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委員会会議録

質問文書

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平成23年7月観光資源活用促進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:07/25/2011
会派名:自民改革会議


○石橋委員
 それぞれの立場でですね、観光の振興に御努力をいただいておりますことは、十二分に承知しているところでございますが、現状におきましては、先ほども部長のお話にもありましたように、観光の質の変化、それから円高、デフレ、そして災害と何重苦の中で、観光が、今、死に物狂いで頑張っているということでございます。その中にあって私は心配しているのですけれども、夏休み第1週は雨が3日、そして曇りと天候不順が恐らく予想されます。そうするともう本当に大変です。そういったことをやはり打開するためにはどうしたらいいかということでございます。やっぱり観光の質の変化、お客様の要望の変化にまだ我々がですね、観光関係はもとより対応し切れていないと、時代の変化に。これがやっぱり一番の問題ではなかろうかと思っております。
 その第1点が、行政のほうにも責任があると思いますけれども、伊豆の観光圏とか、あるいは伊豆の観光推進協議会とかいろいろな観光の組織が、伊豆半島だけでもたくさんあるわけでございます。この一つ一つの組織がばらばらな観光政策をやっておりますから、伊豆が一つ、一つだと言われてもなかなか一つになり切れていないと。これがやっぱり最大の原因だと思います。ですから、伊豆観光圏でも伊豆市も入りませんし西伊豆も入ってないわけでありまして、もう伊豆を一つにまとめていく努力というのをね、県行政自身もやはり御努力いただいて、事業別に市町がばらばらにならないような施策が必要だと思います。その点が第1番目。

 それから2番目。去年、私は常任委員会の委員でありましたから、余り強くは申し上げられないのですが、今までの県の動向を見ますと、観光政策に戦術があって戦略がないと。もう場当たり主義。震災だというと、ああ大変だと言って何かやらなきゃってやると、やったはいいけれどもミスマッチ。お客さん――観光客が望んでいることと、我々がやっているイベントがマッチしない。結局、結果が出ないということが多々あったわけでございまして、この件に関しましても我々は国内外を問わず、やはり今、観光客が何を求めているかというマーケットリサーチ――韓国のお客さんが日本に何を求めているのか、中国の人間が何を求めているか、国内のお客さんは伊豆半島、静岡県に何を求めているかというようなことを、どのようにお考えになって、どのようにやっているか。こういうことをやっぱりやらないと、これが商売の原点だと思いますので、その点をお伺いしたい。まず2点だけお伺いします。

○出野文化・観光部長
 お答えいたします。
 まず、伊豆を一つにしていくためにはどうするかということで、3番委員、御承知のとおりというと怒られてしまいますけど、伊豆は一つと言いながら、伊豆は一つ一つというのが、もう最近は定番になっているような状況でございます。
 やはり主たる原因は、これはあとのお話にもつながっていくのですけれども、従来伊豆というのは――先日の本会議でも私お答えいたしましたけれども――黙っていてもお客さん来たのですよね。要は囲い込めばその旅館はもうかった。要するに、ライバルは隣の観光地ではなくて隣の旅館が最大のライバルという、こういうことで静岡県、特に伊豆の観光地というのはずっと過ごしてきたわけですね。非常に状況が変わってきて、団体型、物見遊山型から個人客、目的志向型というふうに変わってきた中で、いかに囲い込んで何百人を泊めて、そこから一歩も出さないという旅館は、やはり経営的には非常に厳しくなってきたと。そういうマスの力ではなかなか難しい。
 伊豆を一つにしていくためにはどうするかということで、今年の3月にできましたけれども、1つはジオパーク構想というのが、伊豆を一つにするための非常にいい題材になったのかなというふうに考えております。御案内のとおり、伊豆半島というのは、今の硫黄島あたりからどんぶらこと来て、百万年前から60万年ぐらい前に本州にぶつかったという、本州とは全く違う、伊豆地域全体が一つの島と言いますか、もともとは一つではないかという話でございます。このジオパーク推進協議会には、三島、沼津をはじめとして7市6町の首長がそろって一つになって、とにかく伊豆半島をジオパークで売っていこうということで、一昨日に観光庁長官もお見えになって、そのジオサイトを幾つか見ていただきましたけれども、やはり非常に貴重な財産だと。これを伊豆半島の観光の再生の突破口として一つになっていく。おっしゃるとおり、観光協会も6市6町の中に10幾つあるというような状況でございますので、とにかく伊豆が一つになるためには、何か共通の目的が必要なんだろうという意味で、ジオパーク構想というのは非常に有意義だなということで、これは県としても積極的に進めていきたいというふうに考えているところでございます。
 2番目の観光戦略がない、戦術だけではないかということでございますけれども、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、今年の3月に「ふじのくに観光アクションプラン」というのをつくりまして、これで静岡県がどういう方向を目指していくかということを明確に出しました。
 静岡県の観光を取り巻く状況としては、東アジアを中心として、非常にアジアが高度成長しているという状況がございます。もう1つは、日本国内、静岡もそうですけれども少子高齢時代を迎えてしまったと。それから3つ目としては、静岡の交通インフラの1つとして静岡空港が開港したと。それから全国47都道府県、千幾つの市町村が、すべて今観光を言わないところはございません。という意味での観光地間の競争が激化しているということと、先ほど3番委員もおっしゃっていただきましたが、団体型から個人型へという環境変化があるということで、これに対してどういうふうにしていくかということを、その観光アクションプランの中につくりました。
 重点事項としては5つございます。1つは、世界に誇れる観光ブランドの質をつくっていこうということで、これは富士山世界文化遺産、あるいは韮山反射炉も、場合によっては世界遺産になっていく状況にございますけれども、こういった世界に誇れる観光ブランドをつくっていく。
 それから、アジアが急成長している中で、そのお客さんをいかに静岡へ取り込んでくるかという、海外誘客の推進ということでございます。先ほどの質問にもございましたけれども、例えば、中国の富裕層の方というのは、金は幾らでもいい、幾らかかってもいいから泊まりたいと。どういうところがいいかというと、単純に言うと、個室、露天ぶろつきの和風旅館、これが中国の富裕層に一番人気のあるパターンです。こういうのは伊豆にはかなりの数ございます。こういったものをきちっと売っていくことによって、ハイグレード1泊5万円とか6万円するところはもうかります。ほかのところはどうするんだという話になったときに、やはりそうではない層もかなりあるということで、それをあわせてやっていくということで海外誘客を進めていくと。
 それから、9番委員以降いろんなお話しをしましたけれども、明らかに今までの、景観を見る、いいおふろに入るだけではなくて、目的がはっきりしてまいりました。例えば、お寺をめぐる旅であるとか、農業体験をしたい旅であるとか、あるいは食べ歩きをしたいであるとか、やはりそういったニューツーリズム、これをきちっと踏まえて進めていくと。
 4つ目としては、ふじのくにMICEの推進ということで、やはり観光誘客に非常に効果があるのは、国際会議であるとかイベントであるとか、何人かの委員からも御意見ございましたけれども、こういうものも積極的に誘致していくことが必要と。このコンベンションとかイベントなんかで誘客を推進するには、先日の常任委員会の中でも申し上げましたけれども、やはり会議場であるとかホテルであるとか、これが非常に重要なのですけれども、もう1つ大きな要素としては、アフターコンベンションをどうするのかといったものもございます。例えば、圧倒的に東京でまだまだ国際会議等は多いわけですけれども、東京でやった国際会議でアフターコンベンションにどこへ行くかというと箱根、伊豆が多いわけです。やはりそういう意味でもコンベンションの誘致というのは、例えば、浜名湖でコンベンションを開いても、中部があって東部があって伊豆があるというような、非常に立地的には優位なところにございますので、ここら辺はきちっと進めていく。
 最後には、来た人が何を求めているか、やはりおもてなしだと思います。よくいろんな場所でも言いますけれども、いかに旅館・ホテルの従業員の方、あるいは経営者の方がすばらしいおもてなしをしても、帰りのタクシー、あるいは帰りのお土産屋さん、あるいは駅の乗務員の方、こういった方々が、「はっ、ふん」とかっていうことだけで、その観光地には二度と来ません。ですから、やはりおもてなしというのも旅館・ホテル、あるいは観光関係者だけではなくて、地域がおもてなしを持ったお迎えをするということが非常に重要ということで、おもてなし日本一の基盤づくりと。
 この5本を柱に個々の戦術を展開していくように、今年度から始まりましたものですから、今後いわゆる待ちの観光、守りの観光から攻めていく観光ということで、日本一のふじのくに、住んでよし、訪れてよしのふじのくにをつくっていきたいというふうに考えております。

○石橋委員
 熱のこもった久しぶりの部長の答弁でありました。静岡県の観光は見通しは明るいというふうに感じたわけでございますけれども、もう1つだけ質問させていただきます、観光振興課長に。静岡県の常温の水で、常温の場所で、3カ年水が腐らない、その場所を知っているかどうか。

○植田観光振興課長
 申しわけありません。存じておりません。

○石橋委員
 多分知らないと思って私は質問したのです。3カ年常温で外に水をタンクに置いて腐らない水がある。これは森先生の選挙区、天城の深層水。これは、私は何で申し上げるかというと、今パワースポット、パワースポットと言われているでしょう。人が集まるの、みんなパワースポットしか集まらないですよ。アトピーなんかが一発で治る。それで千葉あたりから取りに来る。そういう場所をやっぱりパワースポットとして、観光振興課長とか観光政策課長は知って、それを発信してもらわなければ人は集まらないですよ。あと、その隣にいる観光政策課長に言うけれども、日本で一番、2,000本のもみじがある場所がある。答えてください。

○藤原観光政策課長
 お答えします。すみません、存じません。

○石橋委員
 なぜこんな質問するかというと、そういう場所を観光政策課長とか観光振興課長が知らないということが、そもそもだめですよ。それはね、修善寺の虹の里、ここに1カ所に2,000本のもみじの木がある。これは日本でここしかない。京都になんかないんですよ、京都なんて行く必要ないです。やっぱりこれを発信する力がないから、みんな京都へ行ってしまう。ぜひパワースポットの一覧表というか、マップというか、こういったものをつくって、ばんばん客を呼ぶように攻めてくださいよ。部長が攻めると言っていて、部下が守っていちゃしょうがないじゃない、知らないと言っていちゃ。ということで、死に物狂いになってですね、ひとつ死ぬ気になって知恵を出していただきたいということをお願いして、私の質問を終わります。

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