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委員会会議録

質問文書

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平成23年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:相坂 摂治 議員
質疑・質問日:07/06/2011
会派名:自民改革会議


○相坂委員
 おはようございます。
 それでは、幾つかお聞きをしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、まず初めに、グランシップと、それからきのうの企画広報部の委員会でも少し出先機関のことを聞かせていただいたんですが、コンベンションの誘致等のことを絡めながら、組織機構を見させていただいても、観光客の誘致、コンベンションの誘致、それから文化政策という面でグランシップをやってるんですが、それがどのようにリンクをして、効果を出すような施策になっているのかという点をお聞きしたい。
まず、グランシップの事業概要の、こちらの厚いほうの冊子の31ページのほうを拝見させていただきますと、文化財団への指定管理者委託料が8億9000万円ということで、内訳を見ますと、自主企画それから管理運営業務が支出にあたるということで、収入そのものは利用料金の2億3000万円、基本的には運営をするのに8億9000万円かけているということだと思うんです。この点について、私ども初めて、このグランシップのこういった状況を拝見しますと、もう少し何とかうまい経営はないものだろうかと率直に感じてしまうんですが、今の経営の仕方等について、ぜひ当局のお考えをお聞きしたいと思います。
その際には、できましたら、建設をした際に総事業費としてグランシップの建設に伴ってかかった費用が、これには当然盛り込まれて――これは指定管理ですから盛り込まれておりませんが――初期投資としてかかった分の、今の県債として支払っている分もあると思うんです。その年割額等も含めて、教えていただきたいと思います。

 それから、今度はコンベンションについてです。
グランシップがこうした状況の中で、コンベンションの誘致について、事業概要の各部局さんの業務を組織図で拝見をしましたが、コンベンション施策の企画推進は、観光局のほうでやられてると思いますけれども、コンベンションの誘致についての県の取り組み状況等を教えていただきたいと思います。

 それから、今回合同キャンペーンなんかやられて、ホテル・旅館組合との連携も随分やられているようにもお見受けをしてるんですが、私が聞くところでは、県内のホテル・旅館の年間の利用状況の中で、どうしても閑散期があったり、あるいは曜日によって宿泊客が極めて少なくなってしまう時期が、それぞれ地域によってあると思うんですけれども、そうした点で業界との連携も、このコンベンションに絡めて、もしお取り組みがあれば教えていただきたいと思います。

 それから、次にがんばろう東日本!ふじのくにゴーゴー!キャンペーンについて少しお聞きしたいと思うんですが、これは説明をいただいたところだったので、説明資料の15ページだと思いますが、今の実績では861人の方が利用してくれたっていうことですが、内訳を見ると、私中部在住なんですが、33人しかこれを使っておられてないんです。伊豆のほうは、当初計画停電等もあったりで、恐らく県の皆さんも伊豆に力を入れてやられたんだろうと思うんです。なので、今回のゴーゴー!キャンペーンについては、そうした力の入れぐあい等でこういう結果なんだろうと思いますが、今度の施策をやったことで、期間が7月22日ということで間もなく終わるわけですが、恐らく地域の観光資源やおもてなし、あるいは交通網等、この施策の評価のしようもあろうかと思うんです。これだけ東・中・西で利用者がばらついているという状況も今後、この施策を基礎にして何か反映していかれるようなお考えはあるのか、その点を教えてください。
駿河湾の船も、土肥と清水とを結ばれているんだけれども、恐らくゴーゴー!キャンペーンは使っても、そういうものが利用されなかったんだろうと思うんです。利用者が33人ですから。宿泊者数が実際にこの人数かどうかわかりませんけれども、そうした連携も含めて、何か今後のお考えがあれば教えていただきたいと思います。

 それから、16ページの海外誘客ですが、それぞれ7回海外からお招きをしたり、あるいは商談会を開いたり、セールスに行ったり、展覧会を開いたりということで、これは5月補正だということで先ほど伺ったんですが、かなり短期のお取り組みだと思って。4月から始まって、7月の頭には大体が終了ということなんですが、この施策、せっかく5月補正でこうして組んだわけですから、もしあればぜひ数値目標を教えてください。
それから、こうしたことに取り組んでいく、こういうものを開きますよ、というのはわかりますが、県内の市町への情報提供だとか、あるいは各地域の旅行関係団体、お土産物屋さんや商店街、あるいは通訳、それから先ほど言ったホテル、旅館等との連携については、どのようなお取り組みを、これから展開されていくのか教えてください。

 それから5つ目ですが、空港のことを少し教えていただきたいと思います。まず、空港についてことしは去年と比べてこうですよ、2年間でこうした、というお話でしたけれども、今後の展開を――JALがなくなって小松線が減ってということもありますけれども――ぜひ今後、この空港をどうやっていくのか、ちょっと雑駁な聞き方で申しわけないんですが、ぜひ方向性とか、施策をこうやって打っていくんだということも教えていただきたいと思います。
 次の21ページには、4億5000万円、県費をつぎ込んで利用促進につなげようということですから、ぜひここと絡めながらも、ことしは4億5000万円をつぎ込んで、あるいは支出をして、搭乗率に対してどのぐらいのインパクトをつけていくのか。あるいは、震災等の影響で落ち込んでいるところを、どのぐらいまで持ち直しを図っていくのか。ぜひ、数字で教えていただけたらと思います。

 それからもう1点、今度、空港ティーガーデンシティの話も、ことしはデッキをつくるということなんですが、そもそも空港ティーガーデンシティ構想のデッキをつくります、空の道だ、いろんなロードをつなげますっていうのはわかるんですけれども、もっと根本的なところで、ティーガーデンシティ構想をやって、この地域をどんなふうに、どういうところを活性化したいのか。どういう経済効果につなげたいのか。空港に来られた方々が、ティーガーデンシティにどうやってつながっていくのか。その辺のことを少し具体的に教えていただきたいと思います。
 最初の質問は以上です。

○松下文化政策課長
 指定管理者の問題、グランシップについて、平成18年から導入してるわけですけれども、先ほど委員がおっしゃるように、委託料は8億9900万円強でございます。18年から導入した目的につきましては、サービスの向上対策、サービス向上委員会の設置、利用者懇談会の設置。さらには、一番評判がいいコンビニでのチケット発券とか料金の振り込みなどの宣伝に努めておりまして、収支という面でありますと、18年に導入したときが、10億8800万円、委託料を払っていますので、そういう面では収支は改善、経費については節減されてる。
 2番目がグランシップの整備費です。平成5年度から10年度まで、704億円ほどかかっております。そのうち、県債に586億円、ただ経営管理部のほうで公債費として一括して計上しているものですから、ちょっと細かい数字は持ち合わせておりません。以上です。

○藤原観光政策課長
 コンベンションについて、2つ質問をいただきました。
 まず初めに、コンベンションの誘致の状況ですけれども、県内には5つほどコンベンションビューローがございまして、そこから聞いてるのは、平成22年度には、震災で中止したものも含めまして、約18件ぐらいの国際会議がございました。これを直接誘致するのはコンベンションビューローで、うまくやってくださってますから、県といたしましては、この誘致活動の補助、助成をするというふうに取り組んでおります。誘致するコンベンションでは、それぞれのコンベンションビューローで、独自のインセンティブ、会議を主催される方へのインセンティブを提示したりして、規模には条件がありますけども、そういうものを提示しまして、誘致しているところでございます。

 次に、会議場あるいはホテルとの連携ということですが、例えば国内のコンベンションを例にとりますと、多くの会議というのは、例えば北海道、東北、というように全国を8つから9つぐらいのブロックに分け、ブロック順に会議を開いている傾向にあります。ビューローでは、そろそろ東海地区に近づいたなという情報をとりまして、東海地区で会議が開催される場合には、約3年ぐらい前から誘致に入り、多くの会議場の予約がスタートする2年ぐらい前に決まってくるというのが、大体の状況でございますので、そのときに会議場なんかと情報交換をしております。
また、年次会議は通常それぞれの会議が何月ごろというふうに決まってますので、なかなか会議の誘致に際して、こちらのほうがちょっと閑散期になる場合、このところにしていただきたいというのは、なかなか難しい状況だと思っております。しかしながら、県と5つのコンベンションビューロー及びその事務局のある市や、県の観光協会、ホテル旅館生活衛生同業組合、会議場の関係者と、グランシップ、ツインメッセ、アクトシティ浜松などが参加して、平成20年度に静岡県コンベンション推進協議会を設置しましたので、我々としましては、年5回程度定期的に集まりまして、最近のコンベンションの誘致の特徴だとか観光の状況について、情報交換をしているところであります。以上です。

○植田観光振興課長
 次、がんばろう東日本!ふじのくにゴーゴー!キャンペーンについてです。ゴーゴー!キャンペーンにつきましては、先ほど説明にもあったんですが、ホームページをかなり見ていただきましたので、泊まった実数というのは、中部等で33人だったんですが、このホームページからかなりの方がホテルや旅館等の個別のプランのサイトに来ていただいて、宿泊していただいたものと思います。このキャンペーンなんですけども、あともう1つ、観光は非常にムードに左右されるっていうのがあるんですが、自粛ムードがかなりあったところ、ゴーゴー!キャンペーンということでかなり払拭できたものではないかなと、そういった効果もあったと思います。
また、1つ大きなこととして、県と観光協会、そしてホテル・旅館組合が一緒になってキャンペーンを組んだと。また、このキャンペーンにはこの組合以外の方の施設にも参加いただきました。そういったことで、こういった組合以外の方ともつながりができて、ゴーゴー!キャンペーンの一覧表のホームページもできましたので、こういったホームページ等活用して、また今後もこういった皆さんと連携して、施策を考えていきたいと今検討しているところです。

 次に、海外の誘客対策です。各市町村とか、県内の観光業者とメール等でネットワークを組んでおりまして、今回もこういった商談会とか現地招聘、こういったところの一部に情報を流しまして、一緒に行っていただける方とは御一緒に海外等商談会等へ行って、情報交換とか実際の商談会をやっております。また、ここに書いてある以外にも、今後は当初計上した分とか、まだ日が決まってない部分もほとんどなんですが、このあとも継続してやっていきたいと思います。
 また、数値目標なんですけども、短期的には、大体海外からの来客は夏ごろでもまだ例年の5割ぐらいであろうという国の予測があります。本県でもなるべく早く前年並みに近づけようということで努力しているところです。また、長期的にはアクションプランで数値目標を掲げておりますが、外国人の宿泊者84万人、これを目指してまいりたいと考えております。以上です。

○石川空港利用政策課長
 空港の利用施策、今後の方向性、展開ということについてでございます。
 まず、開港しまして3年目に入りました現在でございますけれども、今まで開港前から引き続き行ってきた施策等を、分析してやっていくのが基本かと思っております。そういった中で、基本的なスケジュールといたしまして、3月11日以降、非常に大きな震災等の影響。これに対しまして、まず緊急対策を打つことが第一段階であると思っております。それにつきましては、先般、5月臨時会でお認めいただいた予算を活用しながら、緊急対策として空港利用を促進していくキャンペーンをやらせていただくなどしております。あるいは、既存の施策の前出しを行っておりますので、これでもって、まず通常ベースに戻していくと。これがまず第一段階と思ってございます。夏の繁忙期というものを目指しながら、我々やっております。
さらに今後、中長期を見まして、利用促進をどうやっていくかということにつきましては、先ほど申しました既存施策の完成、検証、分析、こういったものに基づき、まずは定期路線につきまして、より効率化、重点化を図った取り組みを行っていく。さらに、加えまして新たな定期便を実現していくために、特に台湾等の定期便化に向けまして、着実に減額キャンペーン等をやって、新たな定期便も活用してまいりたいと。さらにもう1つ、私見としましては、底がたい需要というものを空港の中につくり出していきたいということを考えておりまして、ビジネスでの利用をより一層促進していく。あるいは、教育旅行につきまして、さらにもっとこういうふうに使っていただけるということも、検討していきたいと思っております。そういったことを含めまして、観光局、地域外交局と連携しました上で、平成25年度に70万人いう目標を掲げておりまして、ここからそこを目指しまして、積極的に展開していきたいと思っているところでございます。以上です。

○橋本空港利用政策課空港企画室長
 空港ティーガーデンシティ構想につきましては、この地域をどのようにしていくのかという点と、見学者をどのように利用者につなげていくかという2点だと思いますけれども。
 まず、空港ティーガーデンシティ構想のエリアにつきましては、東側は吉田公園、それから西側は旧東海道の金谷坂石畳、この地区をガーデンシティ構想のエリアといたしまして、さまざまな取り組みをしていると。この地域は、牧之原台地の茶園景観でありますとか、大井川流域の田園景観、こうした魅力あふれる自然空間と、空港機能を中心とする都市空間が調和したところでございますので、ここをガーデンシティーとして、一層魅力ある地域にしていきたいというふうに考えておりまして、取り組みの基本的な考え方としましては、もうすばらしい景観でありますとか、観光資源が多数そろっておりますので、そういったものをもっと広く知っていただくとか、連携していくとか。そういった取り組みを中心に、整備としましては、今年度から来年度にかけて石雲院展望デッキの整備をさせていただきたいというところでございます。
 また、見学者が利用者に結びつくのかという考えもあると思うんですが、まず経済波及効果という面につきましては、ことしの2月に取りまとめました富士山静岡空港の開港後1年間の経済波及効果、約245億円の内訳を見ますと、空港見学者の消費をもたらす効果というのが全体の2割を占めておりまして、空港及び空港周辺の魅力を一層高めることによりまして、にぎわいをつくると。そういったことによる消費というのは、富士山静岡空港の経営にとっても非常に重要なことであるというふうに考えておりまして、その見学者が空港の利用者につながるかという点につきましては、これまでもいろいろな方が発言されておりますし、客観的なデータとしましても、静岡県民が飛行機を使いなれていないと思われるデータがございまして、例えば出国率でありますとか、パスポートの保有率、こういった指標は全国で大体13位ぐらいなんですけども、経済指標に比べますと大変に低いというように思われます。
 また、FDAのトップの方も、静岡県民というのは飛行機に乗りなれていない感じを受けると、特別な乗り物という感じがしているようで、静岡県民が飛行機を使うには少し時間がかかると、こういったことも述べておりますので、まずは空港を身近なものと感じていただくため、いろんなイベントとか展望デッキを整備し、空港に足を運んでいただいて、アクセスのよさとかそういったものを知っていただくとともに、1人でも多くの人が将来の利用者になるように取り組んでいくということでございます。以上です。

○相坂委員
 それぞれ御答弁をいただきまして、ありがとうございました。
 幾つか質問したもんですから、最初に聞いた答えを思い出し、思い出しいきたいと思います。
最初、グランシップなんですが、今、それこそ橋本空港企画室長がお答えいただいたとおり、行政がやるこうした交通施設とか箱物っていうのは、先ほどランニングコストの話を聞きましたけれども、年度ごとが赤字だからといって、即それがいい悪いということではないということは承知しています。旭川だったと思いますが、旭川の空港が確か、年間のランニングコストが4億円ぐらいだと聞いたことがあります。地域に空港つくって、観光で訪れる方々の経済効果は20億円弱あるということで、市民からも何の苦情も言われなくて、むしろ空港がないと困るというようなお話を当時聞いた覚えがあります。
ですから、グランシップやこうした空港も、そうしたことでいえば、どのぐらいの経済波及効果があるのか。グランシップ等は、文化的な意味合いがありますから、どれだけ県民が文化に親しんでいるかという測定はしにくいですけれども、そうした考え方もあるというか、前提になければいけないというふうに思うんです。それは、承知しています。ただグランシップに戻ると、586億円かけた。例えば、50年間でこれを償還しますよと、仮に言ったとしても、年間10億円返せるんです。しかも、毎年8億円のランニングコストかかってくる。グランシップは、毎年15億円から20億円ぐらいのお金を、建設費も含めて返せる。それを県民も含めて理解をして、本当に活用しようとしているかどうかということが、一番大きな問題かなというふうに思っています。やっぱり民間の市民レベルで、もう箱物はいいよとか、無駄なことはやめようみたいな話が出るところは、まさにそこだと思うんです。無駄の定義っていうのは、無駄イコール赤字、イコール不採算っていうことだと思うんで、その不採算っていうのについても、県がやるからしようがないということでは、恐らくもう通用しないだろうと思います。平成18年当初は10億円だったものが、ことしは8億円なんで節減できてます、ということでしたけれども、やるのはサービス、あるいは利用者との懇談とか、コンビニで利用料金が払えるとか、そういうことではない。力の入れどころはそういうところじゃないんじゃないかなというふうに思って、旅行業界とのつながりだとか、コンベンションの誘致と絡めて質問させていただいたんですけれども、グランシップについてはそうしたことで少し、考え方を方向転換されて。そういうことはわかった上でやってらっしゃるんだろうと思いますが、ぜひ努力をもう少し目に見える形で、これだけお金がかかってるけどそういうことか、というようなことがわかるようにしていただきたいと思います。
 ちなみに、ちょっと長くなって恐縮なんですが、大分県の別府市に、同じようなコンベンションセンターがあって、やっぱり600億円ぐらいかけてつくったものがあります。全国水サミットというものを開いたときに、静岡市と別府市のコンベンションセンターが競り合いまして、決勝で静岡市は負けました。私は直接そこへ行って、担当者にお会いして話を聞いたところ、東京が本社の株式会社があって、全国7カ所のこういうグランシップ系のコンベンションセンターの経営をしていて、どこもランニングベースでいくと黒字です。年間の委託料は数千万円で、売り上げは何億円って出てるんですね。そこのやり方はどうかっていうと、旅行業者が立命館大学の外国学部等の留学生たちに単位をあげるかわりに通訳に入ってもらったりだとか、パーティーの設営も自分たちでやったりだとか、あいている翌日の旅行もすべて自分たちで企画をして、その企画料で黒字を出しているんです。これが、静岡県のやり方のように、コンベンションビューローに誘致はやらせます、コンベンションセンターの管理運営は財団ですっていうやり方で――きのうの話でもあったように、観光の誘致等は全国挙げて競争してるんです――本当にその競争という意識があるのかどうか。コンベンションビューローへの補助金として400万円払ってノルマも課してない、幾つのコンベンションの誘致に成功してこいっていうこともやらない、っていう状況で本当にいいんだろうかということを、常々思っていましたので、ぜひ、こうしたことも踏まえて、そういう全国の成功事例等を見てその手法を取り入れたらどうかというふうに思うんですが、その辺のお考えを伺いたいと思います。

 それから、あとは、ゴーゴー!キャンペーンのほうは、施策展開を今後していくということでしたから、今度のゴーゴー!キャンペーンはすごくいいヒントを、多分残してくれたんだろうと思います。業界の話等を聞いても、旅館組合の皆さんは非常に喜んでましたし。ただ、これだけの差が出たということ、ゴーゴー!キャンペーンで静岡県に旅行に来た800人のサンプリングができたので、どういう動態にあったかとか、どういうところで何にお金を使ったかというところを、ぜひ調査して施策展開に反映をしていただきたいと思います。

 それと海外誘客のほう、まだこれから取り組みが始まるところですから、ぜひ期待をしていきたいと思っています。海外からの宿泊客年間で84万人を、アクションプランで目指すんだということでしたから、ぜひ、実数を追いかけてほしいなと思ってます。

 それから、空港のほうはお答えいただいたとおりでしょうから、いろいろ聞きたいこともまだありますが、でも頑張ってほしいなというか、私たちも一生懸命努めていきたいと思います。
1つだけ提案だけさせていただきたいのは、空港の就航先とつながることで、いろんなお互いの共通項が見つかったりする事例があります、福岡の五輪招致都市だったり。ぜひ、そういう就航地との共通項を探して、何か行政の仕掛けで、市町レベルでもいいと思いますし、そういうつながりをつくってもらえるような仕掛けをしていただけたらなと思います。それが定期便になればいいなと思いますし、ビジネス、教育旅行っていうのはまさにそのとおりだと思いますので、空港はやっぱり交通機関ですから、ビジネス、教育旅行という、こういう底がためとおっしゃいましたけど、まさにそこだと思います。

 それから、最後にごめんなさい。空港ティーガーデンシティ構想ですが、お答えをいただきましたけど、何となくわかりにくかったな。お答えがじゃなくて、知事の目指しているものが、多分僕にはわかりにくいんだろうと思うんですけれども、我々も最初にティーガーデンシティ構想のことを本会議で聞いたときに思ったんですが、旅行や視察に行っても空港からおりて周りの景色なんかろくに見ないんです。もう疲れちゃってるし、ぱっとバスに乗って次の目的地へ行きたいと思うと思うんだけれども。空港の利用って、ハブ空港なんかもそうなんですが、入国手続、搭乗手続っていうんですか、それらが終わって中に入って、免税店を楽しむみたいな。その外側にティーガーデンっていうか、お茶飲み場つくって、それだれが使うんだっていう気がするんです。知事からお考えをまだ直接伺ってないからわかりませんが、上から見て、ここに空港があって都市景観がある。この周りに大井川が流れてて田園が広がっているんで、ぱっと見たら何かきれい。そこにティーガーデンっていう名前をつけて、スタンプラリーをやりましょうみたいな話って、何か言い方が悪くて本当に申しわけないんだけれど、これ無駄じゃないかと私は感じています。何がやりたいのかがわからない、という感じを受けている。現場の職員さんたちはもう一生懸命やってらっしゃると思うんですが、本当に空港の利用者とティーガーデンシティ構想って、どうつながるのかが全くわからないので、空港シティーガーデンっていうものではないんじゃないかなと思うんです。空から見てきれいだというだけなんじゃないかっていう気がして。それに県費をこれだけ何億円も投じていくっていうのは、どうかなという思いもあるので、その辺について、いや実はこんな考えもあるんですとか、こういうことなんですっていうことがあれば、御答弁いただきたいとお願いいたします。済みません、長くなりました。

○出野文化・観光部長
 先ほどのグランシップと、コンベンションの関係でございますけれども、委員御指摘のとおり、グランシップをつくった時点でしたが、いわゆる多目的施設という形で、収容人数4,000人の大ホールがなぜ必要なのかという議論もありました。静岡県内には、いわゆる大会議を誘致する場所がない。例えば静岡市民文化会館でも2,000人弱しかない。やはり大規模な会議になると3,000人、4,000人のキャパも欲しいんではないかと。当時、浜松市にアクトシティが既にオープンしており、静岡市にグランシップができ、今後沼津市にもコンベンション施設ができる。コンベンションを誘致するときの非常に重要な要素として、会議施設は不可欠です。
2つ目、宿泊施設、会議施設っていうのは、特に国際会議等でいきますと、大会議室があればいいってもんじゃなくて、小さい会議室が幾つも必要で、分科会っていうのが15種類に分かれてやる。やはりそういう施設が今まで県内にはなかったということで、グランシップをつくったという経緯がございます。あわせて宿泊施設、要するに、来たお客さんが泊まっていただく宿泊施設に非常に大きな要素としてなるのは、アフターコンベンションです。2日間とか、3日間の会議があって、そのあとどこへ行く。東京でやるのが一番便はいいわけです、国際会議等は。ですから、例えば東京国際フォーラム等々が使われるわけですけども、値段的にいうとかなり高い。そうすると、例えば静岡に来て、静岡って利用料金は安いけども、ちょっと遠いよね。そういうときにどうするかっていったときに、アフターコンベンション。例えば伊豆があり、大井川筋があり、浜名湖がある。アフターコンベンションにも十分に使えるというのも、1つの売りになるということで、グランシップはグランシップ、あるいは、コンベンション誘致はコンベンション誘致という形でやってるわけではなく、例えばグランシップも静岡のコンベンション協会、あるいは、県の観光の誘致なんかとも一緒になって、施設そのものの売り込みにも行っております。例えば、国際展示会っていう国際会議なんかの誘致のための展示会もございまして、毎年幾つものミーティングが東京で開かれますけども、こういったところには、それぞれ観光関係者と一緒になって売り込みに行ってると。例えば、アクトシティについても単独で出るというよりも、浜松の観光関係者と一緒になって、静岡県っていうブースで売っていこうというような形でもやっております。やはりコンベンション誘致には、施設そのもの、それから宿泊、そしてアフターコンベンションという、この3つがセットになって、交流人口をふやし海外国際会議等の誘致をしていく。特に最近、コンベンションだけではなくて、いわゆるMICEという言い方を国のほうでも始めました。いわゆるミーティング、インセンティブツアー、それからコンベンション、そしてイグジビジョンという、1つの国際会議だけではなくて、そういった集合体としての誘致をいろいろやっていこうという運動も始めまして、県もそれにあわせていろいろやっております。結果的に人々が静岡を訪れていただいて、そこで静岡の良さを感じていただいてリピーターになっていただく。特に国際会議等でお見えになる方々は、各国、各地域に戻ると、かなり有力なオピニオンリーダーの方が多いということもございまして、積極的なコンベンション誘致、それをやはり施設ともどもやっていきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、空港ティーガーデンシティ構想、わかりにくいということでございますけども、今、富士山静岡空港の利用者、特に海外のお客さん等の動きを見ますと、静岡空港に入ってきて、例えば伊豆へ行くとか。すると帰りに空港周辺の観光施設等に必ず寄っていきます。例えばお茶の郷であるとか、グリンピア牧之原は空港ができて以来、お客さんが飛躍的に伸びております。そこでお茶の良さ、あるいは静岡の風景の良さ。あの地域の良さというのを感じていただいて、やはりこれもそういう形でリピーターになっていただこうということで。
空港利用者は、僕らもそうですけども、本当にさっき委員がおっしゃったように、空港からそのままバスに乗って目的地に行っちゃう。でも、戻りのときにかなりお客さんがあるという実績もございますし、やはりあの地域の活性化のためにも、空港をどういうふうに使っていくかと。本会議での知事答弁等もございましたけども、いわゆる空港があって、そして東名があって、今度新東名ができて、御前崎港があるという。陸・海・空の結節線となる地域にもなります。そういう意味で、その地域全体をどういうふうに活性化していくかという中に、ティーガーデンシティ構想も位置づけていくということで、空港利用者プラス地域の活性化のために、どういうふうなグランドデザインを描いていくのかということが、重要であるというふうに考えておりまして、ティーガーデンシティ構想は、まず先鞭をつけたと。あの地域をいわゆる線で結ぶルートを、4つの道として据えたわけですけども、この次の段階としては、それを面に広げていかなくちゃいけない。最終的には、志太榛原・中東遠地域全体がどういうふうになっていくかということで、総合計画の中でも志太榛原・中東遠地域については、世界に羽ばたくふじのくにの玄関口を担う新たな多極分担型交流点という位置づけになっております。まさに、陸・海・空の交通ネットワークの結節線として、あそこの地域のポテンシャルをいかに上げていくかということで、これから進めていきたいというふうに考えておるところでございます。以上です。

○相坂委員
 長くなってごめんなさい。1点だけ、部長から直接お答えをいただきましたので、要望だけさせていただきます。
 まず、グランシップについては、アフターコンベンションが大事だということでお話をいただきましたけれども、おっしゃるとおりですが、かといって年間18億円つぎ込んでいるという事実は変わらないし、しかも観光協会、コンベンションビューロー等の連携を起こしながら、みんながそれぞれが動いている場合っていうのは、私たち、うまくいかないんじゃないかと思ってるんです。全国チェーンでやってる株式会社を相手にしているわけで、みんなのいいとこどりだけをして、協会のいいところもとる、ビューローのいいところもとるみたいなことでは、採算が追いつかないんじゃないかと思うんです。コンベンションビューロー、グランシップで何か会議をやってるからといって、両会場が参加者でいっぱいになった日って、余り聞かないと思うんです。実態として、こう効果が出るような雰囲気はぜひ目指してほしいなと思います。

 空港ティーガーデンシティ構想は、リピーターっていうか、戻るときに使うっていうことでしたので、ごめんなさい、言い方が本当に悪いんだけれども、ほかに行くところがないからお茶の郷やグリンピア牧之原に行ってるんじゃないかっていう気はしないでもないんです。あれだけ広大な敷地があっても、何となく静岡の人って、何でもお茶とか徳川家康に結びつけてしまうんです。子供のサッカーみたいに、みんながお茶や徳川家康っていうサッカーボールに行くんです。そうじゃないんじゃないかっていう、もっといろんな資源の選択肢の中からお茶がありますっていうことなのか、お茶ありきなのかは、やっぱり違うと思いますので、できればそういうことも含めてまた今後議論させていただけたらと思います。ありがとうございました。

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