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委員会会議録

質問文書

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平成23年10月観光資源活用促進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:10/27/2011
会派名:志士の会


○中澤(通)委員
 食料品から大胆に観光業。いろんな経過があったでしょうけども、どっちかという異分野ですよね。その大きなきっかけ――ただ会社の仕組みの中での譲渡か何かわかりませんが――大胆に動かれたきっかけを少し教えていただきたい。
 それから今、事業転換――事業をいろいろ変えていますね。付随してということになるかもしれませんが、それは会長さんがあっちこっちの見聞を広めた中での発想でいっているのか、それはある程度トップダウンなのか、それとも社内の中でのコンセンサスが得られた中でやってきているのか、どちらが強いんですかね。それについて教えてください。

○庄司清和氏
 ほとんどの場合、うちは中小企業で零細企業ですから、大抵の場合がトップダウンですけども、トップダウンも仕方がありまして、みんな人のせいにするんですよね。私がこういうふうに思っていても、それに対して理解を深めるときには、「池谷君がこう言っていたよ、こういうのをやってみようじゃないか」――これは私の意見だけども、彼のせいにする。そうすると、その言われた人は一生懸命それをやってくれるわけですよね。ただ、これはおれの考え方だよと言って、みんなにひけらかせてというか、おれはさも優秀だというふうに思わせたら、これはいけないんで、いいことはみんな人のせいにするということのほうが効果があるんではないかと思いますね。
 観光業に入りまして、一番大きなショックは、きょう売れ残った部屋は、あしたになったら1円でも買い手でないんですよね、きのうの空き部屋をきょう買ってくれって言ったら。メーカーのころは、例えばソーセージをつくって、きょう売れなかったから、日付が迫ったんで、あした半額にすると言ったらほとんど売れますよね。ところが、観光業というのは、時間が何よりも――きのうのことはもう取り返しがつかないんですよね。
 今回の震災のときも、3月、4月はほとんどキャンセルでしたよね。このときにうちは1カ月に約1億円の赤字になりまして、この1億円を埋めるために、8月は物すごく忙しかったんですよね。8月は2億円ちょっと利益が上がりました。そうすると1億円の赤字を埋めますよね。ことしの2億円は去年の2億円と同じですから、ほとんどまだ相変わらず1億円の赤字はそのまま、グロスで見ては。そういう意味で、やはり一番のショックは、きのうの空き部屋は全く売れないということ。
 しかもホテルをですね、お客さんがふえたからつくるということになると、いろいろ許可をいただいたり、資金を調達して、1年とか2年、ホテルをつくるのにかかりますよね。メーカーの場合には、売れ行きがいいから2交代で2倍つくろうよとか、どこか下請でもお願いしようかとか、そういうふうに需要に対して非常にスピーディに対応できるんです。観光業というのは、とてもいいイベントを用意した、翌日の日曜日大雨が降った、そうなると、みんな吹っ飛んじゃいますよね、せっかくのやつがですね。こういう面では、観光業というのはとてもリスクの多いものですね。
 ただ、そのときに気がつきますのは、今、ノートパソコンがありますよね、このパソコン。これは今、台湾が世界一なんですけど、そこのノートパソコンの会社の粗利益――要するに仕入れと売りと――この粗利益が2%しかないわけですね。ところがホテルの粗利益は98%ありまして、2%が原価で、敷布の洗濯代ぐらいしかないわけですね。
 だから、一長一短があるわけですけども、観光業というのは、繁盛すればするほど利益が多いわけですけども、繁盛しなかったら、これほど悲惨なものはないわけです。そういう意味では、観光振興というのは、全国の70%の人が何らの形で観光にかかわっているということですから、静岡県も日本の中でも有力な県ですから、しかも観光資源ではもう事欠かないんで、とてもやりがいのある仕事ではないかというふうに考えています。

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静岡県議会事務局議事課

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メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp