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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:07/30/2013
会派名:富士の会


○中澤(通)委員
 それでは、何点か質問させていただきますが、一問一答でお答えをいただきたいと思います。
 富士山の世界文化遺産の登録後、この議会が最初でございますので、それに特化した形になっておりますけども、先ほども出ておりましたが、富士登山における安全対策のことであります。
 リーフレット富士登山における安全確保のためににありますように、登山計画書を必ず提出してください、これはことし始まったことではないと思うんですが、それでは過去からトータルで、山梨を含めて30万人以上の登山者があって、実際にどれぐらいの方が計画書を出しているのか、それは掌握しているんですか。

○疋田交流政策課長
 登山者につきましては、年間、夏山シーズンで何人登るという数値は把握してございますが、そのうち、登山計画書をどのぐらい出されているのかについては数値を把握はしておりません。
 ただ、お聞きしている範囲では、やはり夏山で、それぞれ警察署に届けられている数値でも、数百件は出ているということは聞いております。

○中澤(通)委員
 提出の窓口は警察署に出すんですか。そこがわかりませんけども。

○疋田交流政策課長
 これまでは登山計画書の提出を呼びかけておりましたのは静岡県警察のほうから呼びかけておりまして、提出先を警察署としておりました。
 それに対しまして、今回、この富士登山における安全確保のためのガイドラインを策定するに当たりましては、山岳遭難防止対策協議会を母体としまして、私ども検討をしたのが、登山計画書の窓口となるところは、やはり幾つも設けたほうがいいというところがあります。
 そのため、このリーフレットにもありますように、それぞれのルートの山岳遭難防止対策協議会支部の事務局、これと従来の各警察署、それから、登り口のところには登山届ポストも置いておりますので、そういったところに入れていただくように、今回明記させていただいたということです。

○中澤(通)委員
 現実に、登山口というか、5合目なら5合目のところに登山届ポストがあるということでいいですね。それは、定期的に回収をするのはどなたが責任を持ってやっているんですか。例えば、今までは警察ということですが、今回は合同でいろんなところでやっていくんですが、どのところの人が定期的にそれを掌握しているのか。
 既に夏山シーズン始まっていますが、現実、どんなぐあいですか。

○疋田交流政策課長
 登山届ポストに入れられた計画書の把握につきましては、各山岳遭難防止対策協議会支部においての扱いについては検討していただくということでお願いをしております。
 各支部がどのような形で定期的に回られているのか、どなたが回られているのかというのは、私ども正確には承知しておりませんが、一応、これをつくる際には各山岳遭難防止対策協議会支部の会合に出まして、ここに窓口を設ける、そしてそこに出された計画書の情報共有は各支部において図っていただきたいというお願いはしております。

○中澤(通)委員
 富士山は独立峰ですので、上に登っていけば頂上に着くという山ですよね。よその山に入っていっちゃうわけじゃないんですが、それでも、やっぱり遭難はあるわけです。登山道を踏み外して行って遭難、落石に当たって転倒とか、そういうことの事故ですよね。
 ですから、通常のいわゆるクライマーと言われる人たちじゃなくて、一般の人はどちらかというと観光の延長で山に登るという意識がやっぱりどっかにあるんだと思うんですよ。
 ですから、装備についても、しっかりした装備を時期に応じてやっていくことがなかなか徹底しない部分があるんですけども、登山計画書はまさにそういう意味ではアマチュアの人にしてみると、出すの出さないのという、そういう意識が全然違っていると思うんですよね。ですから多分、今までやっていても、それほど登山計画書を提出する人は多くなく、絶対的に少ない、それで済んでしまっているということだと思うんです。
 ですから、登山計画書を出すということでやるならば、徹底して出していただくということも、この際、必要ではないかと思うんです。
 そういうことに対しては、今、それぞれの地域の人たちにお任せということになっているんでしょうが、もうちょっと、やるならやるということで、もし遭難があればすぐ掌握できるデータですから、それについてはしっかりやっていただきたいと思っています。
 出すだけじゃなくて、帰りは終わったよということも、多分やらなきゃいけないんじゃないかと思うんですけどね。そうじゃないと、出しっぱなしで勝手に帰ってしまうということになるのか、私もちょっと体験がないからわかりませんが、いずれにしてもルールをきちっとしてやっていただきたいと思っていますが、その点だけお願いいたします。

 弾丸登山というか、夜行登山というか、休息をとらずにスタートしてしまう。そのことについて、やめてくださいといってもなかなかそれぞれのスケジュールでやめない部分もある。早めに休んで、夜明け前にスタートして行くというのは、まだこれはいいと思うんですが、要は、着いてあまり体のコンディション調整もしないでそのまま行くというのは本来やめてもらいたい弾丸登山だと思うんですが、夜間ですよね。ヘルメットなどはどうなんですか、つけているんですか、いないんですか。
 キャップにライトがつくような形でやるということを言っているようですが、徹底はなかなかされていない。登山にヘルメットかというのがアマチュアの考え方なんでしょうが、特に夜間のことについては、それについては何も言われていませんけれども、どういう形で、指導も何もしないで現実このままいくということですか。

○疋田交流政策課長
 登山者の服装の徹底、特に夜間におけるヘルメットの着用という御質問でございます。
 現状は、登山というのは基本的に自己責任でやっていただく中で、準備につきましては、こういうものが必要だという情報をきちんと提供するのは必要だと思います。
 こういったものについて用意した方がよろしいと、また、それを持っていっていただかないと危険ですよということは情報提供させていただきますが、ヘルメットを必ず着用というようなところまでは実際には至っていないのではないかと思います。

○中澤(通)委員
 ホームページでガイドラインとか何かの情報提供をし始めていますね。それにも何も書かれていないということで判断していいんですか。

○疋田交流政策課長
 答弁が不十分でございましたが、ことし立ち上げました富士登山オフィシャルサイトでは、必要な持ち物についても情報提供という形でさせていただいております。
 そういった中では、ヘルメットの着用といいますか、ヘルメットを持っていく、用意されたほうがいいということで、それは掲載させていただいております。

○中澤(通)委員
 それぞれの意識の問題ですから、どこまでということになりませんけども、いずれにしても安全策のPRはしっかりとしていただいて進めていただきたいと思っています。

 世界遺産登録ですけども、要は、構成資産がそれぞれ要望どおり、もくろみどおり25の資産で登録されました。
 しかし、勧告されている部分もあります。2016年までにしっかりとした計画書等を出さなくてはいけないということであります。私も本会議で質問させていただきましたが、特に三保松原の消波ブロック等のことについてはこれから委員会等を立ち上げて、その中でやっていくということです。現実、形として、聞きますけども、第三者機関をそうやってつくって、そこでの答申に基づいて、どういう形でやっていくということなんですが、2016年のときまでにある程度やっていくというもくろみでこれを立ち上げていくのか、それとも計画だけで済ませてしまうのか、どういうつもりなんでしょう。

○杉山世界遺産推進課長
 三保松原につきましては、64.4ヘクタールありますけれども、その中で文化財保護法のエリアと、それから海岸保全の中の海岸法のエリアがあります。
 今回の海岸保全の部分につきましては、交通基盤部のほうで、仮称三保松原白砂青松保全技術会議を設置し、景観改善にかかる取り組みを進めるということになります。これは2016年2月1日までに提出する保全状況報告書に必ずや反映していくものと考えております。
 なぜかと申しますと、実は、ことしの5月なんですけども、イコモスの勧告が出た直後ですが、県が行動計画というのを包括的保存管理計画につきまして策定いたしました。
 これについて、直ちに交通基盤部で行動計画の内容の中に三保松原についての神秘的な景観に対する改善策みたいなものを盛り込むという、その延長線で本会議の中で答弁があったと、私はそう認識しておりますので、今後、交通基盤部と連携を密にしながら、2016年の保全状況報告書を最善のものとしていきたいと思っています。以上です。

○中澤(通)委員
 ということは、計画等が煮詰まってくれば交通基盤部でそれにあわせて工事というか、必要なものはやっていくという判断しますけど、いいですね。

○杉山世界遺産推進課長
 ユネスコ等世界に対してきちっと主張していくということについては、単にやっていくだけでは駄目ですね。
 例えば、いつまでに何を整備していくという、そのタイムスケジュールが絶対必要です。ですから、そこまでに完結しないということであってもですが、今後、いつまでに神秘的な景観の改善をしていくのか、それをしますことがまず必要だと思います。
 2016年までにどこまでそこを示せるかということが今後、最善に至るかどうか、決め手ではないかなと私は思っております。以上です。

○中澤(通)委員
 三保松原だけでなく、それぞれの地域の保全というか、それはやっていかなきゃなりませんので、ぜひそういうことも対処していただきたいと思っています。
 あわせて、世界遺産センターですよね、これが知事も答えていましたけども、7月末というのが1カ月ずれ込んで場所設定がなかなかできないということであります。
 この委員会説明資料の報告にもありますように、7市町から候補地が出されているとのことなんですが、これは7市町7カ所ということで考えていいんですか。

○杉山世界遺産推進課長
 複数提出した市町がございますので、全部で9カ所になってございます。

○中澤(通)委員
 専門の人たちが協議をしているということです。1カ月延ばすということですから、それなりの事情があってのことでしょうが、これは8月中には正式に決まってということになると思います。
 それから、要は設計とか、位置決定、場所が決まればそれから詳細な設計になってくるんですが、現実論として最終的に、いつごろ世界遺産センターができるのかというもくろみはあると思うんですが、それについてはどうでしょう。

○杉山世界遺産推進課長
 現時点では、明確にいついつまでに整備をするということについてはまだ公表できる状況ではございません。
 ただ一つのメルクマールといたしまして、2016年に情報提供戦略というものを策定して、それを包括的保存管理計画に反映しなさいとあります。
 この包括的保存管理計画というのは、2012年にユネスコに推薦書を提出した中に入っているものでございます。その中には、富士山の世界遺産センターを山梨県においても静岡県においても、それを整備していくとなっております。
 ですから、2016年の保全状況報告書の中では、いついつまでにきちっとやりますということを明確に書くということとともに、これは山梨県のほうの整備の状況も踏まえまして、お互いのネットワークの中で形成していきましたそれぞれが北麓と南麓の拠点なんですよという情報発信をしていくということになっています。山梨県と連携しながら、今後、建設地をどこにし、設計をどういうふうにし、それから規模、整備の目標みたいなものを決めていきたいなと思っております。
 残念ながら、今の時点で、何年度までに明確にやるという点について、まだ公表できるような状況ではございません。以上です。

○中澤(通)委員
 ちょっと矛盾していると思うんですよ。2016年のときにはしっかりとしたことを出すということで、しかも、最初の申請のときもそのことはうたっているわけですから、逆に言うと、3年後までにきちっとした形で情報発信できる形まで取らないと、申請したことがあやふやになっているんじゃないかと取られかねないと私は考えます。今までの経過からすると。
 ですから、具体的にすぐこの日というわけにいかないかもしれませんが、ことしの2013年8月いっぱいに場所が決まれば、あと内容は並行しながら山梨県と静岡側で競合するところ、整合を持つところ、それぞれあるでしょうが、それは調整しながら、建設そのものについても時間があると思うんです。そうすると、完成までのタイムスケジュールにあわせてやるという意気込みでないとユネスコに対する約束がむしろ果たされない恐れがありますよと今言っているようなものですから、それはちょっと違うんじゃないかと思うんです。むしろ、役所のスタイルとすれば、完成までのタイムスケジュールにあわせて進めますというのが後ろ抑えですよね。そのことの確認ですが、それもできないということなんですか。

○杉山世界遺産推進課長
 もう少し私のほうから詳説いたしますと、2012年1月に包括的保存管理計画を出しました。それぞれが、いわゆる富士山の世界遺産センターを整備すると、ここは、これから整備するということで、タイムスケジュール、いつまでに整備するというところまで明確にしておりませんでした。
 今、山梨県、静岡県の、両県で富士山の世界遺産センターの整備に向けて具体的な基本構想だとか、それに伴うものを取りまとめております。
 静岡県側につきましても、昨年度、基本計画を取りまとめまして、それに基づきまして、まず建設の設計に先立ちまして、内容をきちっと明確にしたほうがいいということで、委員会説明資料21ページに富士山世界遺産センター――仮称――整備のところに書いてありますけども、2番目の展示実施計画を策定するという理由ですが、これは中身をきちっと決めた上で、設計をするべきだというような基本計画の取りまとめの中でアドバイザーの先生等々から意見がございましたので、そこをまず見きわめながら進めていくと。
 決して我々のほうが、2016年というものを意識しないで整備の目標を明確にしていないというわけではございません。私たちのほうとしては、2016年に対して、最善のものができるということを前提としながら整備を進めていきたいと思っております。以上です。

○中澤(通)委員
 参考までに聞かせていただきますが、過去十幾つの世界自然遺産、世界文化遺産が日本にはありますよね。そしたら、それぞれこうしたセンターがあると思うんです。
 それは、具体的に、例えば計画があるよというだけで、中途半端にということはあり得ないし、むしろセンターをしっかりそれなりにつくっていると思うんですよね。
 どんなぐあいなんですか、早急にできたのか、いや、5年たってもできたかできないかという状況なのか、具体的な状況はどうなんでしょう。

○杉山世界遺産推進課長
 今、17の世界遺産が国内にございます。そのうちの4つが自然遺産です。自然遺産については、必ず環境省が自然保護官事務所を設置しますので、登録と同時、それ以降の部分もございますけども、なるべく速やかな段階で世界遺産センターなるものの名称を冠しまして、自然保護官事務所を設置し、そこに、例えば展示的なものとか、ビジターセンターの機能を置いています。
 それから、あと13の文化遺産につきましては、全てが世界遺産センターを整備しているわけではありません。
 これは、紀伊山地の霊場と参詣道だとか、石見銀山とか、平泉、それぞれの理由によって世界遺産センターを整備していたということになります。
 これは登録後にすぐできたものもありますけれども、平泉の例によりますと、最初のときに登録延期になりましたので、それを踏まえて、既存の文化施設の中に、そこに間借りしてリニューアルする中にありますので、登録前に既にそういったものが整備を進めているというものがございます。
 我々の富士山世界遺産センターにつきましては、これからそういった過去の事例みたいなものも検証しながら、なるべく速やかにですが、整備を進めていくということを念頭に包括的保存管理計画に盛り込んだわけですけども、そこにはタイムスケジュールというのはなかったと。
 ですから、今後はきちっとタイムスケジュールを明確にしながら、保全状況報告書を最善のものにしていくということになるのかなと思っております。以上です。

○中澤(通)委員
 県民はもとより、国民の皆さんがそういったセンターについての関心度が高いと思うんですよね。ですから、それは山梨県側とあわせてできれば歩調が合った形で、完成までタイムスケジュールがなるべく早いうちに出せるように、ぜひお願いしたいと思っています。よろしく、どうぞお願いいたします。

 続いて伺います。富士山の協力金の報告がありました。それぞれ協力金の金額がありますが、山梨県側はむしろこれより多かったと思います。多分、金額的には、ただ人数の違いだけで、金額の1,000円というのは大体それに合わせた金額が出てきているんじゃないかと思いますが、現時点、富士吉田のほうはどんなぐあいですか、この日付まで合わせると。

○疋田交流政策課長
 社会実験の山梨県の実施結果でございます。
 7月25日から28日にかけての4日間の計でございますが、協力者の数8,993人、協力金の額882万3450円というふうに伺っております。

○中澤(通)委員
 人数的な問題だけで、協力金額はそれぞれ1,000円相当を納めていただいているということですから、その趣旨についてはそれぞれ御理解をいただいていると思いますが、静岡県側、特に富士宮口の協力金をいただく場所が、登山道に入るんじゃなくて、反対側に設置せざるを得なくて山に向かっている人が一度戻ってお金を出していただいている。場所的に不適合じゃないかということで、それについては救急車両の待避場所を設置しなければならないということも聞きましたけども、やはり、せっかくだったら、もうちょっと細工をしながら納めていただきやすいところに私は設置すべきだと思います。
 それとあわせて、今、何時から何時までやっているのかということを聞かせていただきたいと思います。
 先ほども言いましたが、夜間来て登っていく人が当然あるでしょうし、そうなると、夜間は全く協力金についての呼びかけもされていませんよということでしょうから、そこらについてはどういう対処をしていくかお知らせください。

○疋田交流政策課長
 今回の社会実験につきましては、登山口で直接現金をいただく方式をとらせていただきました。
 そのため、設置場所につきましては設置可能な場所ということで、今回、富士宮口につきましては、委員のお話にありましたように通行の安全を確保するために、やはり登山口のところではなく、ゲストハウスのほうでとのことで、道路管理者との協議の中で決まったところでございます。
 その結果が、やはり登山口から少し離れたところというものになってしまった点については、もう少し検討すべきであろうと思っております。
 それから、時間帯につきましても、今回、9時から18時で実施させていただいております。夜間あるいは早朝に登山される方々が、そのときには窓口がない状況であることにつきましても、実際に我々がやっている中でも、早朝出発したときにはなかったので、おりてきたときに、「今、払うよ」と言う方もいらっしゃったということがありましたものですから、そういった結果も全て来年の本格制度を実施するときには、過不足ないような形で制度設計に反映させていきたいと思います。

○中澤(通)委員
 今回は、試験的に協力金ということになっていますよね。ですから、このことが人それぞれの取り方でしょうけれども、マスコミ、投書なども通じて、使用目的は何なのかということに対していろんな賛否の話が出てきたりするわけですよね。
 今回の社会実験のこのお金は、特別に何に使うということが決まっているんですか、決まってないんですか。

○疋田交流政策課長
 今回、この社会実験でいただきました協力金につきましては、今後、具体的な使途が決まるまでは、県のほうでお預かりをしておきます。
 具体的な使途が決まったところで、そのお預かりしている金額を原資に歳出予算を組みまして、そこに充当していく予定でございます。

○中澤(通)委員
 ことしは社会実験ということですから、今後、本格的に決められるんでしょうが、やっぱり多くの人が理解できるような使用方法とにしていただければと思います。1,000円が安いとか高いとか、7,000円以上ならある程度の入山規制ができるとか、いろんな話があちこちから出ていますよね。
 具体的に金額はどうなるか、よくわかりませんが、これは私の意見ですが、規模のちっちゃなマラソン大会に出たって3,000円、5,000円を申込金で出すんですよ。東京マラソンっていうのは万という、1万円とか2万円っていう金額ですね。10万円出すと優先的に出れるとか、そういう金額なんですよ、現実には。それでも主催者側は赤字ですよね。
 富士山という、今回、世界遺産になった場所です。しかも所有権だって8割以上は浅間大社のもの、個人のものですよね。そこへ入っていくんですから、しかも、いろんな原因で事故に遭って、救急隊の世話になったり、いろんな人の世話になって、また下山してくるということですね。
 現実には、そこは警察署の出張所というか、派出所というか、それがあって、このシーズンは待機していますよね。その人たちが安全パトロールとか、何かのときには救護をするという、コストとか計算をしなくちゃいけないし、それから、時にはブルドーザーで下山をされるということもありますよね。そういうときには、民間所有だから幾らという具体的な金額が出るようです。町なかの救急車は払わないですけども、やはり、そういうことをきちきちっと、ああいう場所ですから、幾らのコストがかかるんですよということの裏づけもとって、今回は協力金という形にはなっていますけど、そういう金額もきちっと説明材料としていく必要があるんではないかと思っています。

 それとあわせてですが、今、富士山にバイオを利用したトイレがありますね。これは現実には、人それぞれの生理作用ですけども、何人対応ということになるんですか。1日何人対応の分のトイレがあるんですよということが、ある程度データが出ているんですか。

○疋田交流政策課長
 トイレにつきましては、少しお時間をいただき調べさせてください。

○中澤(通)委員
 今言ったのはトイレの対応が20万人、30万人の対応で、登ってくというのも、これもちょっとおかしいですね。携行トイレを皆さん方がしっかり持っていってくれれば、その対応はいいんですけれども、そんなことも、入山料と称される今後の料金の設定についても私は考えていかざるを得ないと思いますので、その点も十分お考えいただきたいと思います。

 次に移ります。
 静岡空港、それぞれ御努力いただいて新しい路線もできたりということもあります。まだまだいろんな問題点があるんでしょうけども、最終的には多くの方々の御理解をいただいて静岡空港の利用者がふえればということになるわけで、みんなでその努力をし合っていくということが当面の事項だと思います。
 仙台空港が民営化を始めるんじゃないかというステップを一歩踏み出したという話があります、先々のことでしょうが。
 静岡空港は、今は富士山静岡空港株式会社が建物を持っていますね。それで、それを先導的空港経営検討会議からの答申があって、県が1回買い取りましょうと。それで、施設整備はしましょう。そのあとで、今度はまたしかるべき運営の仕方を考えましょうということになりますが、時系列でいうと、どのぐらいを目途にそういうことを考えているのか教えていただければと思います。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 昨年度、御議論をいただきました先導的空港経営検討会議の答申で示された今後の工程の予定によりますと、まずは平成26年度からは第2フェーズと書いてありますけれども、県が空港ターミナルビルを所有して、富士山静岡空港株式会社が一応、指定管理者の候補となるということで、指定管理者制度を活用してやっていくと。
 指定管理者制度を活用する中で、県ができるだけ指定管理者にお任せをする、業務の範囲を広げていくということをやりながら、将来のいわゆる運営権の民間譲渡というものに対して備えていく準備を進めていく期間としています。
 指定管理期間というのは、開港以来ずっとやってきておりますけれども、通常は大体5年程度でございます。したがって、次の指定管理期間を、恐らく平成26年度から始めて5年間程度を基準にして考えていくと思います。そういうふうになりますと、次に運営権を民間譲渡するのは、早ければ平成26年度から始めて5年ですので、平成31年度ぐらいを目途に環境を整えて民間譲渡していきたいと考えております。

○中澤(通)委員
 まだ始まったばかりですから、具体的には今後のことなんでしょうけど、県出資の金額があって、それとまた買い取りの金額、これから金額の査定があるんでしょうが、ほとんど行ってこいかなという感じもしないではありませんが、県がせっかく決めた方法ですし、それが新しい形で、むしろ空港ビルと空港が一体化されたいい形で運営するにはそういうことも理解しますので、途中、いろんなさざ波が起こらないように、きちっとやっていただきたいと思っています。
 参考までに、空港ターミナルビルを増築するということが時折出ていますけども、増築の基本的な考え方はどういう形の増築なのか、今、ある程度考えていればそれを教えてください。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 空港ターミナルビルの増改築につきましては、現在、開港前の予想と比べて国際線の利用比率が高く国際線のほうがかなり手狭になっておりますので、現在のターミナルビルを国際線のターミナルビルとすると。そして、国内線のターミナルビルを隣に増築という形で使うと。
 そういう形にすることによって、現在、国内線と国際線とで合わせれば大体2倍のキャパシティーになる、例えばチェックインのカウンターですとか、手荷物のターンテーブルとか、そういったものが大体2倍になりますので、キャパシティーとしてはそういう形でやっていけるんじゃないかともくろんでおります。
 逆に、国際線専用にした場合でも、なおキャパシティーが足りないとか、CIQ、いわゆる入国管理、税関のエリアでございますけども、ここだけはちょっとスペースが足りませんので、今度は逆に国際線のターミナルビルを少し増床しまして、CIQのエリアを広げようという考えでございます。

○中澤(通)委員
 今後の問題ですから、それぞれの場所を広げていっても限られた場所になりますし、周辺に建っている消防とかもあったり、なかなか使い勝手が限られた場所になりますが、要はきちっとした形で増設すべきものは増設するということでやっていただければと思います。
 それほど何回もやる場所じゃありませんから、ぜひそのことについては要望をさせていただきます。

 最後に、やはり空港に関することで、航空貨物がかなりふえてきたという報告があります。これに関連してお聞きをいたします。
 貨物の取扱量、これは国内貨物、国際貨物、それぞれ4月、5月の部分でもかなり上がっていますけども、トータル的に空路別でいうと、どこが一番多いのかなということを教えていただきたい。
 それから、出る荷物と入ってくる荷物、これですとちょっとわかりませんが、その状況はどういうふうになっているのか教えてください。

○広岡空港利用政策課長
 航空貨物についての御質問について、お答えいたします。
 国内線につきましては、ANAが運航しております札幌と、それから沖縄がいずれにいたしましても、静岡から送る部分が非常に多うございます。札幌線が4月から5月の取扱量の91.7トンのうち50トン強、それから、沖縄便が35トン強という形になってございます。
 一方、国際貨物取扱量の30.9トンでございますけれども、これにつきましては、いずれにいたしましても輸入が多うございます。特に多いのが、台湾からのコチョウランの輸入、これが、このうち14トンほどになってございます。また上海便につきましても、衣類、雑貨等の輸入でございますが、12トンほどになってございます。あと残りはソウル線で3トンほどという形になってございます。以上でございます。

○中澤(通)委員
 それぞれのものが、時期においてのものもあるでしょうし、もともと富士山静岡空港というのは昭和40年代だったと私の記憶でありますけども、国内最大の貨物空港をつくろうというのが最初にありましたよね。それが、中曽根運輸大臣のときだったと思います。
 そんなことも昔あって、考えてみれば、もしあそこにできていれば、東名が通って、今は新東名が通ってという、国内物流の本当に一大拠点になったんでしょうけども、そんな話題があったということもあります。
 また、現実でも、物流の拠点になり得る、国内のちょうど真ん中ですから、大いにそういうものをうまくやっていくと一大拠点になり得るということですから、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

 今、静岡空港で考えられる物流、国内も含めて、どういうものが今後、考えられるのかなと。それが具体的にあらゆるもの、例えばターゲットとしてこういうものが考えられますよというのがあれば教えていただきたいと思います。

○広岡空港利用政策課長
 やはり、航空貨物でございますので時間を短縮する効果があるもの。したがいまして、例えば高付加価値のもの、衣料品でありますとか、それから新鮮度を保つ野菜とか食べ物、そういったもの。あるいは、静岡は製造業の拠点でございますが、なかなか製造業の部品は重たいということもございますので、あるいは、そういった機械部品でいいますと、例えば修理品でございますとか、それから試作品、そういったものが今後、可能性としてはあるのかなと思っております。

○宮沢委員長
 申し合わせの時間ですので、まとめてください。お願いします。

○中澤(通)委員
 新しくいろいろなものがまた考えられるでしょうけれども、海上輸送のほうですと、これは例えば清水港でいうと、県営港ですけれども、市と海貨業者とか連帯して、船主に対するインセンティブをかなり出していますよね。空港も飛行機会社に対する着陸料の減免ということはやっています。それと、輸出入のものを動かすについて、新しいところですから攻めていかなきゃならない。販路拡大というか、お客さんに使ってくださいよという利便性は訴えても、現実論とすればインセンティブはなんでしょうかね、よそがやらないことをやっていく戦略も時においては必要なんですが、具体的に今考えていらっしゃることがあれば、そのことを教えていただきたいと思います。

○宮沢委員長
 申し合わせの時間が来ていますので、簡潔にお願いします。

○広岡空港利用政策課長
 昨年度から取り組みましたトライアル輸送事業というのがございまして、これは、今現状ですと成田、あるいはセントレア等から輸出入している場合に、その一部を静岡空港からの輸出入に転換することによりまして、混載貨物から一個一個の貨物になるということで、ちょっと割高になると伺っております。
 そういった部分を御支援申し上げて、一応静岡空港を使っていただき、静岡空港のコンパクトさ、空港に飛行機が着いてから荷物が出てくるまでのこのスピーディーな時間、あるいは、東名高速道路、それから新東名高速道路という高速交通機関にすぐ直結できる立地条件等を一度使っていただいてPRしていくということで、トライアル事業というのを昨年度からやっております。今年度は昨年度の金額をさらに大きく拡大いたしまして、今PRをしているところでございます。

○宮沢委員長
 ここでしばらく休憩をいたします。
 なお、再開は15時とします。

( 休 憩 )

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