• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 委員会補足文書

ここから本文です。

委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年9月定例会文化観光委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 10/08/2021 会派名:


○植田スポーツ・文化観光部長
 9月県議会定例会の提出議案及び所管事項につきまして、私と広岡スポーツ担当部長から、お手元に配付いたしました文化観光委員会説明資料、議案及び議案説明書により説明いたします。
 初めに議案についてですが、今回提出しております案件は議案2件、報告事項2件であります。
まず、説明資料の1ページをお開きください。
 第100号議案「令和3年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
 議案では16ページ、議案説明書では24ページと38ぺージになります。
 今回は、“ふじのくに”づくりの新たなスタートを切るため必要となる経費や事業の進捗を踏まえた事業費の減額などについて補正するものでございます。スポーツ・文化観光部関係の補正予算は、補正額の内訳中段に記載のとおり4430万2000円の増額及び3億5279万9000円の減額、合計で3億849万7000円の減額であります。
 2ページをお開きください。
 2事業の(1)増額分のうち、新たなサイクルスポーツ推進可能性基礎調査費500万円は東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシーとしてBMX競技の可能性調査を実施する経費であります。
 歴史・文化資源を活用した広域連携事業費3450万円は、大河ドラマの放映を契機にした歴史・文化資源の調査、観光の魅力発信等を行う経費であります。
 ワールドカップ開催記念基金積立金480万2000円は、東京2020オリンピック・パラリンピックに係る宝くじ収入を基金に積み立てる経費であります。
 3ページを御覧ください。
 (2)減額分に記載された各事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止するものや実施方法の見直し、事業費の精査などにより事業費を減額するものであり、その概要は記載のとおりであります。
 なお、別冊資料として主要事業参考資料をお配りしておりますので併せて御参照ください。
 続きまして、議案に移ります。4ページを御覧ください。
 第121号議案「公立大学法人静岡文化芸術大学の定款の一部変更について」であります。
 議案では85ページから88ページ、議案説明書では89ページになります。
 本定款変更案は、公立大学法人静岡文化芸術大学の理事長が同法人が設置する大学の学長を兼ねるものとする変更等に伴い、公立大学法人静岡文化芸術大学の定款について所要の変更を行うものであります。なお定款変更の時期は令和4年4月1日としております。
 続きまして、5ページを御覧ください。
 報告第24号「静岡県公立大学法人の令和2事業年度の業務実績に関する評価結果」及び報告第25号「公立大学法人静岡文化芸術大学の令和2事業年度の業務実績に関する評価結果」についてであります。
 本報告は、静岡県公立大学法人評価委員会が実施した評価の結果につきまして、地方独立行政法人法の規定により行うものであります。
 評価は、中期目標、中期計画の達成に向けた進捗状況を全体評価と項目別評価により行っておりますが、具体的な評価の方法については2の(2)に記載のとおりであります。
 初めに静岡県公立大学法人の評価結果の概要についてでありますが、6ページを御覧ください。
 議案では95ページ、議案説明書では93ページとなります。
 まず、全体評価は項目別評価の結果に加え、各種国家資格試験への対応や外部資金の獲得などの重点的な取組等を評価し、中期目標、中期計画の達成に向けて順調に進んでいるとの結果を頂きました。
 重点的な取組のうち各種国家資格試験への対応につきましては、試験対策の充実強化に努めた結果、大学全体として高い水準の国家試験合格率を記録したことが評価されました。
 外部資金の獲得につきましては公募説明会等の開催など応募の促進に向けた取組を進めた結果、件数及び金額とも過去の中期計画期間の年度平均を上回ったほか、金額については7年連続で増加していることが評価されたところであります。
 また、項目別評価につきましては、4項目全てが順調に進んでいるとの結果を頂きました。項目ごとの主な判断理由につきましては、資料の主な判断理由等の欄に掲げております。
7ページを御覧ください。
 公立大学法人静岡文化芸術大学の評価結果の概要についてであります。
 議案では103ページ、議案説明書では94ページになります。
 まず、全体評価は項目別評価の結果に加え、新型コロナウイルス感染症の流行への対応、文化政策研究科の教育内容及び体制の見直しなど重点的な取組等を評価し、中期目標、中期計画の達成に向けて順調に進んでいるとの結果を頂きました。
 重点的な取組のうち新型コロナウイルス感染症の影響への対応につきましては、迅速な危機管理対応に加え、教育研究活動のあらゆる面において通常とは異なる代替の手段を創意工夫し、学生に学びの機会を提供したことが評価されました。
 文化政策研究科の教育内容及び体制の見直しにつきましては、文化政策学部の学生が大学院へ進学しやすくするため、研究科の専門領域を見直し新たな領域を設置して新カリキュラムを策定したこと、また学部の教員のうち大学院を担当する教員を増員し教育体制を強化したことが評価されたところであります。
 また、項目別評価につきましては4項目全てが順調に進んでいるとの結果を頂きました。項目ごとの主な判断理由につきましては、資料の主な判断理由等の欄に掲げております。
 以上が、評価結果の概要となります。
 県といたしましては、これらの結果を踏まえまして、両法人に対しまして中期目標、中期計画が確実に達成されるよう引き続き適切な支援、指導を行ってまいります。
 続きまして、所管事項についてです。
 8ページをお開きください。
 東静岡駅南口県有地の活用に向けた取組についてであります。
 南口県有地のさらなる活用に向け、静岡県立大学の学生等とミーティングを行うなど活用方法の検討を進めておるところでございます。大学側から発表のあった暫定的な活用アイデアを取り入れ、今年の11月末にグランシップ広場においてにぎわい創出につながるかを検証する実証実験を行う予定としております。
 次に、文化局関係でございます。
 まず、アーツカウンシルしずおかと2021年度文化芸術による地域振興プログラムのパンフレットをおつけしましたので、また後ほど御覧ください。
 説明資料に戻っていただきまして、16ページをお開きください。
 「ふじのくに#エールアートプロジェクト」の成果についてであります。
 「ふじのくに#エールアートプロジェクト」では、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い活動を自粛し、経済的に困窮している県内アーティストに対してワンストップ相談窓口の設置及び新しい生活様式に対応した文化芸術活動の実施に要する経費の支援を行ってまいりました。
 令和2年度における相談件数の合計は401件、相談者のうち40団体を助成事業に採択いたしました。新型コロナウイルス感染症拡大の中でも県民の皆様に安心して文化芸術活動を楽しんでいただく機会を提供するとともに、アーティストの活動継続や新しい表現方法による取組を支援することができました。
 18ページをお開きください。
 県立美術館移動美術展「超名品展 風景と人間」の開催についてであります。
 県立美術館は施設の工事に伴い本年9月から全館休館しておりますが、休館中も当館の魅力を県民の皆様に伝え美術に触れていただく機会を提供するため、11月13日から浜松市美術館において当館収蔵品による移動美術展を開催いたします。この移動美術展は県立美術館開館35周年を記念し、浜松市出身である木下直之館長が自ら監修し美術館の収蔵品の中からモネ、ゴーギャン、谷文晁などえりすぐりの作品66点を展示したものでございます。
 19ページを御覧ください。
 文化財の魅力発信と活用の推進についてであります。
 県や市町では、2に記載のとおり今月から11月にかけ集中的に県内各地で県民の皆様に文化財の魅力を伝えるふじのくに文化財オータムフェアを開催いたします。県主催事業といたしましては、11月14日に藤枝市で日本遣産をテーマに特別見学会と講演会を行うほか、日本平夢テラスで県指定文化財の特別展示などを行います。
 また、3に記載のとおり文化における交流を推進するため、山梨県との連携によるふじのくに文化財交流展を行いました。
なお、ふじのくに文化財オータムフェア2021イベントガイド及び文化財クローズアップチラシを添付しておりますので、また後ほど御覧ください。
 20ページをお開きください。
 今夏の富士山登山の状況についてであります。
 今年の夏は2年ぶりに富士山を開山いたしました。開山に合わせて実施しております富士山保全協力金の受入れ状況については2に記載のとおりでございます。緊急事態宜言が出された影響により登山者数が大きく減少したことから、富士山保全協力金も大きく減少しております。3に記載のとおり今年度の協力率は62.7%と推計しております。
 また、新型コロナ感染症対策として実施しましたスクリーニングの実施状況は4に記載のとおりでございます。
 続いて21ページを御覧ください。
 静岡県の観光交流の動向についてであります。
 令和2年度の本県の観光交流客数は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた結果前年度より大きく減少し、3に記載のとおり前年度比56.7%の8348万人となりました。このうち宿泊客数は前年度比55.2%の1083万人、観光レクリエーション客数は前年度比57.0%の7265万人でありました。
 4に記載のとおり前年度と比較いたしますと、昨年の4月から5月にかけて緊急事態宜言が全国に発出されていたことから、5月には対前年度比13.2%まで落ち込んだところであります。その後観光庁のゴー・トゥー・トラベル事業や本県の観光キャンペーンにより9月から12月にかけては回復の兆しが見えましたが、12月の第3波の到来により1月から再び前年同月比の減少割合が大きくなりました。また県内旅行消費額は5に記載のとおり前年度比61.4%の4336億円でありました。
 続きまして、22ページをお開きください。
 県内観光促進事業の推進(地域観光支援事業)についてであります。
 新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ本県観光産業の早期回復を図るため、県内の感染状況を踏まえた上で県民を対象とした県内観光促進事業「バイ・シズオカ〜今こそ!しずおか!!元気旅!!!〜」を推進しております。
 これまでの実績につきましては、2に記載のとおり4月1日から8月31日まで割引件数は9万1000件余、割引経費は5億1900万円となっております。現在事業を停止しておりますが、感染状況の落ち着きが見られた段階で速やかに再開を判断してまいります。
 続きまして、23ページを御覧ください。
 ふじのくに安全・安心認証(宿泊施設)制度の推進についてであります。
 2に記載のとおり、ふじのくに安全・安心認証制度は6月28日の受付開始以降1,190件の申請を受け付け、9月末現在で650件の認証が完了しております。受付件数1,190件のうち950件は現地確認を終えており、順次作業を進めることで早期に申請のあった全施設の認証が完了するよう取り組んでおるところであります。
 なお、未申請施設については郵送や電話等で助成制度を含めた認証制度の案内をするなどさらなる認証件数の拡大を図るとともに、認証施設につきましては、最下段の表、感染防止対策強化に係る助成制度により感染防止対策に係る備品等の購入や設備改修等に係る経費に支援することで今後の観光促進事業の再開に万全を期してまいります。
 24ページをお開きください。
 駿河湾フェリーの運行状況等についてであります。
 1に記載のとおり本年4月から8月までの輸送人員の累計は3万184人で、新型コロナウイルス感染症影響前の前々年と比較すると46.4%となっており非常に厳しい状況にあります。3に記載のとおり現在県内企業や教育機関、関係市町等と連携し様々な利用促進に取り組んでいるところであり、引き続き経営改善戦略に基づく取組を着実に実行してまいります。
 25ページを御覧ください。
 歴史・文化資源を活用した広域連携の取組についてであります。
 令和4年から5年にかけ2年連続で本県ゆかりの大河ドラマが放映される機会を捉え、県と関係市町が連携して将来を見据えた観光地城づくりを推進してまいります。
 令和3年度につきましては、3に記載のとおり鎌倉時代から江戸時代初期までに関する歴史・文化資源の調査を県全域で行うとともに、来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に向けまして、東部・伊豆地域を中心に旅行商品企画の促進やウェブスタンプラリーを行うなど、市町等と連携して周遊を促す取組を推進してまいります。
 また、大河ドラマの放映効果を県内全域に広げるため、先月27日に県と県観光協会、伊豆の国市、静岡市、浜松市との連絡会を開催し、関係者が一体となって誘客等の取組を進めることを確認したところであります。
 続きまして、26ページをお開きください。
 中央日本四県との連携についてであります。
 中部横断自動車道の山梨−静岡間が本年8月29日に全線開通したことを契機に中央日本四県が連携し域内周遊等の取組を進めてまいります。
 令和3年度は、感染状況を踏まえつつNEXCO中日本と連携し域内の高速道路を2日間定額で利用できるドライブプランを実施し、静岡県、山梨県の周遊や首都圏、愛知県、長野県等からの誘客を進めてまいります。また山梨県、長野県の学校関係者や旅行会社を対象とした説明会など教育旅行を活用した交流促進等にも取り組んでまいります。
 続いて、27ページを御覧ください。
 富士山静岡空港の利用状況(令和3年8月分)についてであります。
 令和3年8月の搭乗者数は、2に記載のとおり国内線利用のみの1万6864人となり前年同月から13.8%の増加となっております。
 28ページをお開きください。
 富士山静岡空港における令和3年冬ダイヤ期間の運行計画についてであります。
 令和3年の冬ダイヤは、各航空会社から国内線、国際線を合わせて9路線、週77往復となる計画が示されております。国内線のうち全日本空輸の新千歳線、沖縄線は年末年始期間の運航となりますが、沖縄線につきましては別途修学旅行など日単位での運航を計画しております。
 フジドリームエアラインズは、丘珠線は昨年度と同様に運休となりますが10月31日から新千歳線の運航を開始いたします。このほか7月16日から運航を開始した熊本線を含む4路線の運航を計画しているところであります。
 続いて29ページを御覧ください。
 令和2年度富士山静岡空港特定運営事業等に係る評価結果についてであります。
 空港の運営権者である富士山静岡空港株式会社が実施した令和2年度事業について外部有識者で構成される評価委員会を開催し、2に記載のとおり新型コロナウイルス感染症の影響が大きく見られるが手元資金で経営ができており適切に事業を実施している等の評価結果を取りまとめました。今後も運営権者と情報共有に努め運営権者の適切な業務履行の確保に努めてまいります。
 30ページをお開きください。最後のページです。
 富士山静岡空港滑走路端安全区域(RESA)確保への対応についてであります。
 国が空港の安全性の向上を図るため全ての空港で国際民間航空機関――ICAOの新基準に適合した滑走路端安全区域――RESAを確保する方針を示したことを受け、富士山静岡空港においても適切な対応を図ってまいります。
 今年度は3に記載のとおりRESA本体の実施設計及び本体工事に向けて工事用進入路の工事等を実施し、国が示す令和8年度末の期限までに確実に整備を進めてまいります。
 続きまして、静岡県の新ビジョンについて説明いたします。
 まず、現計画の評価案につきまして、資料1の静岡県の新ビジョン(総合計画)の評価を御覧ください。A3のものです。
 1の目的にあるとおり、新ビジョンに掲げる政策ごとの目標達成に向けてPDCAサイクルを徹底することによって効果的な施策展開を行ってまいります。
 このため、2の新ビジョンと評価にありますとおり評価部会、総合計画審議会、パブリックコメントなどで幅広く御意見を伺い、このたびの9月県議会での審査を踏まえまして施策展開及び次期総合計画に反映してまいります。
 3の今年度の評価スケジュールにお示ししておりますけれども、常任委員会から頂いた御意見を踏まえまして11月を目途に“ふじのくに”づくり白書として公表してまいります。
 次に、資料2をお開きください。
 静岡県の新ビジョン2021年度総括評価の概要について説明いたします。
 1の総括評価の方針にありますとおり、今年度が現計画の最終年度であることを踏まえまして数値目標の達成状況や主な成果について総括的な評価を行い、次期計画策定に向けた課題や方向性を整理いたしました。
 (1)成果指標につきましては、目標値以上、A、B、C、基準以下の5段階で評価をいたしました。おおむね計画どおり進捗したものがB評価であります。実績値が明らかになった83指標のうち54.2%がB以上の評価となりました。
 次に(2)の活動指標についてでありますが、こちらは二重丸が前倒しで実施、白丸が計画どおり実施、黒丸が計画より遅れているという3段階で評価いたします。実績値が明らかになった284指標のうち60.2%が白丸以上の評価となりました。
 次に、(3)の政策の実効性を高める行政経営についてであります。
 指標につきましては、目標値以上、A、B、C、基準値以下の5段階で評価をいたしました。実績値が明らかになった27指標のうち70.4%がB以上の評価であり、こちらも目標達成に向けておおむね順調に推移していると評価しております。
 資料右側に移りまして、3の8つの政策体系のうち2021年度評価において新型コロナウイルス感染症の影響がある指標についてですが、現状値に影響を与えたものが成果指標で23指標、活動指標で86指標に及びました。イベントの中止や参加人数の制限、諸外国からの入国制限等による影響が発生したものとなります。
 また、本年度評価においては新型コロナウイルス感染症への対応として、新ビジョンの推進に与えた影響をデータ等を用いて客観的に分析することで影響や課題を明確にいたしました。あわせて現在の対応状況について新型コロナウイルス感染症の緊急対応欄に記載したところでございます。
 続きまして、1ページめくっていただきまして3ページをお開きください。
 こちらは参考資料ですけれども、先ほどお示ししました成果指標及び活動指標につきまして、新型コロナウイルス感染症の影響がありました指標との関係を示しております。
 資料左側の成果指標のうち上段の表は、先ほど御説明いたしました全体の状況であり、中段の表は新型コロナウイルス感染症の影響があった23指標を示しております。
 下段の表は新型コロナウイルス感染症の影響があった指標を除いたものであり、B以上の評価が69.2%となることをお示ししております。
 資料右側の活動指標についても同様で、新型コロナウイルス感染症の影響があった指標を除きますと、白丸以上の評価が74.2%となることをお示ししたところであります。
 4ページと5ページについては、新型コロナウイルス感染症の影響があった成果指標23指標と活動指標86指標の一覧表であります。
 続きまして、6ページをお開きください。
 4の主な指標の評価と課題・今後の方向性は、評価書をベースに計画期間における成果や総括評価の中で抽出した課題を踏まえた今後の方向性のうち主要なものを整理した資料であります。
 続きまして、9ページをお開きください。
 政策4の誰もが活躍できる社会の実現のうち、スポーツ・文化観光部所管事項について説明いたします。
 新ビジョンにおける成果といたしまして、ふじのくに地域・大学コンソーシアムヘ専門人材を配置したほか、県立大学の教職員住宅をリノベーションしたモデル国際学生寮の整備、静岡県立大学及び静岡文化芸術大学に観光に関する教育課程の設置などが挙げられます。
 中柱ごとに見てみますと、2の次代を担うグローバル人材の育成においては、コロナ禍による影響として諸外国からの入国制限により外国人留学生数が減少しております。表中央の課題としまして、大学等における非正規課程や準備教育課程の留学生等が全国的に減少しているところであります。
 このため、表右側の次期計画に向けた今後の方向性といたしまして、静岡で就職を希望する留学生を取り残さない伴走型支援など入り口から出口までの一体的な取組を強化してまいります。
 続きまして、12ページです。
 政策7“ふじのくに”の魅力の向上と発信についてです。このうちのスポーツ・文化観光部所管事項について説明いたします。
 新ビジョンにおける成果といたしまして、ラグビーワールドカップ2019の開催、東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技のコロナ禍における開催のほか、オリンピック文化プログラムの展開、アーツカウンシルしずおかの設置などが挙げられます。
 中柱ごとに見てみますと、1のスポーツの聖地づくりにおいては、コロナ禍による影響として、スポーツ関連イベントの中止等により県内施設・大会等でスポーツをする人・観る人の人数の大幅な減少が見込まれます。表中央の課題として、スポーツの聖地づくりを目指してラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシーにつながる活動を進めることが必要と思っております。
 このため、表右側の次期計画に向けた今後の方向性といたしまして、スポーツの聖地の実現に向けてラグビー文化やサイクルスポーツの環境づくりをはじめスポーツヘの関心、意欲が県民に根づく取組を推進してまいります。
 また、中柱の2文化芸術の振興においては、コロナ禍による影響として、文化施設等における鑑賞、活動が大幅に制限されたことにより、1年間に文化・芸術の鑑賞・活動を行った人の割合は大幅に減少いたしました。文化芸術に触れる機会や創造活動の充実に向けた環境や仕組みを県民に定着していくことが必要と考えております。
 このため、表右側の次期計面に向けた今後の方向性といたしまして、文化芸術に対する恒常的な支援体制であるアーツカウンシルしずおかを活用して、まちづくりや観光など様々な分野と文化芸術を結びつけ、さらに多くの県民に文化芸術の鑑賞、活動の機会を提供いたします。また演劇の都構想の推進など本県の多彩な文化資源を活用した取組を推進してまいります。
 続きまして、13ページ、政策8世界の人々との交流の拡大のうち、スポーツ・文化観光部所管事項について説明いたします。
 新ビジョンにおける成果といたしまして、伊豆半島のユネスコジオパーク認定のほか、観光デジタル情報プラットフォームの構築によるデジタルマーケティングの推進、日本平夢テラスのオープン、DCキャンペーンの実施、富士山静岡空港に公共施設等運営権制度を導入して過去最高の利用者数を達成したことなどが挙げられます。
 中柱ごとに見てみますと、1の世界クラスの資源を活かした観光交流の拡大につきましては、コロナ禍による影響として、DMOを核とした観光地域づくりを推進する市町数等は増加しているものの、急激な旅行需要の落ち込みにより県内旅行消費額、宿泊客数は大幅に減少しており、県内観光産業はかつてない厳しい状況にあります。表中央の課題として、本県は他県に比べ飲食、娯楽、買物の旅行消費が低いため、これらの域内消費を増加させることが必要であります。
 このため、表右側の次期計画に向けた今後の方向性といたしまして、関係者の共創による旅行商品づくりを進め地域全体の消費拡大を図ります。また観光デジタル情報プラットフォームを活用し、旅行者のニーズにあった旅行商品を提案してまいります。
 また、中柱3交流を支える交通ネットワークの充実においては、コロナ禍による影響として、航空需要の減退等により富士山静岡空港の利用者数は大幅に減少いたしました。表中央の課題として、国内路線の維持、安定化や国際線の早期回復に向けて新しい生活様式に対応した旅行需要の喚起など、一層の利用促進策を講じることが必要です。
 このため、表右側の次期計画に向けた今後の方向性といたしまして、路線の維持、再開のための運航支援を行うとともに、新しい生活様式等に対応した旅行需要の喚起やデジタル化への対応を図ってまいります。
 なお、お手元に水色の冊子がございますけれども、資料3評価書案が評価書の本体でございます。また評価書案の所管部局を冒頭の資料所管委員会一覧にお示ししておりますので、また御覧ください。
 以上が総括評価の概要でございます。
 引き続きまして、次期総合計画の骨子案についてです。
 資料4静岡県の新ビジョン後期アクションプラン(骨子案)を御覧ください。
 令和4年度からの新たな基本計画を策定するとともに、おおむね10年間を期間とする基本構想についても必要な見直しを行ってまいります。8月19日に開催いたしました第1回総合計画審議会におきまして、基本理念や政策体系などの骨子案をお示しし御審議を頂いたところでございます。
 第1章計画の位置付けの1計画策定の趣旨につきましては、当初定めた基本構想を基に後期計画策定に向けた見直しを行うに当たりまして、新型コロナウイルス感染症の影響や地球規模での気候変動危機への対応を踏まえて後期アクションプランを策定してまいります。
 2の計画期間につきましては、2022年度から2025年度までの4年間といたしまして、新ビジョン10年計画の残り6年間の計画期間を4年間で前倒しして完遂することを目指し、ふじのくにづくりの総仕上げの道筋を明確にしてまいります。
 資料右側の第2章社会経済を取り巻く大きな変化につきましては、コロナ禍の影響や地球規模の現境問題の深刻化、脱炭素社会の形成など世界や我が国が直面する課題を整理してまいります。
 2ページをお開きください。
 第3章本県が直面する課題につきましては、特にこれまでの課題認識に加え、新たに1の新型コロナ危機の教訓を踏まえた対応強化や2の社会全体のDX推進による効率性、利便性の向上と社会コストの低減などを目指すデジタル社会の形成、4の脱炭素社会の形成、命の水、自然環境の保全、7の新たな時代に求められる人づくりなどの課題を取り上げております。
 こうした課題認識を踏まえまして、資料右側の第4章新ビジョンの基本方針につきましては、1の基本理念を引き続き富国有徳の美しい“ふじのくに”づくりに据え、サブタイトルを東京時代から静岡時代へといたします。この構成要素といたしまして、1つ目に富国有徳の意義と東京一極集中から地方活躍の時代への転換を明らかにするとともに、2つ目に静岡県をドリームズ カム トゥルー イン ジャパンの拠点にを掲げ、世界から見た静岡県の視点で誰もが活躍できる地域づくりを進めます。また3つ目には環境と経済の両立を図り、誰一人取り残さない社会を目指して静岡県をSDGsのモデル県にを柱として掲げてまいります。
 2の目指す姿につきましては、引き続き県民幸福度の最大化として、生んでよし 育ててよしなどの4つの柱を掲げてまいります。
 続きまして、3ページをお開きください。
 3の基本理念の具体化の方向につきましては、これまで新ビジョンで示していたものに加え、新型コロナ危機やカーボンニュートラルヘの対応など新たに浮上した喫緊の課題に対応するため、破線で囲んだ(2)持続的な発展に向けた新たな挑戦を基本理念の具体化の方向に加えてまいります。
 また、資料右側の4取組の視点につきましては、これまで新ビジョンに掲げていた(3)の富士山から導き出される多様な価値に立脚した地域づくりなどに加え、破線で囲んだ(1)の新型コロナ危機の教訓を活かしポストコロナ時代を見据えた地域の新たな未来を拓くと(2)の持続的な発展に向けた取組の促進によりSDGsのモデル県を目指すとともに、総合計画審議会の評価部会における御意見を踏まえまして(7)のこれまでの取組成果の利活用と政策のブラッシュアップを加えてまいります。
 4ページをお開きください。
 5の理想の姿の具体的イメージです。
 これにつきましては、資料左側の新ビジョンで提示している6つの指標を維持するとともに、資料右側にありますとおり新型コロナ危機を踏まえまして、新しい感染症や再流行の感染症への対応に必要な病床数の確保や国内の温室効果ガス排出量削減率の政府目標からの拡大、さらに経済再生の指標として実質県内総生産の増加を追加してまいります。
 5ページを次にお開きください。
 第5章です。
 政策体系と行政経営につきましては、これまでの整理を踏まえまして、黄色く塗った部分がありますけれども、そちらを新たな政策体系の柱として追加等を行ってまいります。
 スポーツ・文化観光部が所管する主な事項につきまして、説明いたします。
 基本方向であります末来を担う有徳の人づくりにおいて、その具体的な人物像として才徳兼備の人づくりが重要であることから、新たに大柱として政策6に“才徳兼備”の人づくりを起こしまして、中柱に「文・武・芸」三道鼎立の学びの場づくりと次代を担うグローバル人材の育成を位置づけております。
 また、政策10の1のスポーツの聖地づくりにつきましては、ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシーを継承し、スポーツを愛する全ての人を引きつけるスポーツの聖地の実現を目指してまいります。
 続いて7ページをお開きください。
 資料右側でありますが、ただいま説明いたしました政策体系の案に付随する主な取組を示しております。例えば政策6ですけれども、2の次代を担うグローバル人材の育成では、県内学生の海外への留学支援や教育の国際化とともに、大学間や大学、地域の連携促進等による高等教育の振興について記載したものであります。
 8ページをお開きください。
 現行計画と次期計画案につきまして、変更箇所を対比できるようにした表でございます。左側が現行計画、右側が次期計画案となっております。
 以上が、本日御審査頂く次期計画の骨子案でございます。よろしく御審査を賜りますようお願い申し上げます。

○広岡スポーツ担当部長
 私からはスポーツ局所管事項につきまして御説明いたします。
 お手数ですが、もう一度文化観光委員会説明資料にお戻りください。9ページをお開きください。
 東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催結果等についてでございます。
 自転車競技や聖火リレーの本県開催の成功に向け、新型コロナウイルス感染症対策の下、交通輸送対策の実施や聖火リレー、ライブサイトなどの円滑な運営を行い大きな事件事故等もなく大会を終えました。
 2の令和3年度の主な取組に記載のとおりホストタウンや大会従事者などへの感染症対策、大会期問中の交通輸送を円滑化するための対策、安全・安心な観戦を実現するための沿道観戦客対策、会場最寄り駅等での都市装飾、オリンピック聖火リレー、ライブサイトの運営を実施してまいりました。
 10ページをお開きください。
 自転車競技における日本人選手の主な結果ですが、3(1)のとおりオリンピックではトラックで梶原選手が日本人女子で初の銀メダル、パラリンピックでは杉浦選手がロードで2つの金メダルを獲得しました。
 次に、県庁及び小山町と伊豆市に大会期間中設置しました静岡県大会運営支援実施本部に係る主な運営状況でございますが、オリンピックでは観客数は12日間で約2万600人、うち学校連携観戦は実施のあった6日間で延べ51校1,240人の参加がありました。一方パラリンピックは残念ながら全会場が無観客での開催となりました。
 ロードレース沿道では、オリンピックでは3日間で延べ2,000人程度、パラリンピックでは延べ100人程度の観戦客があったほか、2会場で行われたライブサイトには計900人程の来場者があり、いずれも大きな事件事故等もなく実施することができました。また選手や大会関係者に新型コロナウイルス感染症の発症があったものの、自転車競技観戦客における発症の例は現時点において伺っておりません。
 11ページを御覧ください。
 各競技における本県ゆかりの選手の活躍状況ですが、4(1)に記載のとおりオリンピックでは卓球の男女混合ダブルスで水谷・伊藤ペアが金メダル、女子団体で伊藤選手、平野選手が銀メダル、野球、ソフトボールでは、岩崎選手、渥美選手、山崎選手が金メダル、競歩で池田選手が銀メダル、山西選手が銅メダルを獲得するなど、県民の皆様に勇気と感動を与えていただきました。
 12ページをお開きください。
 さらに、パラリンピックでは(2)に記載のとおり自転車競技で杉浦選手が金メダル2つ、陸上で佐藤選手が金メダル2つ、水泳で鈴木選手が出場5種目全てでメダルを獲得、ボッチャでは杉村選手が個人で金、チームで銅メダル、車椅子バスケットボールで藤本選手が銀メダル、車椅子ラグビーで若山選手が銅メダルなど、競技開催期間の12日間全ての日で本県関係者がメダルを獲得する快挙となりました。
 13ページを御覧ください。
 パラリンピック聖火フェスティバルの実施についてでございます。
 8月17日、本県内で東京2020パラリンピック聖火フェスティバルを実施しました。7月3日発生の熱海市土石流災害や8月8日発令のまん延防止等重点措置の静岡市適用に伴い、熱海市及び静岡市での公道でのリレーは中止し、出立式会場の浜松市四ツ池公園陸上競技場での点火セレモニーに変更するとともに、御前崎市−菊川市区間についてはパラリンピック聖火リレーでは全国で唯一となる公道でのリレーを実施いたしました。
 当日は雨模様ではございましたが大きな事件事故等もなく、計127人のランナーが聖火をつなぎ静岡県の火を開催都市東京都に送り出しました。
 聖火リレーへの参加人数や運営上のトラブル等の状況につきましては、それぞれ表に記載のとおりとなっております。
 14ページをお開きください。
 東京2020オリ・パラのレガシー創出に向けた取組についてであります。
 東京2020大会から正式種目となりました、県外で開催がありましたBMXフリースタイルにつきましては、島田市出身の大池水杜選手が7位入賞するなど新たなスポーツの1つとして関心が高まりましたことから、上段に記載のとおりサイクルスポーツの聖地を目指す本県として、その可能性を調査するために必要な予算を新たなサイクルスポーツ推進可能性基礎調査費として500万円今議会にお諮りしております。
 続いて下段の2、レガシーの自転車競技以外への展開に記載のとおり本県が開催地となった自転車競技以外にも、先に御紹介しましたとおり様々な競技で本県関係の活躍がありました。また数少ない有観客開催地としての都市ボランティアの活動、事前合宿等を契機とした国際交流などの取組を生かし、下表のとおり東京2020大会のレガシーを多方面に展開できるよう取り組んでまいります。
 なお、こうした取組に併せて大規模国際大会開催のレガシーの発展的な継承を図るため、スポーツの聖地づくりを推進する組織の整備を検討してまいります。
 15ページを御覧ください。
 ふじのくにスポーツ推進月間についてであります。
 ふじのくにスポーツ推進月間は、スポーツ庁が10月を体力つくり強調月間と定めておりますことから、県でも10月をふじのくにスポーツ推進月間と位置づけ、「週に一度はスポーツをしよう!」をキャッチフレーズに、表に記載のようにニュースポーツふれあいフェスタ等のスポーツイベントを開催するなど県民の誰もが気軽にスポーツに親しむ機会の提供に取り組んでおります。
 なお、本日追加配付しましたリーフレット――東京2020オリンピック・パラリンピック静岡県関係選手の活躍、それから東京2020パラリンピック聖火リレー静岡県開催写真集も御覧頂ければと思います。
 私からの説明は以上でございます。御審査のほどよろしくお願いします。

○江間委員長
 以上で当局側の説明が終わりました。
 これより政策管理局、スポーツ局及び文化局関係の質疑等に入ります。なお所管事務調査も併せて行います。それでは発言願います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp