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委員会会議録

質問文書

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平成21年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:09/30/2009
会派名:自由民主党県議団


○遠藤委員
 午前中の時間が余りないもんですから、私の考えていることをお話しさせていただきたいと思いますが、この空港問題はたしか昭和62年斉藤知事が就任して間もなく3人か4人かの担当者を決めてスタートした。22年前であろうかと思います。
 そういう中で場所の選定等でかなり県議会も大きく割れて、そして論争をしその結果として今日の場所に決まったわけであります。そのときの最大の要因は、新幹線の上に空港ができるから地下駅をという話が大半を占めたわけでありますが、それは何となく霧の中に入っていってしまったわけであります。
 そういう中で大変長い間の時間をかけて、今日やっと皆さんの御努力によって空港ができたわけでありますが、私は本当にもう少し本音で語れるような県政でなければやっぱりだめだなということを感じました。なぜこのときに知事がかわって、空港部が解体されるのか。これは私も余り理解できないわけであります。
 それからきのうのテレビだったと思うんですが、立ち木の問題は生かされているのかどうかということで少しニュースのような形でやっておりましたが、まさにそれも生かされないで、ササの問題も出てしまった。確かに生き物でありますので伸びてくる。それは皆様方の中にはプロの方もおられるから当然それもわかっていたことであろうかと思います。
 今回あそこの地域は霧が非常に出るところで、なかなか気象条件では厳しいところだと言われてきたんですが、まさに今回のいろいろな出来事、今までやってきた経過が、余りにも霧の中で何かもやもやしているような感じがしてしまって、私も大変胸を痛めているというか残念だなと思うところがあるわけであります。
 特に監査委員の指摘に対しまして、3番委員からもお話があったわけでありますが、監査委員というのは私も経験がありますので、指摘を受けてそれに対する反論じゃないんですが、やはり測量の問題に対してレーザーでやったこと自体が問題ではなかろうかというような指摘も受けているし、今回立ち木の問題についてももう少し慎重に空港部のほうでやる。我々も含めてそうでありますが、やはりその問題はもっと真剣になって考えていればというような感じもするわけであります。
 それなりに皆様方一生懸命に考えられたと思うんですが、空港は恐らく静岡県でもこの50年、100年の中でも最も大きな事業であろうかと思いますので、そういうことにつきましてもやっぱり県の監査委員の指摘というものはもっと重く受ける。これは私の見解だけかもしれませんが、その辺につきましてはやはりもう少し重く受けて、そしてそれを生かしていくような形をとっていかなければならなかったのではなかろうかと思います。
 しかしながら、立ち木の問題に関しても前知事がいわば自分の政治生命をかけてもやったことでありますので、やはりいろんな面でもう少し職員の方々また担当の方々は、その辺のいろいろな出来事、経過というものを、我々県議会議員も同じでありますが、もっと重く受けて対処していただきたかった。特にそういうことを感じました。
 これは答弁とか何かは要りませんが、やはり私は今日なぜこの時期に空港部を廃止するのかと。私は空港は完成していないと思っております。そして地元説明でも川勝知事が行ってもまだ不安があるということの中で、空港部を残してくれという声もあるわけでありますが、この中におきまして今この時期になぜこういう状態になったのか。部長、わかる範囲で御説明を願いたいと思います。以上であります。

○岩ア空港部長
 委員のほうから御紹介いただきましたように、静岡空港が建設に至るまでに22年かかっております。その間においては、まさしく昭和62年の設置場所の決定以降、大きなものとしましては平成13年の住民投票、それからその後の再評価――公共事業10年経過したものの再評価、それから土地収用法の適用の前の事業認定手続、35条調査、収用裁決という形で大変大きな山といいますか激動といいますか、そういう中で竣工した空港でございます。そういう意味からいいますと、地権者を初めとする関係者、それから私どもの先輩方、その苦労は大変なものであったと思います。
 ただ今委員のほうから御指摘ありましたように、結果として5月の支障物件の伐採、それからそれに続くササ竹の問題、それから今後成長する植物等に対する支障物件の除去対策、これらを考えますとまさしく委員のおっしゃるように、すべてまだ終わったわけではないというふうに私どもも思います。
 ただ確かに歴史的に非常に大きな荒波をくぐってはまいりましたけれども、人為的なミスによるものも――結果ですけれども――やはり大きな要因があったんではないかというふうに考えております。これが何によって発生したのかと。これはちょっとまだ私自身も納得のいく回答がつかめておりません。
 これは長年の中で風化した部分もあると思いますし、長年の中でおりのように蓄積された部分もあるのではないかというふうに思っていまして、私自身もこの4月に空港部に戻ってまいりまして、まさしくその戻った途端に5月に向けての支障物件除去対策に奔走したわけなんですけれども、その間にずっと1人になりますと、何ゆえにこの問題が発生したのかというのを常に考えておりましたけれども、いまだにその原因たるものにつきましては明確に私自身が納得のいく答えを得ることができない状態であります。
 ただ先ほどから申し上げていますように、空港建設に当たりまして、やはり一番の大きな要因はプランニングというよりもやはり現地交渉、用地交渉が一番大きな要因だったんではないかなと。これは先ほど申しましたように人的な要因が非常に多くて、いわゆる人事等においてもかなりの部分が考慮されてきたというふうに思います。
 これにつきましてはいわゆる地権者から信頼感をいただいた交渉人が長年務めるということは、これはこれで大変組織にとってはすばらしい、ありがたい部分もあると思いますけれども、ただすべてがプラス面だけではなくて、いわゆる先ほどから申し上げますように、22年の歳月を経てまいりますと、やはりどこかしこにおりのようなものがあるんじゃないかなというふうな気もいたしておりまして、ただそのおりが明確な形で私自身がこれだというふうに得心しているわけではないんですけれども、一般論としまして長期勤務の場合につきましては、やはり長期勤務の実態がいろんな形で組織に与える影響というのは否定できないだろうなというふうに思っています。
 これから私自身もこの職にあって、今後まだいろんな形で努力していかなければならないと思っていますけれども、そういう意味から言っても、やはり今回の支障物件が残った原因といいますか要因につきましては、いわゆる組織的に見てどうだったのか、人事的に見てどうだったのかというのは、私自身も長く携わったものとして、私自身がやっぱり考えていかなきゃならない問題だというふうに思っております。
 何か答えになったようでならないようで大変恐縮ですけれども、私自身もやはりこれはこの問題は県民に与えた影響、それから空港部の抱える今の課題として、やはり常に考えていきたいというふうに考えております。

○遠藤委員
 部長の大変苦しい答弁を聞きまして、私もそうだと思っています。最終的には人的なミスがやっぱりあったという形で今部長が言われたわけでありますが、やはり私もそうだと思います。
 そこであえて、本来民間であるならばそういうミスをした人は処分かどうかは知りませんが、いろいろな形の忠告を受けながらやられるわけでありますが、こういう公的な組織でありますので、その辺はそれなりの立場の中でやられてきたと思うんですが、往々にして全体を考えて何か私は少し見えないものが余りにもあった。
 そしてあなた方も我々に言い切れなかったものもあったと思うんですよ。そして今回知事がああいう形で、石川知事から川勝知事にかわった中において、やっぱりこういう問題が出たということは、やはりそれなりに我々も厳粛に物事を考えていかなければならないわけでありますが、どうしてもこの中間時期において空港部廃止なのか。こういう大きな事業は私はまだ未完成だと思っています。そういう形の中で大きく組織が解体をし、そして変えていくということが果たしてどうかなということにつきましては、私自体も考えるところがあるわけであります。
 それなりに皆様方大変御苦労されてきたと思います。そして議会でこういう発言をしますと、後で怒られるかもしれませんが、やはり話のできなかった部分もあったかと思います。しかしながらそれはそれとしまして、やはりいろんな方法があると思います。だから知事は知事なりにちゃんと伝わるような形のものをやっていくべきだと思いますし、また知事がかわったということもありますが、やはりそういうことについてこれからまだいろんな形で運動展開をされていくことでありますので、ぜひその辺は十二分に練りまして、我々にももう少し相談をしてもらってもよかったと思います。
 そういうことも含めて、これからこの問題に取り組んでいくわけでありますが、我が党もいろいろな考え方を持ちながら進めておりますので、結論は申し上げませんが、今の時点におきましてやはりそういうことも含めて、個人情報とかいろいろな問題もあるかもしれませんが、やはりもうちょっと、家族という言い方していいかどうかわかりませんが、情報提供があってもいいかなということを感じました。以上であります。答弁要りません。

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