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委員会会議録

質問文書

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平成26年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:12/15/2014
会派名:ふじのくに県議団


○曳田委員
 では、分割質問方式でお願いします。
 まず、建設委員会説明資料12ページと97ページの沼津駅付近鉄道高架事業ですが、12ページに事業の必要性ということで、極めて大きな効果が期待できる、廃止した際の影響が大きいと、こういう文言があるわけです。今、沼津駅の南口、北口もにぎわっておりますが、建設委員会説明資料97ページの4の対応の下のほうに、グリーンヴィレッジを柱とした桃源郷づくりと書いてあります。今回提出された予算もこの内容だと思いますが、補正予算の中身の詳細を教えてください。

 それから、9月定例会以降の地元住民との話し合いの状況はどうだったのか、お伺いいたします。

○宮尾街路整備課長
 沼津駅付近鉄道高架事業に関する御質問のうち今回の補正予算の内容についてお答えいたします。
 今回の補正予算ですが、現在、貨物ターミナルの整備を計画している沼津市原西部地区のまちづくりを検討するための経費を計上しております。
 具体的には、貨物ターミナルの南側のまちづくりを進めるために、現在の土地利用状況を詳細に把握した上で、地域の方々からこれまでにいただいた御意見を参考に、どのような施設が整備可能なのか調査を行うとともに、どなたにもわかりやすく御理解いただけるようイメージ図を作成することとしております。
 このイメージ図は、今後の話し合いですとか来年度計画してございます原地区のまちづくりを検討する場で活用していきたいと考えております。

 次に、9月定例会以降の地元の地域の方々との話し合いの状況についてでございます。
 11月1日に難波副知事と原地区の地権者15名との意見交換会を行いました。これは環境問題ですとか鉄道高架事業の必要性などにつきまして、これまでいただいた意見や疑問に県側からお答えすることを目的に開催したものでございます。
 県からの回答に対しまして、現段階で全てに御理解をいただくのは難しい状況でございましたが、さまざまな機会を通じまして、今後とも説明に努めてまいりたいと考えてございます。
 また、これまでは地権者の方々を中心にお話し合いを進めてまいりましたが、今後は広く地域の方々に情報提供できるよう、貨物ターミナルの整備が計画されております地区それぞれの自治会長のところに出向きまして、今後の意見交換会や報告会などの方法や時期などについて相談します。
 さらに、平成15年の沼津駅付近鉄道高架事業の都市計画決定時より貨物駅の移転に関するさまざまな協議を実施する地元の窓口として、原新田、一本松、桃里という3つの区の自治会長らで構成されております三区JR貨物駅対策協議会の重立った会員の方々にお会いいたしまして、今後の進め方について御意見をいただいたところでございます。
 今後は、これまで同様に地権者の方々との話し合いを継続して実施していくとともに、この三区JR貨物駅対策協議会などを通しまして、地権者以外の地元の方々に対しても、状況の説明や具体的な情報提供などを行うことにより、本事業に対し御理解を深めていただけるよう努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

○曳田委員
 これ以上質問はしませんけれども、2点だけ申し上げますと、話し合いは非常に結構なんだけれども、我々が地元で見ていますと、やっぱり何か全共闘とか成田闘争とかですね、ちょっと地域の方々ではない方がそんな手法で――印象ですよ、これは――話し合いが変な方向に行っているような気がするんです。ですから、あえて意見として言わせていただければ、必要だけれども、交渉の期限みたいなものを設ける時期かなという気がしています。ぜひその辺のところは、今おっしゃった3区の方々との話し合いを見きわめながら、その辺のところも探っていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 次は、建設委員会説明資料22ページです。
ここの4行をちょっと読みます。建設業は、防災・減災、老朽化対策、インフラの維持管理等の担い手として、その果たすべき役割はますます増大している一方、建設投資の急激な減少や競争の激化により、建設業の経営を取り巻く環境は悪化し、ダンピング受注などによる建設企業の疲弊や下請企業へのしわ寄せを招き、云々かんぬんと書いてございますね。前も言ったのですが矛盾しているんだよね、そう思いませんか。現実に社会資本の整備を担っているにもかかわらず、その社会資本の整備を発注しているのは当局で、業界は疲弊している。この文章を見ると本当にわかりにくいんですよ。
 そこで、制限付き一般競争入札は予定価格が1000万円以上ですが、大体平均何者ぐらいエントリーしているのでしょうか。

 また、指名競争入札は予定価格が1000万円以下ですけれども、平均何者ぐらい指名しているのかお伺いします。

○山本建設業課長
 お答えします。
 制限付き一般競争入札は、原則として予定価格1000万円以上のものについて行っていますけれども平成26年度9月末までの応札者数は平均で6.8者でございます。平成25年度につきましては、平均応札者数が6.1者でございます。

 指名競争入札は予定価格がそれよりも低い価格の工事で行い、平成26年度9月末までの平均応札者数は12.8者、平成25年度は13.3者です。

○曳田委員
 実績を聞くと金額が大きいほうは入札者が少なくて、金額が少ないほうが入札者数が多いと。何かちょっと矛盾を感じるんだけれども、現実的に効果はあるのかしら。
 つまり、大きい工事、金額が大きければ大きいほどエントリーする人が多くて、小さい工事については資本の小さいところが来るわけだから、数が逆転しているんじゃないかという気がしますがそれはどうなんですか。

○山本建設業課長
 制限付き一般競争入札につきましては、基本的に20者を想定した条件を設定しております。それから、指名競争入札につきましては、平均15者程度の指名で行っております。制限付き一般競争入札のほうが応札者が少なく指名競争入札のほうが数が多いということについては、推定ではありますけれども、制限付き一般競争入札につきましてはみずから応募するという形になりますが、それに対して指名競争入札については、A社、B社を指名して、入札してくださいという形ですので、指名されたところが意気に感じてと言ったらおかしいかもしれませんけれども、そういった形で応札者が多いのかなと思います。以上でございます。

○曳田委員
 最近、入札不調が多いと聞きますが今年度の今の時期までに入札不調はどのくらいありますか。

○山本建設業課長
 入札不調についてお答えします。
 本年度の交通基盤部の工事の9月末までの入札不調は86件、7.8%でございます。

○曳田委員
 どうも話がいろいろと矛盾しているように聞こえますがそんなものですね。わかりました。

 私は沼津市選出なもので気になるのですが、監査の結果に沼津土木事務所の工事費等の支払い遅延の多発とありますが、これは何ですか。

○跡見経理監
 沼津土木事務所の工事費等の支払い遅延について御説明をいたします。
 沼津土木事務所で平成25年度、平成26年度の工事費、委託料の完成払いと前金払いについて総額で合計15件、9800万円余が法令等に定めます支払い期限までに支払いをせず最大43日間支払いの遅延が発生したという案件です。以上でございます。

○曳田委員
 手形を切っている人から言うとするとこれは大変な問題です。だから、こういうことを見ても、やっぱりどうしても、業者の側に立っているとは思えないんだよね。こういうのが平気で出てくるということについてどう思いますか。

○跡見経理監
 まず、今回の事案につきましては、担当者が窓口業務を優先して支払いがおくれてしまったということ、それから支払いの状況について、組織として十分把握をしていなかったという問題があったかと思います。沼津土木事務所においては、その点についてはチェック体制を構築するなど、再発防止に努めておりますし、本件につきましても、確かに業者の皆様にとってみれば資金計画上、影響があったかと思います。こうしたことがないようにコンプライアンスも含めまして徹底を図ってまいりたいと思っております。以上でございます。

○曳田委員
 何でこういう質問をしているかというと、私は先ほど建設委員会説明資料の22ページを読み上げましたが、建設業は防災・減災、老朽化対策、インフラの維持管理の担い手としてと、こう書いてありますね。皆さん方はいざというとき、災害時に建設業者に出動しなさいというわけですよ。
 ところが、建設業の経営基盤が非常に揺らいでいます。地域っていうのはどうしても公共工事に頼る傾向がありますが、うたっていることとやっていることは全く逆のような気がするんですよ。
 例えば、指名のことにしてもそうですよね。大きい工事は、いらっしゃいいらしゃいで、その工事に魅力があるかどうか知らないけれども、細かい工事についてはいっぱい指名してみんなで競争しろと。私からすれば何かおざなりなんだよね。
 最後にお聞きしたいんですけれども、安心・安全を担わせる地場の業者に対して、入札のあり方、工事の発注のあり方、このことについてもう少し考えるというか、業者とのいろんなコミュニケーションなり、パートナーとしても考えるべきだと私は思うんだけれども、その辺についての見解というのか、今後そういうことについてどう考えるのかをお伺いします。

○原田建設支援局長
 建設業が健全に経営基盤を持ち、将来、安定的に建設行政のパートナーとして請負の業務を担っていく、これは非常に重要なことであると認識しております。
 我々としては、毎年こうした建設業界の方々と意見を交換して、建設業に対する入札あるいは契約方法をつぶさに検討して、改善を図るために請負契約制度検討委員会を設けております。ここでかなり子細な案件についてもワーキンググループや幹事会で議論して、一番上の委員会で決めていただく形でやっております。行政側と請負していただく業界の方々は、建設行政を行う上で両輪でありますので、こういった意識をもとに今後も不断の見直しをやっていきたいと考えております。

○曳田委員
 最後に、沼津港の件ですけれども、気になるのが、ビジョン策定から10年以上経過しました。しかし定期航路が廃止とか書いてあるんですよね。私も地元なので、目に見えた発展はあるんだけれども、例えばクルージングのアイデアだとか、あるいは長崎のハウステンボスみたいな――私自身も知恵があるわけではないんだけれども――そういう発想がなかなか新たに提示されません。有識者会議の中ではそういう話はあるのでしょうか。あるいは策定委員会の中でも具体的な話というのは出てくるんでしょうか。

○柳本港湾企画課長
 沼津港につきましては、平成14年3月に定めました沼津港振興ビジョンに基づきまして、内港にある魚市場の再編、さらには津波対策としての「びゅうお」の建設という形で、ビジョンに基づいて県、市、民間がそれぞれの役割のもとに整備を進めてきました。しかし、まだまだ未整備で取り残された地区があります。なお、この間、沼津港ではみなと新鮮館ができたり、深海魚水族館ができたり、さらに食堂街の魅力ということで、大分観光客の方がふえております。この魅力をいかに周辺に波及させるかということについて有識者会議で議論がありまして、まず沼津港の魅力をきっちりつくろうということになりました。
 それを把握した上で、どういう人たちを沼津港の魅力に誘うのかという観点で作業部会に当たります策定委員会に、基本計画策定に当たっての検討の視点というものが出されました。策定委員会では有識者会議で示されました策定の視点に基づいて検討に入っているところでございます。
 今後、地元及び関係者の意見を聞きながら、沼津港の振興ビジョンを固めていきたいと考えております。以上です。

○曳田委員
 わかりました。
 私がこの策定委員会のメンバーに不足があるとは言いませんけれども、やはりさっき言った、ハウステンボスをよみがえらせた発想など、この中を見るとどうしてもそういう方々が入っていない気がするわけです。やっぱり何かがないんですよ。
 10年間やってどうだったかといったときに、定期航路が廃止になったではがっかりしてしまいます。最後に今後策定委員会のメンバーの中にそういう方々を招き入れるような考えがあるのかどうかをお聞きします。

○柳本港湾企画課長
 策定委員会の委員の先生方の意見を聞く中で、地元意見だけではなくて参考意見を聞く場もありますので、そこでどういう形で意見を聞くか、委員長とも相談しながら検討していきたいと考えております。

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