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委員会会議録

委員会補足文書

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平成20年2月定例会県民委員会
花井 征二 【 討論 】 発言日: 03/12/2008 会派名: 日本共産党静岡県議会議員団


○原委員長
 休憩前に引き続きまして、委員会を再開いたします。
 当委員会に付託されました議案について討論がありましたら発言願います。

○花井委員
 当委員会には一般会計予算外8件の議案が提案されておりますけれども、第1号議案については、私は反対をいたします。
と言いますのは、委員会質疑でも若干議論の中で言っておきましたけれども、長島ダムの関係で県が負担をし続けるという問題があります。
今度のこの予算の中では大井川広域水道企業団出資金として5億9858万9000円、あるいは長島ダム管理費等助成として4億4860万7000円ということになるわけですけれども、特にこの大井川広域水道企業団出資金というのには、長島ダム建設に伴って県が毎秒6トン分の水利権を確保したうちの2トン分については、大井川企業団が受けて、大井川の下流域の周辺市町に提供し、上水として市民がそれを受けるということになっているわけですけれども、あとの4トン分については全く架空のものであって、使われないまま推移をしてきたということになるわけです。
 そもそもこの長島ダムというのは、当初計画では昭和53年――1978年の完成という予定だったわけです。この建設費としても610億円というふうに予定されておりました。ところが実際に完成したのは2002年。ですから24年遅れで完成をしたということになります。そのためにこの建設費は1647億円と、610億円に対して1000億円以上も余分にかかったというか、遅れることによってこの建設費が増嵩していったということになるわけです。
ですから、この4トン分についても金額的にも、私が県会議員になった当時は昭和58年ですから約25年前の話ですけれども、その当時でさえも130億円ということで、これは大変話題になりました。当時の山本敬三郎知事は「使う当てもない水4トンを負担せざるを得なかった」と、「これは県政のお荷物だ」というようなことを言っていました。58年11月議会の知事答弁では、私に対して「上水4トン分など、今こんな水を必要とする産業はないですから、それで参っているんです」という言い方もしていました。しかし、10年くらいたてばまた使い道も出てくるのかもしれないと言っておったけれども、実際にはほとんど使われない。この間の東遠ですか、国営の大井川農業用水を横から取水し工業用水に使っていたというんで、これは盗み取りではないかというような非難を受けて、改めて東遠工水企業団をつくって、そこがこの4トン分のうちの0.1トン分を使っている。近いうち平成22年ですか、2010年からは、これが毎秒0.2トンとなりますけれども、いずれにしても3.8トンは引き続き架空のまま負担だけはさせられる。この負担がどれぐらいかというと既にもう203億円払っています。さっきも言いましたように、私が議員になった当時は130億円と言われておったのが、もうそれが203億円払っている。さらにこれから72億円払い続けるという中身がこういうふうに毎年毎年出資金という形でもって表れてきているということになるわけです。
本来国策として長島ダムはつくられている。国の事業ですから、こういう架空のものを県に押しつけるというのは、問題であるというふうに私はこれまでも指摘し続けてまいりましたけれども、今日、「地方分権」が言われ、地方の財政と国の財政のあり方が問われているときに、こういうものをやむを得ないということでもっていつまでも払い続けるのでなく、まさにこういう国と地方の財政のあり方が問われている今日こそ、こういうものはお返しすると、架空のまま払い続けるということはもう203億円を払って十分だということでお返しをするというくらいの姿勢が県当局にあってしかるべきではないのかなとそんなふうに思いました。
 この問題についてはこれが出てくると私はこういう問題提起をするわけですけれども、そうした立場から本議案には反対いたします。
 補正にもいろいろそういうたぐいのものも出てきますけれども、それも私は委員会の審議の中でも指摘したように、よく踏まえた予算を、特に県民部関係の予算というのはそれぞれ県民の暮らしに直結をしているというか、もっともっとそのお金を最大限の効果を発揮するように使われるべきであって、入札差金その他で浮いたからここで削減をするんだということだけが県民にとって本当にプラスになるのかというと、決してそうではないというふうに思います。この計上した予算全部を使えというんじゃありませんけれども、それが本当に効果あらしめるような使い方というものをもっと前向きにとらえて執行していただくようにお願いをして、この点では積極的な賛成というよりは消極的な賛成ですけれども、一応賛成はいたします。ですから、第1号議案にだけ反対をしたいというふうに思います。

○原委員長
 ほかに討論はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
 発言もないようですので、討論を終わります。

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