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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:03/08/2021
会派名:無所属


○諸田委員
 それでは、一問一答方式でお願いします。
 まずは、ハラスメント対策についてお伺いします。
 セクハラについて明確な基準を今回つくっていただくと伺っておりますけれども、そのほかのハラスメントについてどう考えているのかお聞かせください。

○堀口教育総務課長
 セクハラ以外の様々なハラスメントがございます。特にパワハラが1つ大きなテーマになろうかと思いますが、パワハラに関しましては昨年9月のパワハラ防止法の施行に合わせてパワハラの定義、学校における対策、取組方針などをまとめた指針を昨年9月に策定して各学校へ周知を図っているところですが、パワハラは非常に判断基準が難しくて指導等が常識的な範疇を逸脱しているかどうかがポイントになります。定義だけ分かっていても、実際の判断は非常に難しいことも承知しておりますので、今後は全国のいろんな事例を集めて、こういうケースにおける行為はパワハラだという具体的かつ詳細な資料をつくって啓発資料として充実させていこうと考えております。
 また、セクハラに関しましては今年度アンケート調査を実施しておりますが、パワハラにつきましても今後アンケート調査の形で、啓発をしつつ隠れている事案の掘り起こしをする対策を進めていきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 パワハラに関して、潜在的ないろんなものが出てこない1つの理由として、パワハラに限らず受けた側の人たちに少なからず負い目があったときは特に言いづらいんですけれども、明確なルールがあったら言いやすくなると思うんですね。その点セクハラに関しては明確なルールをつくってくれて、これからパワハラに対してもつくってくれるという中でもうちょっと深掘りしていきたいところがあります。
 ある保護者の方から御連絡を頂いて、その方が言うには、娘も悪いんだけれども先生に対して暴言を吐いたら無期停学を食らったと。いきさつは聞いていませんからどちらがいい悪いは判断できません。ただその方がそういうふうに思ってしまったのは、先ほど8番委員が言われたようにルールの共有がしっかりできていないんじゃないかなと思ったんです。
 先ほど、各学校の謹慎に対するルールは明確になっているんですかと聞いたらそれは明確になっていると思いますと。それは共有されているんですかと言ったら、内規の形でつくっていて共有されないでしょうと聞いたんですけれども、どうなったら謹慎に当てはまるか保護者側から分かるルールになっているのか教えてください。

○増田委員長
 それは前半グループの内容になりますが、御担当の範囲で答えられることはありますか。

○堀口教育総務課長
 私の担当の範囲でですが、そういった生徒に対するルールは、確かにいろいろな案件を見ていく中で先生の間には共有されているけど保護者にちゃんと伝わっているのかなと疑問に思う場面もございます。
 ですので、謹慎のルールは明確にはお答えできないですが、先ほどのパワハラに関してアンケート調査をやる意味が、実は単に掘り起こしをするだけじゃなくてこういうものはパワハラです、こういうことがあったらしっかり声を上げてきなさいと保護者、児童に対しても事前にそれを伝える趣旨がございます。これに限らずいろいろ決めたルールは学校だけじゃなく保護者、児童を含めて全員しっかり共有すべきだと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 やはりルールの共有は大切だと思います。これからパワハラに関してアンケートを取られていくということですので、そのときに謹慎に対するパワハラにつながりやすいことをしっかり認識して、そうならないようにぜひともルールの共有化をしていただきますようよろしくお願いします。

 次に、新県立中央図書館についてお伺いします。
 まず、アイデアコンペを行ったということですけれども、どのような審査基準だったのか。
 また、優秀作品はどの点が優れ、どのような作品だったのかお聞かせください。

○藤ケ谷社会教育課参事
 アイデアコンペにつきましては、新しい県立図書館について自由にアイデアを出してくださいということで、A3の紙にイラストでも文字でもいいので自由に表現してくださいとお願いしております。
 審査につきましては審査委員にお願いしまして、その中で夢のあるアイデア、実現の可能性があるものも加点しますし、実現の可能性はなくても将来的に夢のある図書館像を描いているものについても加点する形で総合的な評価をした中で32点の優秀作品を選定しております。
 審査で32作品が選ばれましたけれども、そのうち審査委員会特別賞で2点、これは審査委員全員がいいと言ったものであります。それから静岡らしさがある作品3点にふじのくに賞を与えております。
 どのようなことだったのか御紹介したいと思いますけれども、審査委員会特別賞のうちの1点は富士山型の形をした図書館で、真ん中に書架があって中にエレベーターが通り、その中から研究個室を設けたり階によって様々な使い方をする。それから離れた場所でも利用できる図書館といったアイデアでありました。もう1点につきましては――これは高校生からだったんですが――利用者が席で待っていると本が回ってくる回転ずしのような図書館のアイデアがありました。
 そのほかふじのくに賞では、新幹線が静岡県内を長く通っているので新幹線に乗っている間だけ本が見られるとか、静岡駅で本が借りられるといった新幹線利用のアイデアが1件。それから例えば図書館の中で様々な物を売ったりATMを設けたりと、県民がどうしても来たくなってしまう図書館のアイデアが1件。もう1件は、静岡県内はクリエーターが多いのでクリエーターのハブになるように拠点をつくろうといった御意見がありました。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 アイデアコンペにはいろんな目的があると思うんですけれども、その目的の1つに多くの人に知ってもらう中で高校生にも伝えて、こういう図書館ができるんだよと知ってもらう部分では夢のあるいろんなものを出してもらったことは非常によかったんじゃないかと思います。
 そういう中で、今後整備計画の中で生かしていけるアイデアもあったと思いますけれども、具体的にどんなふうに生かしていけるアイデアがあったのか、どう生かしていくのかお聞かせください。

○藤ケ谷社会教育課参事
 様々な御意見、それこそ実現可能なもの、ちょっと不可能だけど夢があるもの、いろんなものがありました。出た意見についてはアイデアの要素を分けて、今我々は一覧表にして持っておりまして、これを様々な局面でこれから参考にさせていただきたいと思っています。
 当面、整備計画に反映できるものも幾つかあると思っておりまして、例えば研究個室みたいなものを設けてそこでウェブ会議をやりたいといった御意見がありました。こういったことは既に整備計画に取り入れております。
 それから、ウイズコロナを考えた閲覧席の御意見もありまして準備計画に取り入れています。そのほかの御意見もこれから随時運用計画とかシステム計画の中で参考にさせていただきたいと思っています。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ぜひ、今回のものをうまく利用して、整備計画にこういうのがつながったというのが具体的に出てくるとありがたいですね。
 その中で、当初想定していなかったけれども、あっ、こういうことがあるんだという新たな発見があったと思うんですけれども、どんな発見があったのかお聞かせください。

○藤ケ谷社会教育課参事
 それこそ様々な意見があったので、1つに絞ることができません。

○諸田委員
 分かりました。お話を事前に聞いたときには面白い切り口の新たな発見があったとお聞かせ頂いたので、ぜひともこういうところでも言ってほしかったんですけれどもそれは省略します。

 では、今まで県立図書館として守ってきてこれからも守っていかなければいけない部分と、時代の流れの中で積極的に変えていかなければいけない部分があると思いますけれども、どういうところがそれぞれに当てはまるのかお聞かせください。

○藤ケ谷社会教育課参事
 県立図書館は唯一の県立図書館でありまして、市町立図書館とは確実に違う役割を持っています。県内の図書館全体を支えるのが県立図書館の役割でありまして、それには蔵書構成の区別とか市町立図書館の支援とか、専門的なリファレンスに応えるといった情報基盤として確実にどっしりと腰を落ち着けて、図書館の中核を成す部分については必ず守らなくてはいけないと思っております。
 ただ、今時代が変わってきていまして、本だけじゃなくいろんな情報を扱うことも求められています。それから家庭と職場でないサードプレイスとして図書館の活躍が必要とされている面もございます。こういった新しいニーズにも今度私たちが応えていくべきでありまして、その辺は未来につながる新しいタイプの図書館という言い方をしておりますけれども、チャレンジしていくべきところであると思っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 守るべきところはしっかりと守りつつ、変えなければいけないところはどんどん変えていくことも考えていただくのが大切だと思います。

 それと、行政が運営する部分と民間が運営する部分があると思います。お互いの考え方、方向性を認識していないとずれてしまうと思うんですけれども、そこら辺はどのように意思の疎通を図っていくお考えなのかお聞かせください。

○藤ケ谷社会教育課参事
 御質問のとおり、従来の図書館が持っていた根幹の部分は公的責任として県職員がしっかり直営で守っていかなくてはいけないと思っていますが、新しい部分につきましては民間のノウハウを生かしたほうがいい部分もかなりあるかと思いますので、この辺については民間の方にお願いしようと計画しております。
 今、6番委員がおっしゃったように、連携していくことが非常に重要でありますので、定期的に連絡会議等を設けて常に意思疎通は図りながらやっていく体制をこれからつくっていくことになるかと思います。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 しっかりと意思疎通を図っていけるルールを今のうちにつくっていただけますよう、よろしくお願いします。

 もう1つ、図書館は造ることも大切ですけれども、その後のことも考えていかなければいけないと思っています。
 例えば、できた後どのように評価をしていくのか、その評価基準を明確に今のうちからつくっておかなければいけないと思いますけれども、そこら辺のお考えをお聞かせください。

○藤ケ谷社会教育課参事
 図書館の評価はなかなか難しいと思っていまして、現行の図書館も利用者数が果たして正しい評価なのかというと必ずしもそうではないところで非常に苦慮しております。
 新しい図書館につきましても、今明確にこういった評価基準とはお答えできませんけれども、図書館が県民にとってどういう役割を果たしていることが正解なのかを考えながら、これから評価基準は考えていきたいと思っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 要望ですけれども、評価基準が難しいのは当然だと思うんですね。これはなぜなのかといえば、利用者数や満足度、またはリピート人数など様々な切り口がありますし、部署、ブースごと性格が違いますからその評価基準も全部違うと思うんですね。
 ですから非常に難しいと思いますけれども、そこを造る前に明確にしておかなければその後の運営のときにやはりよくないと思いますので事前につくっていただく。運営ルールの中に評価基準をできるだけ明細につくっていただくのが大切だと思いますので、よろしくお願いいたします。

 次に、焼津青少年の家ガイドブックについてお伺いします。
 青少年の家を利用された方々が、周辺施設を利用してもらえるように考えられた取組であり評価できると思っていますけれども、今後もっともっといいものにしていくためのブラッシュアップをどのようにしていくおつもりなのかお聞かせください。

○山下社会教育課長
 焼津青少年の家のガイドブックですけれども、既に来年度の利用団体に送らせてもらっています。
 実際には、ガイドブックを活用して周辺施設を巡るとか、場合によっては理科の観察ですとか社会科の見学につなげるといった取組を考えております。
 今回このガイドブックをつくりましたけれども、今後それを改善、ブラッシュアップしていきたいと思っておりますので、まずは利用者アンケートをしっかり取って、どう活用されたか把握していきたいと思っています。あわせて焼津青少年の家と各周辺施設を巡ってどういうプログラムで体験活動を行ったかなど、好事例を集めて次のガイドブックの改善を考えていきたいと思っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ぜひ、アンケートを取っていいものをつくっていただきたいと思います。

 大体でいいんですけど、どんな団体がどのぐらいの割合で利用されるのかお聞かせください。

○山下社会教育課長
 焼津青少年の家でいいますと、主に小学校、中学校の利用が多くなっておりまして、小学校、中学校、高校まで入れて大体43%ぐらい。学校利用ではないですけれども子供たちの青少年団体といいますか、ボーイスカウトとか子供会とかも含めるとほとんどが子供たちの利用となっております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 学校の利用が半数近くということは、ガイドブックもその方々に焦点を合わせてつくることが非常に効果的だと思います。
 まずは学校の先生が見て学校教育に使えると思っていただければ、そのときにいろんな施設を回ってもらえるようになると思いますので、ぜひともそういうことを考えながらブラッシュアップしていただけますようよろしくお願いします。

 次に、ICT支援員についてお伺いします。
 ICT指導に外部人材を活用するということですけれども、どんな方にどのように指導してもらうのかお聞かせください。

○関ICT教育推進室長
 ICT支援員は、本来でしたら授業づくりに携われる方がよろしいと思うんですけれども、先生方はまず一番最初に機械操作とか、あるいはネットワークにつながらないといった部分からまず支援を受けるのが現状です。
 ですから、そこに対応してICT機器が授業中にしっかり使えるようにネットワークやシステムに詳しい外部人材を支援員として充てております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 GIGAスクールサポーターに予算を3700万円入れています。またICT支援員に1110万円の予算をつけています。それぞれの役割で重複している部分があると思いますけれども、どのようにこの重複を切り分けているのか。同じ人が2つ重なっている場合に二重にもらうようなことはないとは思いますけれども、そこら辺の考え方をお聞かせください。

○関ICT教育推進室長
 GIGAスクールサポーターについては、あくまでもGIGAスクール構想で導入、整備された機器が対象になります。例えば今年度で言いますと無線LANであるとか、来年度でありますと中等部に入ってくるパソコンであるとか、あるいは特別支援学校に入ってくるタブレット機器の設定等の指導になります。
 従来からのICT支援員は、学校全体のICT機器の利活用が対象になりますので、包括的な部分は重複があるかもしれませんけれども、来年度は明確にGIGAの端末あるいは従来の端末とめりはりをつける形で予算計上しております。

○諸田委員
 明確に分かれるということだったんですけど、同じ役割を1人の人が受けることはあるんですか、ないんですか。

○関ICT教育推進室長
 それは契約上ありません。全く別の契約になります。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 契約は別なんですけど、1人の人が2つ契約をして受けることはあり得るのですか。

○関ICT教育推進室長
 それぞれ違った契約になりますので、たまたま契約業者が同じだったとしても、そこは明らかに人工として別の算定になりますので、1人の人が同じところに携わることはないと思います。

○諸田委員
 分かりました。ありがとうございます。
 来年度でICT支援員の予算は切れるんですけれども、予算状況が厳しい中、今後どうなっていくかは不透明だと考えられます。
 そういう中で、ICT支援員がいなくても何とかなる仕組みづくりを今のうちから考えなければいけないと思いますけれども、その辺のお考えをお聞かせください。

○関ICT教育推進室長
 今までは、県内の県立学校においては無線LANの環境はあくまでも移動式のアクセスポイントを借りていましたが、今回GIGAスクール構想によって普通教室にアクセスポイントがつきましたので、従来入れていた40台、80台のタブレットを普通教室で日常的に使える環境が今だんだんできてきております。
 そういったところを踏まえますと、まず先生方が利用するための機械、プロジェクターも入りますから今までに比べて確実に進んでおり、授業でそういった機器を使う部分は十分これからできてくると思います。それは機械がそこにあるからです。つながるアクセスポイントがあるからです。
 授業にどう使っていくかは当然サポートが必要ですので、今年度のICT活用にたけた教員の講義やいろんな教材の活用とか共有等を図っておりますので、先生方の授業づくりについてはそちらからサポートしていけば、今後先生方はどんどん使えるようになると考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 現場の先生方がしっかりと自らやれる環境を今のうちにつくっていただきますよう、よろしくお願いします。以上でございます。

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