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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:竹内 良訓 議員
質疑・質問日:07/11/2016
会派名:自民改革会議


○相坂委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○竹内委員
 私からは、遠州灘海浜公園の野球場構想等々について、一問一答方式で質問させていただきます。
 この案件は、昨年度の建設委員会及び2月定例会で大変多くの会派、そして議員、当局側の皆様とさまざまな議論をして現在に至ったと把握しております。
 まず最初に、基本構想に関してなんですけれども、5月30日に基本構想がいろいろ、特に建設委員会で議論の上、県政史上初めて予算の減額修正を入れて我々から出させていただきましたけれども、委員会説明書の中に、県民意見や静岡県都市公園懇話会の審議内容を反映させて公園基本構想を公表したとありますが、議会からの意見はどのように反映されているのか、まずお聞きします。

○M田公園緑地課長
 お答えいたします。
 今回の基本構想につきましては、遠州灘海浜公園の今までの計画決定、そして公園の整備の経緯、そのほか現在の利用状況などを踏まえまして、篠原地区の基本構想を策定したところでございます。その中で、私どもとしては、東・中・西の運動施設の状況を加味しまして、西部地域での野球場の必要性を位置づけをしております。これは、基本構想の中で、未利用地に対して導入をすることが望ましい施設として野球場を記述したものでございます。
 議会の3つの修正の理由として伺っております、県民、市民のコンセンサス、防災機能の役割分担が明確ではない、2020年東京オリンピックに間に合わせることについていかがなものかということ、3点でございますけれども、この3点につきましては、まずコンセンサスにつきましては、今現在、私ども、市は市で市民、市議会そのほかのコンセンサスを得る努力をしておりますし、県としてもパブリックコメント、専門家の意見としての懇話会の意見、そういうものを聞いてきております。また、そのほか野球関係者の理解、意見を聞くために、県の野球協議会の会合を通じて御説明をしたり、そのほか会合の中で、面接の中で基本構想を説明をして理解を求めているところでございます。
 2番目の防災機能についての県、市の役割分担についての議会からの理由でございますけれども、これにつきましては、市当局と3月以降協議をしております。L1を超える津波に対する防災機能につきましては、市町の負担が原則であるということは、県と市の間で共通認識としているところであります。それに基づきまして、県と市で今まで協議をして、今後も引き続き協議を続けて決着をしていきたいと考えております。
 3つ目の2020年のオリンピックの時期の問題でございます。これにつきましては、今現在、平成28年度予算としまして、測量と地質調査の予算をお認めいただいておりますので、これを早急に実施をすること、そしてその次の段階に進むことになった段階で再度、計画、設計、実施と進めていくスケジュールにつきまして、改めて目標を立てて進めていきたいと考えております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 今、M田課長は議会から3つと。本会議場では討論の中で、確かに3つ項目を挙げておりますけれども、建設委員会においては集中審議までして、この案件に関していろいろ議論したと聞いていますけれども、3つだけではないと私は思っております。
 そもそもの話もあると思っていますけれども、いただいた資料によると、2月議会が終わって4月11日に県と市による第11回の勉強会が開催されて、今の課長の答弁だと市側と防災に関する役割分担の話をしたと聞いています。浜松市の鈴木康友市長は議会の中で、野球場に関しては防災のための特別の仕様は、整備は必要ないと発言をしていますけれども、それを踏まえて第11回の勉強会が開催されたのかどうなのか、その点に対してお答えいただければと思います。

○M田公園緑地課長
 お答えいたします。
 4月11日、今年度初めての勉強会を行いまして、メンバーとしては今までと同じ、スポーツ振興、公園、危機管理、全てのメンバーで開催をいたしました。その中で、その前にも打ち合わせの中でお話を伝えておりますけれども、先ほど言いましたとおりL1を超える津波に対する防災機能については市の役割であるということは原則として、共通認識として、市当局は持っております。市長の発言は、たしか3月中であったかと思いますけれども、今回それ以降、市の当局――私が言うのはその勉強会のメンバーとしての部長以下の方でございますけれども、その中では、先ほど言いました静岡県の原則をこの場所にも適用することについては、共通認識を得ているところでございます。

○竹内委員
 再度お伺いしますけれども、市長は防災機能は必要ないと言って、部長以下は必要だと、一体どっちですか。

○M田公園緑地課長
 市当局と県当局との間の認識、私どもの共通認識につきましては、市長にも伝わっているものと思っておりますので、今後それをベースに、その基本合意をもとに進めていきたいと考えております。

○竹内委員
 わかりました。
 それでは、浜松市長の考え方を、浜松市は浜松市議会で特別委員会を組んでいただきましたので、再度その点は確認をしてもらいたいと思っています。
 それから、私がいただいたこの基本構想の15ページで、スポーツ施設のバランスある配置による新たなスポーツの拠点づくりの導入理由の中で、浜松球場の代替施設となると、野球場に関してうたってありますけれども、この委員会には浜松市民が4人入っています。この野球場というのは、ここに野球場ができるという構想は、四ツ池の浜松市営球場がなくなって、その代替施設のために県のお金を使って篠原に野球場をつくるという認識でよろしいでしょうか。

○M田公園緑地課長
 お答えいたします。
 済みません、資料を配ってございませんけれども、県としては、県営の運動施設の配置につきまして検討をした結果、西部にいい野球場が不足しているという結論を得まして、この一番最初の始まりとしましては、遠州灘海浜公園の基本構想をつくるという中で始まったものでございます。
 その中で、市の緑のマスタープランなどから、この篠原地区の一団の未利用地のある公園地区を防災・スポーツのエリアと位置づけまして、その中に大規模なスポーツ施設ということで配置を計画したところでございます。その大規模なスポーツ施設というのが、県の西部に不足をしている野球場であるということでございます。
 先ほどの資料の1ページほど前でございますけれども、私どものほうに来ている要望等を踏まえて、市のスポーツ施設の再編などもございますのでそれも1つのきっかけとしまして、今回篠原地区に野球場を導入するのが望ましいということを基本構想の中でうたったところでございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 篠原に野球場ができる、できないというのは新聞報道ではありますけれども、実は浜松市議会を含めて浜松市民の中では四ツ池の野球場がスクラップして新たに篠原にビルドするというような話は、余り漏れ伝え聞いていません。西部地域に野球場が少ないということであれば、県としては篠原のこの構想で野球場をつくることは、四ツ池の市営野球場もあることを前提にお話を進めているのかどうか、改めてお尋ねします。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 ただいまの質問にお答えします。
 基本的に今回の構想の中で、野球場を望ましい施設と位置づけさせていただいたものにつきましては、四ツ池球場の存続、廃止という議論に影響しない中で、望ましいとさせていただいております。ただし、私どもが浜松市からいただいた要望の中に、四ツ池球場の再編の話が正式に載ってございまして、そういった状況がさらに加われば、この野球場の導入が、より意味があるものになってくるだろうと考えてございます。
 それから、2つほど前の質問に戻って回答させていただきますが、市長は防災機能に特別な施設を要しないとお話をしてございまして、例えばスタンドの下を使って防災の展示室をつくるとか、そういったものまで基本的に否定するものではございません。ただし、そういった配置等につきましては、今後の基本計画等で配置を決めていかなければいけないということで、その部分の詳細の議論についてはこれから始まると考えてございます。

○竹内委員
 今の増田理事のお話の確認ですけれども、ということは、県としては、四ツ池に浜松市営野球場があっても県営の野球場を浜松市内につくるという考え方でよろしいでしょうか。再度お答えいただきます。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 基本的に、四ツ池の存廃に関係なく、浜松市内ではなく篠原地区に望ましい施設として野球場を選んでいるということでございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 現在、浜松市の市議会では、大型スポーツ施設等検討特別委員会――名称は不確かですが――さまざまな会派の方々が寄っていただいて議論が始まろうとしています。ということは、その議会の特別委員会の内容は、市民の代表である方々の議論の推移を見て、どういう結果が出るかわかりませんけれども、県としてはその特別委員会の結果をどのように捉え、どのように重きを置こうとしているのか、お尋ね申し上げます。

○宮尾都市局長
 それでは、お答えします。
 この4月から今年度に入りまして、特別委員会はまだ1回目を開催したところでございます。
 今後どういう形で、一月に1回とかというお話もちょっと漏れ聞こえてきますけれども、ちょっと我々のほうははっきりしてございません。さまざまな御議論をされた中で、大規模スポーツ施設なものですから、野球場に限った話ばかりではなく、四ツ池の新しい陸上競技場のお話もどうもあるようでございまして、我々としては、できるだけ早くいろんな議論を、それなりの時間はかかるとは思うんですけれども、しっかりした議論をしていただき、そこで皆様のコンセンサスを得られたことについて浜松市民の方々のコンセンサスを得られて、それで例えば予算を上げてくると。それはあくまで浜松市民の話でございまして、私としては県民に対してしっかりとした情報は出し、丁寧な説明をしていきたいなと、このような形で考えている次第でございます。

○竹内委員
 私は、行政と議会というのは車でいう両輪だと思っています。お互いが県民の幸せやあるいは安心のためにいろいろ議論を重ねることによって、一部には妥協したり、一部には譲ったり、それぞれの意見を交わすことが大切だと思っているんですけれども、どうもですね、私、浜松市民ですけれども、篠原に野球場ありきでお話が決まっているようにしか私には思えないんですよね、実は。
 それは別に答弁は要りませんけれども。予算上、今回、2億4900万円、公園の基本計画策定に必要な測量地質調査を我々は了として、前回の議会で可決していますけれども、ここの地質調査というのは、構想で言うとスポーツゾーンとか、自由広場ゾーンとか、名前が書いてありますけれども、大体どのあたりにどのぐらいの地質調査をするために掘り沈めるんでしょうか。どのエリアでどのぐらいの箇所を掘るのか教えてください。

○M田公園緑地課長
 今年度行います予算をいただきました地質調査の内容でございます。
 篠原地区のエリアは、先ほどの基本構想の中でゾーン分けをしております。37ヘクタールございまして、西側の12ヘクタールにつきましては市で用地買収が完了しており、一部、浜松市総合水泳場トビオとして供用開始をしております。ですので、こちらについては地質調査はある程度地下の地質が判明している状況にあります。
 今回行います地質調査は、最低限の調査として1本予定をしております。場所としましては、まだデータの少ないといいますか、ない、東側25ヘクタールのうちで、できるだけこの場所の地質を代表する場所を選びまして、これから選定をして地質調査を行う予定でございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 トビオという水泳場の東側は大分広いものですから、1本でいいのかどうなのかという考え方もありますけれども、実はその一番南側で海側の防潮堤寄りのところに、産業廃棄物の最終処分場があります。これは、昭和63年2月10日に浜松市が許可をして、結果的にこの業者は市の許可のもと、産廃物をそこの地域に埋め込んであるという現状があるんですね。産業廃棄物で、漏れ伝え聞いてくると、アスベスト等々も含めたものだと聞いています。どうせ1本しか予算上できないのならば、そういう危険性があるところからやるべきだと、私は思いますけれども、御答弁をお願いします。

○M田公園緑地課長
 お答えいたします。
 25ヘクタール、大変広うございまして、その中で1本でこのエリアの37ヘクタールの地質を想定をしたいということでございます。ですので、先ほど5番委員がおっしゃられました産業廃棄物の処分地につきましては、ここはまたそのときの利用の状況等にかんがみまして、適切な調査、処理をすることにはなりますけれども、今回の地質調査としましては、先ほどのトビオの既存の地質データ、それと今回の1本をもってできるだけ代表的な地質調査を行いたいと考えておりまして、先ほどの産業廃棄物の処分地とは別のところで行う予定をしております。

○竹内委員
 それぞれ考え方があると思いますけれども、そうすると、結果的にこのお話が前に進んできた場合、この産業廃棄物の最終処分場にさまざまな廃棄物が埋設しているということになった場合、その地盤改良は当然必要だと思っておりますけれども、その経費は土地を購入する浜松市が負担するんですか。

○宮尾都市局長
 この最終処分場については、前々から浜松市でも情報をいただいてございまして、その取り扱いについて、今回のボーリング調査というのは代表的なところを掘りまして、想定の地質の状況を一応全体的に探ると。行く行く、今のその処分場のところに公園としてどういう施設が来るかというのは、まだ我々としては、望ましい施設として幾つか施設を挙げてあるだけなものですからその中の配置等は今後また考える話になりますが、それを建設する段階で、産業廃棄物ですからいいかげんな処理はできません。しっかりした形でその処分方法まで取り決めた中で、どのぐらいのものが埋まっているか、その段階で検討していくことになろうかと思います。

○竹内委員
 篠原につくることも既成事実で、なおかつこの構想で言うと、スポーツゾーンという名の、多分野球場をお考えになられているところあたりを掘ると、要するにボーリング調査をするということになると、我々県議会としても、あるいはこういう情報を聞いた浜松市民、静岡県民も、ああ、あそこの静岡県の浜松市の篠原のトビオの東側のスポーツゾーンに野球場ができるんだろうなと、こういうふうに考えるわけですね。そもそも、さっき言った産業廃棄物が埋設されている可能性が高いところに都市公園として建物をつくる可能性があると思いますけれども、盛り土をするだけになるかもしれませんけれども、公園になる場所にそういう産業廃棄物が埋設していても、問題はないんですか。

○宮尾都市局長
 当然のことながら、それがどのような形で影響が出るのか、どういうものがどれだけの量が埋まっているのか、じゃあそれを今、5番委員が言われるように、表土をかぶせるだけの対応にするのか、それとも外に漏れるのを防ぐためにコンクリートで固めるとか、さまざまな方法があろうかと思います。それは、そこに来る施設が今後どのようなものになっていくのか、それでしっかりと対応をして公園を利用される方々に影響を与えないような形で対処をしていくということで考えてございます。

○竹内委員
 我々議会は、野球場をつくるための地質調査及び測量はいかがなものかということで、減額修正をかけています。貴重な税金でボーリング調査をするのならば、その可能性が高いところからやるのが筋だと思うし、本来の大切な税金の使い方だと思います。もう一度答えてください。

○宮尾都市局長
 今回のボーリングは、公園全体の計画を立てるに当たって、野球場に特化したわけではなくて、公園の全体の動向の計画ですとか、施設の配置計画に必要なものとして御理解をいただき、我々で実施させていただくつもりでおります。これをしっかりしたデータとして捉えまして、今後の配置計画等に役立てていきたいと考えておる次第でございます。

○竹内委員
 わかりました。この辺にしときますけど。

 この構想におけるトビオ水泳場ですね。これは、浜松市の地域防災計画に指定避難所が185個あるそうですが、この中には含まれておりません。しかし、387ある緊急避難所の中に、津波避難施設としてトビオは認定をされています。ということは、もしかの場合に、篠原海岸で、あるいは公園ができたとして、あの付近にいる住民ではない来訪者がいる場合に、いざというときにはトビオが津波避難施設として活用されると考えられますけれども、その横の野球場に緊急避難所をつくる意味を教えてください。

○M田公園緑地課長
 トビオが緊急避難場所ということで指定をされているということは承知をしておりまして、今回、篠原地区、かねてから都市計画決定がありました一団の未利用地を公園として整備するに当たりまして、防災機能――今お話しされているのは、津波などの緊急災害時の避難場所としての位置づけでございますけれども――公園施設に防災機能を位置づけるというのは、兼ね備えるということは、これはどこでも行われていることでございます。これからつくる新たな公園施設につきましても、公園に人を集める、集まった人たちが逃げる、それと海岸からの避難の場所など、さまざまな利用方法を考えておりますので、それらの方を対象に、これからつくる公園施設についても、公園を利用する方々を含めて避難場所としての位置づけをするというのは、トビオも含めて避難場所として幾つかあることになると思いますが、それは必要なことではないかと考えております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 課長、トビオの避難者のキャパシティーがどのぐらいあるか御存じですか。収容施設としてどのぐらいの方がトビオに避難できるか御存じですか。

○M田公園緑地課長
 お答えいたします。
 トビオの構造につきましては、1階部分がプール、2階部分が観客席、ホール、ジム、スタジオなどとなっております。観客席の数としては2,400と聞いておりまして、そのほか、ホール、ジム、スタジオなどの面積が約3,500平米ほどあると調査をしております。ですので、1人1平米ということで、県の危機管理部の避難計画の策定指針に基づきますと、先ほど言いました約3,500平米に3,500人ほどの収容が可能であろうと考えられます。

○竹内委員
 私、昔よく海に行ってまして、夏場あるいは春先からよく海の中に入ってましたけど、篠原に3,000人って、花火のお祭りがあるぐらいだったら来るかもしれませんけど、なかなかそれだけ集まることができないですわね。要は、例えばそこに野球場ができて、2万人を超す観客ができるから野球場が避難地になるというのと、公園だけできても避難地はあるわけですから、何かどうしても後付けというかですね、防災という言葉、あるいは知事は本会議場で人助けだとか命を守るとかっていう言葉を使いますけれども、どうしても私には後付けというか、この構想を前に進めるためにそういった言葉を使っているとしか思えないんですね。
 今回の構想のことで、今の御答弁にありましたけど、西区の協議会が5月25日に行われてます。そこの席上で、県の職員の方、どなたかわかりませんけど、篠原以外では野球場は県が施工することはないと発言してるようですけど、この真意をお伺いします。

○M田公園緑地課長
 5月25日、平成28年度の事業の実施に関しまして、一番最初の地元との交渉としまして、西区の協議会で事業のお話をさせていただきました。その中で、質問の内容としては、調査結果により不向きとなった場合はほかのところを考えているのかということでございます。これに対して、今の段階では篠原地区に野球場を配置することが望ましいという基本構想になっておりますとお答えをしたところでございます。

○竹内委員
 再度お伺いします。
 望ましいという言葉、日本語と、篠原以外では施工しないという言葉はちょっと違うと思ってるんですけど、篠原以外は望ましくないということでしょうか。

○宮尾都市局長
 記事の話です。言葉が途中で途切れたところもあるのかもしれません。ただ我々の考え方として、公園事業として県がやる場合、今考えられるのが、西部地域にございます都市公園として、エコパ、それから遠州灘、それから浜名湖ガーデンパーク、この3カ所でございます。
 その中で、さまざまな検討の中で、エコパではなく、一応天竜川を越えて浜松地域なんだろうと、それは野球人口等々の話で、我々が基本構想に記載した話でございます。さらに、エコパの中での検証も当然してございますけど。そういう中で考えたときに、現段階では用地として過去の経緯もございます。一団地の未利用地が残ってるというお話がございます。そこが既に都市計画決定をされてるというお話がございます。それらを含めまして、現段階では静岡県としては公園事業としてやる場合ここしかないと、ここが望ましいという言い方になっていることと思います。

○竹内委員
 わかりました。
 それでは、ちょっと質問の角度を変えてお尋ねします。津波防災地域づくり法というのが平成23年の12月に制定、施行されました。3月11日以降、より巨大な南海トラフの地震の発生が懸念されたり、せんだっての熊本の地震、3月11日に被災した東日本の教訓などを踏まえると、この法の趣旨はさまざまな部分で反映させることが必要だと私は考えています。この法律を施行することによって、さまざまな障害があることも認識はしておりますけれども、この東日本大震災以降、静岡県の土地利用計画や都市計画マスタープランですね、これらの視点をこの法律が制定されたから修正したのかどうか、まずお伺いします。

○古梶都市計画課長
 東日本大震災以降、災害対策をハード整備のみに頼ることは難しい状況の中、都市計画に関しましては立地適正化計画制度が創設されて、現在、各市町において今後も市街地として維持するエリア、あるいはさらに居住を誘導するエリア、または緩やかに縮小するエリアの選別を進めているところです。都市計画区域マスタープランにおいては、津波防災地域づくりに関する法律、先ほど言った津波防災地域づくり法における津波災害特別警戒区域、いわゆるレッドゾーン及びオレンジゾーンにつきましては、新たな開発を抑制する地域として位置づけております。
 もう1つ、県土地利用計画においては、沿岸都市部ではこれまで集積した生活や産業等の都市機能を守るために、都市の防災機能を高め都市の再生を促進するといった見直しを平成25年度に行っております。
 先ほどちょっと言い忘れましたが、都市計画区域マスタープランについては、平成27年、28年におきまして、今、見直しを進めているということで、そこの見直しにおいて、レッドゾーン、オレンジゾーンについて新たな開発を抑制する区域と位置づけていくということになります。

○竹内委員
 このイエローゾーンは県が指定するだろうし、オレンジゾーンは県がこれまた指定をするだろうし、レッドゾーンに関しては市町が条例で指定をすることになるという。指定をすることによって、資産価値とかまちづくりだとか、そう簡単な話じゃないのはよくわかっているんですけれども。ちなみにお尋ねしますけど、この遠州灘の当該地域は何ゾーンに想定することになるんですか。

○太田河川企画課長
 先ほどの、津波防災地域づくり法におけます特別警戒区域――オレンジゾーン、あるいは津波災害警戒区域――イエローゾーンの何に該当するかということでございますが、県が昨年度までにそれぞれの警戒区域の策定の基準というものを定めております。その中では、まずイエローゾーンについては、既に公表されております津波浸水想定における浸水深が1センチ以上の区域を基本として指定することにしております。
 また、オレンジゾーンにつきましては、津波浸水区域に建物があると、それにせり上がりが生じます、津波がぶつかってせり上がりが生じます。それを基準水位と申しておりますけれども、その基準水位が2メーター以上の区域をオレンジゾーンとして指定することを基準として定めたところでございます。遠州灘沿岸部におきましては、現時点、すなわち津波浸水想定においては基準水位が2メーター以上となる区域がありますので、もし市町の意向を聞いて指定する場合においては、オレンジゾーンが想定されるところであります。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 この当該地域は、オレンジゾーンに指定されることが想定されると理解をしましたけれども。浜松市民の方、この中でたくさんいらっしゃると思いますけど、結構浜松市って広くてですね、少なくとも私が住んでる地域は1センチのイエローゾーンでもないんですね。子供たちがスポーツをやる場合、小学校、中学校、高校を含めて、親御さんたちの協力でそのスポーツ施設まで送迎をしたり、応援に行ったり、ときにはグラウンドの整備のお手伝いも保護者の方々がやっています。そうするとですね、こういうスポーツ施設をつくるときには、できれば安全な場所で、近い場所で、快適な場所でというのが常だと思うんですけれども、改めてお尋ねしますけれども、太田課長、四ツ池の野球場はどのゾーンになるんですか。

○太田河川企画課長
 現在、沿岸部に、今、議論となっています野球場等においては、その地域においては基準水位が2メーター以上ありますので、浜松市が指定の意向を固め、手続に従って指定する場合においては、オレンジゾーンの……

○相坂委員長
 四ツ池が何ゾーンかお答えください。

○太田河川企画課長
 すいません。
 四ツ池については浸水エリアではございませんので、そういう場合は指定はされません。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 四ツ池の現行の野球場は津波浸水区域ではないと理解をします。
 改めてお尋ねをします。先ほど、宮尾都市局長にお答えいただいたんですけど、都市公園決定あるいは都市計画等々は、一度人間が決めると変更ができるのかできないのか、簡単にお尋ねします。

○宮尾都市局長
 当然のことながら、法律上は変更という項目が入ってございます。それによって手続を踏めば都市計画の変更は可能でございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 いろいろ長々お話しましたけれども、行政はさまざまな意見を聞いて、パブコメを聞いたり、いろいろ審議会にかけたり、我々議会と意見交換をして物事を進めるのが常ですし、それでいいとは思っています。ただ一度決めたからもう前に進まなければいけないんだとか、トップが言うから前に進めなければいけないんだという行政では、本当の意味での県民の意を酌む行政は成り立たないと思っています。
 今回、さまざまな部分で浜松市民は困惑をしています。例えば、近日中に当該地域の自治会長さん、あるいは当該の行政区の方々が陳情に来るでしょう。そうすると、全く違う意見の方々がシンポジウムを開いたり、全く違う意見の方々が別の角度で要望に来たりします。その中でベストな選択をするときに、我々は要望が来たから全てが通るわけではないと思ってます。議会の本来の役割は、皆様方と立ち位置も違えば、政治的判断もしなければならない。だとするならば、よくよくしっかりしたコンセンサスをとりながら物事を前に進めないと、全く同じことが起こり得ます。この中には、浜松市選出の委員の方もいっぱいいます。浜松市選出の委員というのは、浜松市の発展や安全や安心を含めて、浜松市民から喜んでいただけることを望んでるのは私だけではないとは思っておりますけれども、ぜひ浜松市議会の動向も含めて、議会とよくよく相談した上で物事を進めていただくことを要望して、私の質問を終わります。

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