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委員会会議録

質問文書

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平成26年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:02/24/2014
会派名:自民改革会議


○大石委員
 お答えのいただき方によっては10分か15分、12時までには終わりたいと思います。1問だけです。
 この総合計画後期アクションプラン(仮称)のお題目にもなっていますポスト東京時代の日本の理想郷づくり。総合計画であり、またアクションプランでもありますので、高きを望んでそういう遠大な目標を立てるというのは、私もよくわかります。だから、数値目標を挙げて各分野で真摯に努力しましょうというのはよくわかるわけですが、ただ知事も皆さんもよくポスト東京と言われるわけですけど、私は歴史の蓄積の中で京都から遷都されて150年、インフラにおいても文化芸術、政治、行政、官僚機構全てにおいても、もう東京時代というのは江戸時代からずっと、これからも永遠に続くような気がしてしょうがないんですよね。それで、ましてや今度、2020年のオリンピックが誘致されるということになると、さらに東京の持つ吸引力というのはすごく強いと思います。やはりポスト東京ということは、東京のお役目は終わったよ、地方の時代だよという、田中角栄の日本列島改造論とはちょっと意味合いが違うのはよくわかるわけですが、それを静岡県が全部担って理想郷づくりするというのはどうなのか。具体的に言うと、この東京圏の中で、人口流出率は静岡県が一番高いというね。本来理想郷だったら、人口がふえてもらわんとおかしいです。
 それから、求人倍率も最近改善されていると言うけど、周辺では一番悪いですね。私も本会議で質問するつもりですので、ここでは避けますけれども、新幹線新駅を前提とした防災拠点づくりも一歩後退の感がある。
 それから、リニアが通るというけど、静岡県には何もメリットないですね。
 そういうことを考えると、頭越しでどんどんやられちゃって、静岡県が、かつて伊豆が東京のいわゆる奥座敷と言われたのと同じような理想郷になっちゃって、東京圏に吸収されかねないという現況かと思いますけれども、そういう現実の中で、えらい目標を立てちゃったなと私も思うわけです。これはあくまで目標だからと一言で言ってくれれば、終わるわけですが。
 それともう1つは、総合計画後期アクションプラン(仮称)の272ページの地域区分で伊豆半島、東部、中部、志太榛原・中東遠、西部と、非常にお高いレベルで、相互に連携しながら周辺地域との交流を図っていくということを、図面まで示されているわけです。だけどここの文章にもありますが、道州制がまた議論になってくると、誰かの都合というわけではありませんけれども、がしゃんてつぶれちゃって東西へ引っ張られて、本当に求心力ある地域づくりになるかどうか、これは運命的、地理的な問題もありますけれども、今までは東西交通の中で要衝を占めていて、そういう面では東京にない――富士山もそうですけど――利便性、有利性が一挙に瓦解しちゃう可能性もある気がするんですけど、その道州制との絡みと、それからポスト東京時代の意味、何を目指すのか、もう1回わかりやすく説明してほしいと思います。

○池谷県理事(政策企画担当)
 理想ですと言ってしまうと終わってしまうんですけど、そこは理想ではあるかもしれませんけれども、私たちとしては努力しなきゃいけないんではないかと思っております。
 今、まさに御指摘のように、東京は非常に求心力が高く、かつますます求心力が高くなっていくのかもしれませんし、それは確かに事実であろうと思います。しかし、ある意味では逆に、先ほどエネルギーの話もございましたけれども、今のようなライフスタイル、あるいは社会経済を直線的に進んでいくことが、本当に可能なんだろうかと。それは実質としてはそうなるのかもしれませんけれども、やはりそこで大きな価値の転換というのが、少しずつではありますけれども、あるんではないかなと。そのシンボル的な言い方として、これまで奈良、京都、そして江戸、東京というようなスパンの中の次のところで、このままずっと東京なのでしょうかということを、静岡県としても訴えていかなければ、奥座敷になってしまうのではないかなと思います。
 そういう意味でも、当然それは4年間の計画の中で実現するということは難しいと思いますし、人口減少、あるいは雇用といった面で非常に危機的な状況の中で、静岡県として大変な時期であるということはありますけれども、やはりそういう思いを、全国あるいは世界に発信できるような地域づくりをこの4年間から進めていかなきゃいけないんじゃないかという思いでポスト東京時代ということで進めさせていただきたいと考えております。
 それから、道州制につきましても、確かに静岡県というのは非常に微妙な位置にございます。もしかしたら分かれてしまう可能性もあるというお話もございましたけれども、だからこそ静岡県としての魅力、単なる理想としての魅力だけではなくて、経済などで力をつけていかなければいけない。そうしたときに、静岡県は県土がある程度広くて、一極集中ではなくて分散している。地域それぞれが力をつけていくことによって、静岡県として大きな魅力あるいは力になっていくために、もっとそれぞれを磨いていきたいということで地域計画を立てさせていただきました。以上でございます。

○大石委員
 池谷県理事の非常に奥深いうんちくがありました。また担当された立場として、そういう高い望みを持って、こういう表現をされて進めているというのはよくわかりますので、そのことについては理解しました。
 ただ、ポスト東京というのは、東京の人が見てどう思うかなと思うんです。ポストというのは、横文字ですから、横文字の理解の仕方というのはいろいろあるわけですが、もう東京の時代はお役御免、20世紀で終わりだよと。21世紀はもう我々が東京機能の一部を担っていく理想郷づくりをするんだよという、挑戦のような気がしてしょうがないんですよね。だけど一方では、6年後にはオリンピックが開催されるというようなことで、都知事選挙もございましたけれども、ますますあちらのほうが求心力を高めているようです。だから過密の問題とか生活環境の問題とかあるし、物価も高いかもしれませんけれども、逆に言うと世界一住みやすい、東京あるいは東京圏になりつつあるので、ポスト東京時代というのを掲げるのに対して、若干抵抗がある気もするんですけど、目指すところという意味で、意気を感ずるという意味ではわかりますので、消せとは言いませんけど、どうしても一度聞いておきたいなと。
 似たような話で、静岡市からもう役目を果たしたから、県庁を例えば志太榛原あるいは牧之原台地へ持ってこいなんていう話があって、地元では結構盛り上がって会議なんかでやってるんですけど、僕はそんなばかなことを言うなと。県庁の周りにどういう団体があって、駿府の都から構成されてきて、東・中・西にバランスのとれた静岡市の中で県庁機能を発揮しているか。ただ建物を持ってきて、宿舎と議会を持ってくればいいというもんじゃない。誤解してるんじゃないかって言うと、僕の人気がどんどん落ちていく。
 そういうような問題と一緒で、先人たちが営々と築いてきたものに対して、あんまり簡単にもう終わったからこっちだという話は、軽々と言うべきじゃないな思っているんです。そんなことも含めて、ポスト東京時代の日本の新しい理想郷と、大上段に振りかぶって、ワインドアップするのはいいけれども、現実にはさっき言ったような人口の流出とか求人倍率とか、言いたくないけど静岡空港からの大韓航空の撤退――あれはいろんな要素があるにしても、いい情報ばっかりじゃないですよね。だからその辺を、今度もう1回、一杯やりながら皆さんでお話してもらいたいなと、要望して終わります。

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