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委員会会議録

質問文書

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平成24年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:12/21/2012
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 私は大きく3点お伺いしたいと思います。
 まず、先ほど6番委員からもありましたけれども、第134号議案についてですが、観光誘客緊急対策事業費です。この事業を行った後の成果として、観光交流客数、また宿泊客数という指標において、平成24年度の目標に対する達成見込みについてお伺いしたいと思います。

 それと2点目は、委員会説明資料の一番最後のところにあるんですが、石雲院展望デッキについてです。これは完成した後に県民の皆様への周知、また県外の方々にも広く広報していくということで、もう既にお考えになっていると思うんですけども、どのような方法を考えているのか所見を伺いたいと思います。

 それと、3点目は県立美術館についてお尋ねをしたいんですけれども、総合計画の評価案の77ページに県立美術館の展覧会観覧者数が書いてございます。平成21年度から平成23年度の経年変化ということで、推移は維持、横ばい傾向ということです。決算特別委員会でもこの平成22年度の増加した要因についてはお尋ねをしまして、トリノ・エジプト展だったと思うんですが、大変好評でとても観覧客数がふえたということは承知しております。あくまでもこの基準値の平成21年の人数に対して、平成23年度が維持、横ばいという評価ということで考えていいのかどうか。平成22年度でこんなにせっかくふえたのに、これでは評価に反映されていない気がしているんですけれども、その点についてお伺いしたいと思います。

 それと、81ページに記載されてます文化に触れる機会の充実の中で、2つ目の丸ポチのところで、県立美術館の出張美術講座とあるんですけれども、これは具体的にどのような事業内容だったのかお聞かせください。

○植田観光振興課長
 観光誘客緊急対策事業につきまして、先ほど御答弁いたしましたが、この事業の効果というか目的は2つございます。まず1つは短期的な誘客の増加を図るということで、インターネットを使って宿泊客をふやそうということです。もう1つは中長期的な目標としまして、静岡県の認知度を上げまして、ひいては総合計画にあります宿泊客数1900万人の数値を上げていくという目標があります。
 この短期的な目標ですが、先ほども答弁しましたとおり、ネット系のエージェントの宿泊客数を5%引き上げたいと思っております。今回の議会で議決いただきましたら、1月からすぐにネット系のエージェントとの話し合いに入りまして、実際に広告を打てるのは2月、3月の2カ月になると思います。その2カ月間の宿泊について何とか5%上げまして、ひいては長期的にも総合計画目標の1900万人を目指していきたいと考えております。

○石川空港利用政策課長
 石雲院展望デッキについてお答えいたします。
 こちらの整備後の利用促進につきまして、あるいはそのPRについてということでございましたけども、大きく2つ取り組みがございます。
 まず1点目は、その完成あるいはこの利用に働きかけてのPR、広く知らせるという取り組みがございます。これは、委員会資料に書かせていただきましたが、完成記念式典を来年2月に行い、まず大きくPRするとともに、それに限らず、この完成予定に関してのパンフレットをつくったりですとか、各種県のイベント等の機会を捉えながら、積極的に周知、広報していくというのがまず1つでございます。
 それに加えまして、今度は具体的にできました展望デッキをどう使っていただくかという働きかけが2つ目でございます。これにつきましては、先ほどのさまざまな機会を捉えて周知する際にも当然お話はしますけれども、それに加えまして、本年度の緊急雇用事業を活用し、例えば各学校に見学会ですとか、各種催し物をやっていただけないかという働きかけ、あるいは使えますよというPRをさせていただく。あるいは我々県の職員も使えそうな見込みのある団体等に働きかけを行いながら、具体的な利用をふやしていきたいという考えで取り組みを進めているところでございます。以上です。

○松下文化政策課長
 77ページの指標の中に、美術館の入館者数というものが入っております。ただ、美術館は非常に難しいものがございまして、一部事業費を観覧料で賄わなければならないということで、ある程度の入場者数を確保するというのは命題、課題になっております。
 ですから、大体例年目標は17万人という数値を立てておるんですけれども、委員が言われたように平成22年度はトリノ・エジプト展を開催しました。本県には博物館がないことから、博物館的要素の企画展が非常に受けます。このときは、トリノ・エジプト展だけで13万9000人と、約14万人。その1つの展覧会で年間の通常の美術館の入館者数ぐらい入館があったということで、このように突出してしまっております。その前にも国宝鑑真和上展では7万4000人ほど入りまして、こうした博物館的な企画展によって大きく入館者数が左右されてしまいます。
 ですから、通常の入館者数、通常の企画展の入館者数について頑張ってPR等しておるんですけれども、この博物館的なものを加えることによって、若干ここに載せていい指標かどうか、やや疑問な点もあることは事実でございます。

 それともう1点でございます。美術館の出張講座は主に美術館の学芸員の中に教育普及を専門に担当している職員がおります。その者が主に学校に出張して、例えばロダンのレプリカを持っていって本物は美術館に来ればありますよと言ったり、粘土教室や絵画教室をやったりという、県立美術館のほうから外へ出向いて行って美術の楽しさというものを教えている。これが県立美術館の出張出前講座になります。以上でございます。

○盛月委員
 御答弁ありがとうございました。
 1点目の第134号議案についてです。私の聞き方が悪かったのかもしれませんが、平成24年度のここに記載をされている目標がございますね。これに対して達成見込みかどうか、数値としてもしお持ちでしたらその点を聞かせていただきたかったのですが、もしあればお願いしたいと思います。

 2点目の石雲院の展望デッキについて、ありがとうございました。よくわかりました。広報していく、そして雇用の面でも効果が期待されるということを聞いて、ぜひ企画広報部ともよく連携を取っていただいて、広く広報していただきたいと思います。

 県立美術館についての御説明ありがとうございました。観覧者数をふやしていく取り組みというのは、本当にこれからも必要だと思いますので、魅力のある展示を長くしていただきたいと思うんです。
 1つ提案をさせていただきたいことがございまして、それについて御所見を伺いたいと思います。今、県立美術館で持っている絵画を東北の震災の被災地で展示をする取り組みができないかなということを思っておりまして、それについてお聞きしたいです。文化芸術という面で被災地の復興支援ができたら、それはやっぱりいいことだなと思います。静岡県は山梨県と協力して、富士山の世界文化遺産登録にも取り組んでおりますけれども、できたらその富士山の絵を被災地で皆さんに見ていただくという取り組みができたらいいなと思います。そういうことが可能かどうか。
 また、広島県立美術館と静岡県立美術館と協定を結んで学芸員の交流とか、お互いに持っている貯蔵品を貸したり、借りたりということをやっていることは承知しておりますけれども、そういった協定を結ぶことが必要になるのかというところをお聞かせいただきたいと思います。

○植田観光振興課長
 この宿泊客数の目標1900万人についてです。平成22年度と比べまして、上半期の数字ですと101%です。平成23年度は震災等ありまして、かなり上がったり、下がったり非常に動いてますので、震災前の数字で比べますと101%です。ですので、若干上向きつつありますが、もっともっと頑張らなきゃならないものですから、こういった緊急対策を打って、さらに1900万人に向けまして誘客を進めていきたいと考えております。以上です。

○松下文化政策課長
 美術作品を通じた東北への支援についてお答えいたします。
 支援の仕方については、いろんな形があろうかと思います。愛知県の美術館では、募金活動を一生懸命やっておって、それを東北のほうに届けるということを聞いております。また、本県の美術館でも、美術品の修復に詳しい職員がおります。その学芸員が3月11日の被災直後に、やはり美術品の修復ということで10日間ほど派遣されております。その方はもう1回、2回にわたって美術品の修復作業に東北地方に行っております。そういう支援の仕方もあろうかと思います。
 委員御提案の絵の貸し借りでございます。特に、富士山の絵は美術館でも120点ほど持っております。館同士でやりますと、美術品の貸し借りというのは協定を結ばなくても無料で貸し出しすることができます。学芸員のつながりが非常に多いんですけれども、美術館長の名前でこういう絵をお借りしたいということであれば、実際に県立美術館でも年間100件から200件を超える数を他県の美術館等にも貸し出しをしておりますので、そういう制度を活用していただければ、東北の人たちへ館蔵品をお見せするということは可能だと思います。以上です。

○盛月委員
 ありがとうございました。ぜひ、実現していく方向で前向きに取り組んでいただきたいなと思います。
 被災地の復興支援ということが一番ですけれども、静岡県立美術館のPRにもなりますし、そうすれば観覧者数の増加にもつながる。あるいは交流人口の増加というところにもつながるかと思います。また、富士山の世界文化遺産登録を目指す、これを国民運動としていくという本県の意気込みもございますので、ぜひそういう観点からも、前向きに進めていただきたいと要望させていただきます。

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