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委員会会議録

質問文書

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平成21年10月障害者雇用促進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:10/28/2009
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 非常に貴重なお話、ありがとうございました。
 それで、私自身はやはりジョブコーチの存在というのは非常に大切な仕事だと思っております。障害に対する理解、それから心理的な、精神的な支えとなる知識や技術に加えて、さらに企業の開拓など、非常に幅広い仕事を求められているのにもかかわらず、先ほど御指摘がありましたように、資格化がされていないということが、やはり非常に障害のある方の雇用促進に大きな壁になっていると思います。
 実際に、くらしえん・しごとえんさんはNPO法人として機能されていらっしゃいますが、一つは、助成金に頼らないで独自で事業展開されている、これは非常に画期的なことだと思うんです。具体的に先ほどちょっと親御さんとの個人的な契約、あるいは企業との契約をしているという話がありましたが、事業を支えている資金というか、内容はどのようなことが中心になっているか、詳しく教えてもらいたいと思います。

○鈴木修氏
 私たち自体は、まず一つ大きなものは、ジョブコーチ養成研修です。この養成研修、40人が大体受講生ですので、1人5万円、受講料という形で取ります。それで、全部独立採算ですから、それを年2回ないしは3回という形をやっております。
 それと、あと他県からの講師の依頼だとか、静岡県でもそうですが、この3年間になりますが、福祉施設の職員のスキルアップ研修だとか、そういうことも委託を受けて、県だけではなくて、他県からも受けております。
 また、これも他県からですが、作業所への分析という形で、一つの作業所に対して、福祉施設に3日間かけてぐっと入っていきながら、そこでの独自アドバイスとかコンサルティングみたいなこともやっております。
 それと、あとは企業との職業コンサルタント契約、これは月額2万とか3万とか、本当に安い金額ではあっても、そういうのが本当に比重で言ったら、ごくごく限られている。
 あとは、水野とか私は1号ジョブコーチの現場支援での、これは一部、助成金に頼らないと言っても、明確に言ったら1号助成金ですけれども、ジョブコーチとしての現場での活動の支援という形です。
 ですから、比重としましては、養成研修、これがやはり大きなものがあります。それと、あと講師依頼だとか、そういうところで、その分で余力を買って、その他のあいているすき間の部分、お金が出ないけれども、そこの部分をきちんとやっていこうという、そういう図式です。よろしいでしょうか。

○早川委員
 ありがとうございます。
 それで、資格化に向けては、やはり国の制度そのものが変わらないことには難しいかと思うんですが、県単の場合も――委員会でも質問しましたけれども、例えばそれだけの知識を持った方が仕事として、ジョブコーチとして仕事をするには、十分な保障がないということがやはり問題ではないかと思うんですが、資格化をするための必要な要件というのはどんなことか教えてください。

○鈴木修氏
 資格化の話になる前に、ジョブコーチとしての自立というのは、資格化だけではだめだと思っております。
 それは、やはり現場支援というのは極めて短いわけで、先ほど来言っている、トータルの支える体制、むしろそれは地域の社会福祉法人なり、そこの中で、1号ジョブコーチもそうですが、そこできちんと雇用されるということ、雇用される母体がないといけないだろうと。
 実際、現場支援というのは、本当に突発的でありますし、いろんな意味で、あくまでも一部分、氷山の一角です。ただそうしたときに、それを前提に資格化と言ったときに、ちょうど研究会の報告書に出ていました。ああいうのは大学での、まさしく先ほどの資料で言いますと、資格要件のところに、スキルの中で1号、2号というような形でスキルアップして、フォローアップして、スーパーバイザーができるとか、幾つかあると思います。
 ただ、これについては、私自身もまだこれだけやったから、この資格というのはあるんだろうというところまで、国にしても、県にしても、ジョブコーチというものに対してはきっちりしていないだろうと。むしろ、今、自立支援法とか、そういう中で、例えばサービス管理責任者であるだとか、既存の中での養護学校でありますとか、またソーシャルワーカーですね、PSW、それとか社会福祉士であるとか、そこの中をどう組み込んでいくのか、結局、ジョブコーチと言っても、要はケースワークだと思います、地域における。ですから、ここをちょっと突出するよりもという、そういう感覚はございます。十分な答えになっていないかもしれませんが。

○早川委員
 ありがとうございます。
 最後に、地域支援機関として最終的には、恐らく今の話におきますと、地域支援機関としてジョブコーチを支える母体となるところが機能していくことが大事かなというふうに思いますが、その地域で障害のある方が暮らすというところで、先ほど8番委員さんからもありましたが、親御さんを含めて、地域全体が障害のある方を支えていくシステムをつくるときに、まだまだ支援機関も少ないし、ジョブコーチの存在も少ない、知られていない、課題が本当に山積みだと思うんです。くらしえん・しごとえんがこの3年間でここまで浜松で構築されてきた原動力というか、あとは3年間でここまで広げてこられた手法、どんなところを巻き込んで大きくここまで来られたかというところを最後に質問します。

○鈴木修氏
 原動力は何でしょうかね。難しいですね。
 ただ、私自身は前は私立の高校の教員であったりして、障害のある人で、自殺した生徒もいます、教え子の中で。そういう中で、いわれのない差別を受けているのは、やっぱりおかしいよねという、やっぱりいい社会をつくりたいねという、そのところですね。
 それで、もう一つは、そのときに、最後にもちょっと触れましたが、もう一つは、自分自身とか、その地域にやっぱり厳しさをあわせて持たないと、人にかかわるものはだめだということは。だから、お金にもやはりきちんとしないといけないと、いろんな人が動くことについてはただじゃだめなんです。障害のある人たちの、個人の障害者にしても、雇用して一般雇用になったら10何万稼ぐわけじゃないですか、15万とか。我々よりよっぽどお金が出ていたり、今度はそうしたらあなたと契約させてよというような言い方もします、はっきりと。その金額は別にして、そのお金を次の障害のある人たちに使いたいんだということは基本的には持っています。
 だから、支えられる側が支える側になっていきましょうよという、それは原動力の一つなのかどうなのかはわかりません。ただ、手法とかそういうのもわかりませんけれども、雇用する、働くという、今度、また1人障害のある人を雇用しようと思っていますけれども、私たち自身、まだ2人とか3人しか雇えるようなところはありませんけれども、でも一緒になって働こうよ、働く場所は自分たちでつくろうよと、そういうようなことが大切な考え方ではないのかなというふうに思います。ちょっと答えにはならないですが、よろしいでしょうか。

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