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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田口 章 議員
質疑・質問日:07/30/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○田口委員
 よろしくお願いします。
 一問一答でやらせていただきます。
 質問に入る前に、一言申し上げたいのが、富士山の世界文化遺産登録に際しましては、本当に所管部門として御尽力いただいた皆さんに心から県民の1人として感謝申し上げたいと思います。ぜひ、引き続きふじのくにづくりの中心に据えて取り組んでいただければなと思っておりますのでよろしくお願いします。
 それでは、質問に入ります。
 まず、今、6番委員からも質問がありました天竜浜名湖鉄道株式会社の経営状況について質問させていただきたいと思います。
 実は、ちょうど今回の定例会資料で配付をされました中に、県が出資又は債務を負担している法人の経営状況報告書というものがございまして、これがちょうど2月定例会の条例改定で初めて今回、この天竜浜名湖鉄道が出資比率25%以上の外郭団体を対象にしたという中で掲載をされるようになってまいりました。せっかく出していただいたものですから、この資料をもとに少し質問をさせていただこうと思っております。
 先ほど6番委員からもありましたとおり、昨年度、プロジェクトチームをつくりまして、将来のあり方についてさまざまな角度で議論をされております。そして先ほどもあったとおり、平成26年度から30年度までの中期経営計画を策定するという年がまさに本年でありまして、その中で新たにこうして資料を出していただいたことについて大変感謝をしているんですけれども、これ実は拝見をしましたところ、非常にあっさりと書かれております。確かに先ほど宮ア交通政策課長が答弁されたとおり、ヘルシーウオークの参加者ですとか、転車台見学ツアー参加者1万4000人とかあるんですけれども、今年度の計画というのが非常にあっさりと淡泊に書かれております。もう1度、今申し上げたとおり、今年度は非常に重要な年であるという私は認識なんですけれども、この報告に込めた思いをまず冒頭伺いたいと思います。

○宮ア交通政策課長
 今回、初めてこの経営状況報告書ということで、地方自治法施行令が改正になりまして、天竜浜名湖鉄道は県が39.7%出資を行っているということから該当になったわけでございます。
 今回初めてということと、それから、一つはそういった公社とか、旧の民法法人、社団法人、財団法人であるとかという公益法人と違いまして、あくまで会社法で設立されている天竜浜名湖鉄道株式会社ということで、そこで差があると認識していますけれども、報告書につきましては、会社側とも調整の上、作成、提出させていただいたところもございます。中身について、もう少し充実したほうがいいんではないかという御意見がございましたので、来年、またその辺も踏まえまして、内容について検討してまいりたいと思います。以上でございます。

○田口委員
 ありがとうございます。ぜひそうしていただきたいと思うんですけれども、やっぱり先ほどのプロジェクトチーム報告書の資料によりますと、これまで累計で約60億円ぐらいがこの天竜浜名湖鉄道株式会社には税金が投入されております。法の趣旨も踏まえて、しっかりと議会としてもチェックをしていかなきゃいかんと思っていますので、資料の充実をまずお願いをしたいと思っています。

 この中身で少し質問をさせていただきたいんですけれども、まず済みません、資料をお持ちでない方には大変申しわけないんですが、予定貸借対照表というのがこの資料にありまして、これを見ると、累積の欠損金が4億6500万円、先ほどもお話がありましたが、あるということで、やっぱり非常に経営内容が難しいということがわかります。
 また、資金の流動性に乏しいですとか、あるいは未収金や未払い金が多いという第三セクターの特徴があらわれているなと思ったんですけれども、この中で2点だけ私がお伺いしたいのは、まず1点目は、退職給付引当金です。
 これはもう結論からいいますと、非常に隠れ借金になりやすい項目でありまして、伺ったところ、当株式会社の対象の従業員は44名と伺っているんですけれども、そうしますと退職金の金額は1人平均で約40万円くらいしか、また積立額がないということになるんですけれども、これがまず適正なのかどうかについて伺いたいと思います。

○宮ア交通政策課長
 退職給付引当金1800万円くらいで従業員44人というところで、これは少ないんではないかといった御質問でございます。
 実は、天竜浜名湖鉄道につきましては、中小企業退職共済事業に加入しておりまして、会社のほうは当然掛金を掛けて、退職されたときは、その共済のほうから資金が得られます。それから一応退職金については、賃金規程の中で規定されておりまして、退職時の給料月額に働いた勤続年数に基づいた掛け率を掛けて算定するいう内容になっております。
 基本的に退職共済事業のほうで掛けているものですから、退職共済事業で賄える若い年代、年数が若いところはこの給付の引き当ての対象となっていない状況にございます。
 実際その規定に基づいて毎年その年度末に必要となる退職金につきまして、退職共済事業で賄われる部分については、そちらのほうで賄う、その差額分については、この引当金のほうで引き当てをさせていただいているという状況でございますので、この金額が少ないということではないという状況でございます。以上でございます。

○田口委員
 ありがとうございます。今の御説明でよくわかりました。隠れ借金の心配はないというようでございます。

 それで、次に質問をしたいのが、圧縮記帳という制度についてです。
 損益計算書を見ますと、固定資産圧縮損が2億円計上されておりますので、圧縮記帳をしているというのがわかるんですけれども、これによって有形固定資産が実際の資産評価に比べて低く出てしまうという特徴があるんですね。静岡県は天竜浜名湖鉄道株式会社の株主であり、県が株主ということは、我々が株主というようなものでありますので、やっぱり会社としての資産価値をしっかり把握をするということが私は必要じゃないかと思うんですけれども。その点について見解を伺いたいと思います。

○宮ア交通政策課長
 この固定資産の圧縮記帳についてでございます。先ほど委員のほうからも御質問がありましたけれども、補助金で取得した資産について圧縮することができる、何のためかといいますと、税金が過大にかかってしまうことを避けるためという状況でございます。
 したがいまして、第三セクター鉄道はどこでも同じような形で、補助金で施設整備をさせていただいておりますので、同じような取り扱いをさせていただいているのが現状でございます。そのことによって、会社の資産としての把握ができないんじゃないかというようなことでございますけれども、会社としては固定資産台帳を整備して管理しております。それプラス、県それから沿線市町ともに株主、それから経営陣としても、非常勤ではございますが加わっております。会社の財務諸表では圧縮記帳の累計額、固定資産圧縮累計額が記載されてございますので、そういったものの中で把握ができると考えております。以上でございます。

○田口委員
 わかりました。今回、公表していただいた資料にはないもので、そういうものが把握できるということであれば、これは安心をしました。その点については結構だと思います。

 それで、追加でもうちょっとやりたいんですけれども、先ほどの6番委員からもあったプロジェクトチームの報告書であります。この中ではもう存続の方向が示されていると思っておりますので、あとは何とか税金の投入を少しでも少なくして頑張っていただかなきゃいけないなと思っているわけなんですけれども。
 まず、今年度の予定損益計算書を見ましても、事業費用が約6億円、そして事業収益が4億2300億円ということでありますので、相当厳しい状況にあると思っております。プロジェクトチームの中の意見では、収支を均衡できるようにという意見もありました。この点について、先ほど6番委員の質問からも幾つかの御答弁があったかと思うんですけれども、もう1度この収益構造の改善についてお伺いをしておきたいと思います。

○宮ア交通政策課長
 まず、収益構造の改善のためには、これまでも天竜浜名湖鉄道はコストの圧縮ということで、ずっとそういった削減には取り組んでおります。それは引き続き続けていくということでございます。それ以上に、先ほど答弁をさせていただきましたけれども、利用客の増加による旅客収入の増加、それからグッズの販売であるとかいったものの増収を図ることで収益改善等を努めてまいりたいと考えております。
 本年度は、平成21年度から25年度までの新経営計画の最終年度ということで、県といたしましても1億2500万円の助成を行うようにはしておりますけれども、基本的にプロジェクトチーム報告書の中で総収入と営業費用とでプラスマイナスゼロだという御意見もございました。そういったところを目指していくというのが基本的な考え方でございますけれども、なかなか鉄道というのはインフラ等の更新、あるいは維持管理に経費等かかるということも踏まえまして、今、次期の経営計画の策定を検討しております。その中で支援のあり方についても、増収等ももちろん、そういったことも柱にしまして、検討を進めさせていただけたらと考えています。以上でございます。

○田口委員
 わかったようなわからないようなところもあるんですけれども、私はやっぱり公共交通機関ですので、基本的には利用促進であろうと思っております。
 それで、利用促進に当たりましては、やはり参考になるのは、平成24年度の事業報告でもあった、先ほども御答弁でありましたヘルシーウオークの参加人数1万人とか、転車台見学ツアーの参加人数とか、こういう幾つかの指標がありますので、こういうものに対しては、やっぱりしっかりと目標を立てて取り組んでいただくということが重要じゃないかと思います。まずその点を1つ。

 それから、もう1つ重要なのは、私、サポーターズクラブの加入者だと思うんですね。我々も議連をつくってサポーターズクラブのメンバーになっているわけなんですけれども、これがどのように今推移をしているのか、わかる範囲で結構ですので教えていただきたいと思います。

○宮ア交通政策課長
 まず、イベント等の目標設定についてどう考えるかということでございます。
 予定貸借対照表も、当然、損益計算書と目標値というものは設定しておりますので、算定する上でのイベントの回数であるとか、あるいはウオーキングの回数であるとか、そういったものは計画値がございます。
 ただ具体的にどうするのかということについては、実際に一、二カ月ごとに会社の中で企画について検討していくということでございますので、イベント等の目標値の設定が営業戦略の策定の本来あるべき姿とお伺いしたことから、会社側とも相談いたしまして、そういった目標値設定を打ち出していくというよう考えていきたいと思います。
 先ほど、営業損益の中で、どう対応するかということですけれども、プロジェクトチーム報告書の中でもありました上下分離というのは一つの考え方だと思います。要は下のレールといった鉄道施設については、保有あるいは保有しないでも、その維持管理については行政が行う、その上の運行管理という部分だけを鉄道会社が行うといった考え方もございますので、そういった上下分離の考え方も踏まえまして、次期経営計画の中では検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

○宮沢委員長
 サポーターズクラブの加入数の答弁は。

○宮ア交通政策課長
 済みません、サポーターズクラブについてでございます。
 今、会員数といたしましては、個人会員が463人、それから賛助団体として8団体ございまして471件ということでございます。
 サポーターズクラブということで、1つの組織でやっているわけでございますが、その中でも幾つかの駅ごとの団体等、例えば宮口であるとか、あるいは遠州一宮であるとか、その駅ごとに団体が組織されておりまして、例えば駅舎の整備であるとか、駅を活用して集客をするイベントの開催であるとか、そういったものを行っているところでございます。
 そういったことが、ひいては天竜浜名湖鉄道の利用促進につながるという考え方で、利用促進のための支援を行っていくということでございますので、そういった団体ごとのサポーターズクラブ内の連携であるとか、取り組みの一層の推進を図っていくようにしたいと思います。以上でございます。

○田口委員
 じゃ最後に、天竜浜名湖鉄道についての要望だけ述べておきますが、今、おっしゃられたとおり、解決策の一つは利用促進だと思っていまして、やっぱりサポーターズクラブの人数も、今ちょっと伺ったら400数十人ということですので、沿線住民、あるいは利用者の住民の数から比べてもちょっと少ないのかなという気がしないでもありません。
 やっぱり御利用いただく皆さんにしっかりとサポートをしていただくという姿がないと、それこそ伊豆の皆さんとかなかなか利用されない県民の方からすると理解が得られないと思います。ぜひ地域での盛り上がりをこれからもしていただきたいなと思いますし、さらに先ほど答弁でありましたので、もう質問やめますけれども、上下分離の話、これは先行事例が幾つかありますので、ぜひしっかり検討をしていただいて、進めていただきたいなと、いい方法で進めていただければと思っています。

 次の質問に移ります。次は、富士山静岡空港の利活用戦略について質問をさせていただきたいと思います。
 本会議でも、当会派の代表質問でこれを取り上げておりまして、それをちょっと深掘りさせていただくという意味で質問させていただきたいと思います。
 利活用戦略について、今年度中の年間利用者数70万人については、厳しいけれども、早期に達成したいと、このような知事答弁がございました。ただ、具体的な行動、これからの戦略といいますのが極めて私はリスキーだなというふうに感じたんですね。
 といいますのが、答弁をそのままお話ししますと、まず航空会社に積極的な経営判断を促し、定期路線での増便や機材の大型化、新規路線の開設等を実現し、そのことによる利便性の向上が翻って利用者のさらなる増大をもたらすという好循環を生み出すことを基本的な戦略としているということでございました。
 バラ色の戦略なんですけれども、先ほど御説明もありましたが本当にこれだけで70万人の利用が見込めるかどうかについて、まず伺いたいと思います。

○広岡空港利用政策課長
 空港の利活用戦略についてお答えいたします。
 本会議でも知事から答弁していただいたんですが、やはり我々といたしましては、まずはさまざまな利用促進策によりまして、静岡空港が航空会社にとって非常に魅力のある空港であるということをお示しして、航空会社に増便、新規就航、機材の大型化等、経営判断を促しネットワークの拡充を実現いたしまして、そのことによって、さらに利用者の利便性が向上して、翻って、また航空会社がさらに増便、機材の大型化、さらには新たな路線を引いてみようとか、静岡空港にはそういうポテンシャルがあるんだというような判断をしていただく、そういう好循環を生み出すことを基本的な戦略としております。
 過去4年間やってまいりましたが、結果として、こういった好循環を生み出すことが非常に大事なんだということを実感いたしました。そこでさまざまな利用促進策によって、そのような好循環を生み出していきたいと考えているところでございます。
 具体的には、国際線につきましては、海外の各駐在員事務所と連携いたしまして、経済成長、発展が見込まれる東アジアや、東南アジアをターゲットといたしましてプロモーション活動、あるいはファムトリップの実施、こういったことで誘客活動を進めてまいります。
 それから、さらに旅行商品への広告支援や海外へのハブ空港を使った乗り継ぎ利用のPRをしながら、送客活動に取り組むことで、航空需要を生み出しまして、結果として、先ほど申し上げました基本的戦略である好循環を生み出してまいりたいと考えております。
 一方、国内線につきましては、やはり底がたい需要を確保したいと考えております。ビジネス利用、教育旅行、地域間交流などによる需要を創出いたしまして、さらには、陸上交通機関からのシフト、そして国内就航先からの乗り継ぎ利用をPRいたしまして、年間を通した安定的な利用者数を確保したいと考えております。
 こういった取り組みとあわせまして、本県のポテンシャル、活発な経済活動、あるいは富士山、温泉、豊富な食材等の魅力的な観光資源、こういったものを航空会社に示しながら、働きかけを行い、国際線と国内線のバランスをとりながら利便性の向上を図ることで需要拡大を生み出し、リスクを回避できるのではないかと考えております。以上でございます。

○田口委員
 考え方は、今、広岡空港利用政策課長に述べていただきましたけれども、まだまだちょっと具体ではないなという気がしてなりません。
 そこで、これからやっぱり具体的に考えていかなければいけないのかなと思うんですけれども、同時並行で空港ターミナルビルの増築の計画が片方で進められておりますが、それと今の利活用戦略、年間利用者数の目標70万人のところの関連性について御見解をお伺いしたいと思います。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 今、空港の旅客ターミナルビルの増改築のお話が出ました。これにつきましては、実は交通基盤部のほうで担当しておりまして、私、交通基盤部の理事も兼ねておりますので、その立場からお答えをさせていただきます。
 旅客ターミナルビルにつきましては、御存じのように、昨年1年間かけて議論を重ねてまいりました先導的空港経営検討会議の富士山静岡空港の新たな経営体制等に関する答申の中で、これから空港のポテンシャルを最大限に引き出すためには空港ターミナルビルの増改築が必要だということで、特に狭隘となっております国際線のほうの拡充が必要だという答申をいただきました。県としましては、この4月25日にこの答申を最大限尊重するという取り組み方針を決定したところでございます。
 今後、この空港ターミナルビルの増改築の具体的な内容、それから具体的な規模といったものを検討して、そして来年以降増改築に着手していくと。最初は詳細な設計から入りまして、そして実際にとんかちの工事が始まるのは平成27年度ぐらいになると思います。大体、完成するのは、ターミナルビルを動かしながらになりますので、平成28年度中ぐらいになろうかと思っております。
 一方で利活用戦略のほうにつきましては、今、70万人という年間利用者数の目標が掲げられている総合計画、これは新しい総合計画を立てるという検討を今県庁の中で行っております。恐らくその基本計画の年度的には大体平成29年度でございますけれども、ターミナルビルの規模としては、総合計画の中で位置づけられるような利用者数の目標値なども参考にしながら、新総合計画の期間よりも少し先まで見通した利活用戦略も組み入れて、ターミナルビルの増改築をやっていく必要があろうかと思います。
 そういう意味では、この利用促進を担当している文化・観光部と交通基盤部が十分連携を図って、この利活用戦略をまた交通基盤部が行うターミナルビルの増改築にうまく反映させていくといったことをやっていきたいと思っております。

○田口委員
 ありがとうございます。
 交通基盤部と役割分担があるものですから、質問がしにくいんですけれども、今まさに服部理事から答弁をいただきましたが、うちの会派の野澤会長の代表質問に対する交通基盤部長の答弁の中で、新たな運営体制の推進にふさわしい県庁内の組織のあり方を検討するとのお話も実はございました。その点について、実は、議会の平成23年度の富士山静岡空港活性化特別委員会の中でも、早急に新たな課題の解決に対応できるような組織体制を整えるべきだという提言が出されているわけなんです。それを踏まえた組織の一元化、一体化などに向けて取り組む考えがあるかどうか、お伺いいたします。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 今、長島交通基盤部長の答弁を引用されて、新たな運営体制の推進にふさわしい県庁内の組織のあり方の検討についての御質問をいただきました。
 現在の県の組織体制は、空港の管理運営等については交通基盤部、そして空港の利活用促進については文化・観光部が所管しております。また平成24年度からは文化・観光部に観光・空港振興局を設置いたしまして、観光振興と空港の利活用促進の連携強化を一層図りまして、観光と一体となった空港の利活用促進に取り組んでいるところでございます。
 先ほど私が述べましたように、先導的空港経営検討会議の富士山静岡空港の新たな経営体制等に関する答申が出された、そして県としてもこの答申を最大限尊重するという取り組み方針を決定、公表したということもございます。これを契機といたしまして、平成26年度当初から富士山静岡空港の新たな運営体制がスタートするわけでございますので、その時期に合わせて、よりふさわしい組織のあり方について検討を進めていきたいと思っております。
 その際には、富士山静岡空港活性化特別委員会でいただきました御提言なども踏まえて、一元化も含めて、どのような組織のあり方がふさわしいのか、前向きに検討してまいりたいと思っております。

○田口委員
 ありがとうございます。
 先ほどの天竜浜名湖鉄道と違いまして、空港のほうは上下一体化の提言も出されていますので、ぜひ時代に合った庁内組織のほうも御検討いただければと思っています。

 次の質問に入りますが、もう時間がないので、最後にします。文化・観光部概要の27ページです。今、鉄物の大きな話をした後ですけれども、私自身は実はこういうグリーン・ツーリズムが大好きでありまして、農家民宿のことについて最後に質問させていただきたいと思っています。
 設置基準を緩和して、3年目に入るわけでありまして、第1号で農家民宿になったたべやさんには私も10番委員と一緒に泊まりに行ったことがあるわけなんですけれども、やっぱり交流人口をふやす、中山間地域振興の好事例だと私思うわけなんですね。
 その後、本会議の質問でも取り上げさせていただいて、さらに開業するところもふえたと聞いております。今現在の県の開業支援の取り組みですとか、利用者の状況等について、わかっている範囲でお答えいただければと思います。

○疋田交流政策課長
 農林漁家民宿の開業支援及びその利用者の状況についてお答えします。
 農林漁家民宿の開業支援の県の取り組みといたしましては、まず農林漁家民宿を開業したい方に対する相談窓口を各農林事務所に今、設けております。パンフレットをつくりまして、実際には手引というのはぶ厚いものですから、一番最初の取っかかりとしては、皆さんに読んでいただきやすいようなもの見せながら、個別に相談に乗って支援していくことをやっております。それから、助成制度としましては、県グリーン・ツーリズム協会が開業を希望する者に、開業の改修費用などを助成しております。それに対する助成をグリーン・ツーリズム協会に対して県が費用の2分の1の補助をやっております。というのが開業に対する支援です。
 それから、利用者の状況でございます。
 委員が御宿泊されたというたべやさんが平成23年8月に開業いたしましたので、ことしの8月4日で丸2年ということになります。そのたべやさんの宿泊者の数は、2年間で299名です。これは少ないと思われるかもしれませんが、もともと農林漁家民宿というのは定員が上限9名でございます。そういった中で、無理せずやっていこうというのがこの農林漁家民宿です。そのほか同じくんま遊楽亭のあそびやさんにつきましては、これは平成24年2月に開業いたしました。ことしの7月末までの数字が、延べ宿泊者数が148名、同じ民宿いしもとさんにつきましては、開業が平成24年1月20日、ことしの7月までの宿泊者が110名となっております。そのほかの平成24年度以降開業した農家民宿はあと5つございますけれども、それぞれまだ3けたには至っていない状況であります。以上です。

○田口委員
 多いか少ないかということよりも、やっぱり中山間地域の振興にこれは資する部分だと私は思っております。私は、行革、行革っていって、かなり世知辛いことを言うんですけれども、無駄なところは削って、こうした県土の均衡ある発展というものを、是非、文化・観光部全体としても進めていただければなとこんなことをお願いをして私の質問を終わります。ありがとうございました。

○宮沢委員長
 ここでしばらく休憩をいたします。
 再開は13時30分にいたします。

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