきた私どもからすれば、これは驚き以外の何物でもありません。また今日まで異論なく反対なく議会でも審議されてきた中で、ここへ来てちょっと違うよというのはおかしいんではないかと考えますので、そこに関しては私として、この浜松市選出の県議会議員として、今まできちんと要望書を受け取って内容を理解して活動してきた議員として所見を述べて質問を終わりたいと思います。

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