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委員会会議録

質問文書

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平成29年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:07/26/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○曳田委員
 では、一問一答で大体7項目ぐらいお願いします。
 まず、企画文化観光委員会説明資料の1ページですけれども、4観光施設整備事業費で繰り越しが2億2280万円でその内訳を教えていただきたいです。

○永井観光政策課長
 観光施設整備事業費の繰り越しの内訳についてお答えいたします。
 2億2280万円の内訳でございますが、県の直営事業が3カ所、市町への補助事業が5カ所、全部で8カ所でございます。
 このうち、県の直営分につきましては島田市の伊久美川上流における東海自然歩道改修事業の施工場所の林道入り口付近で、地権者が先に行っておりました別の材木伐採工事が当初計画どおり終了せず、このため県の工事着手がおくれ年度内の完成が困難となり、7700万円を繰り越したものなどで計1億7060万円であります。
 また、市町への補助事業分につきましては、伊東市の城ヶ崎海岸自然研究路に多言語表記による案内看板や誘導看板、加えて公衆トイレを整備する事業が当初不要であると考えられていました自然公園法の手続が必要となりまして不測の日時を要したことから2660万円を繰り越したものなどで計5220万円であります。

○曳田委員
 繰り越しはそういう理由ですね。

 では、東京オリンピック・パラリンピック等でいろんな整備工事が進んでいて、今言った公共工事の工期や費用に影響が出ている部分もあるんだけれども、今後や今おくれている、また繰り越している部分については、そういう影響も一応は考慮しているんでしょうか。

○永井観光政策課長
 現在繰り越している今回の8カ所につきましては、いずれにしましても公共工事の単価や労務単価といった建設資材の単価の上昇が原因ではございません。
 観光施設整備事業におきましては、工事の設計、積算に当たり市場調査に基づいて実勢価格を反映した最新の労務単価表や建設資材等価格表を基本的に使用しております。したがいまして工事価格の算定は適切に行っていきますので、それが影響ということではございません。

○曳田委員
 県の直営が3つ、それから市町が8カ所と。
 例えば、観光地を整備してほしいと地元からなり、あるいは県が率先してやるのは大体どのくらいありますか。

○永井観光政策課長
 観光施設整備事業費の要望等につきまして、状況はどうかでございます。
 県では、例えば来年度にどういった要望があるか事前に市町に大体夏以降伺い、もちろんいろいろ審査はございますけれども、基本的には市町からの要望は採用する方針で臨んでおります。
 昨年度も、基本的に市町から要望がございました45件につきまして結果的に全て採択し、6工事を実施できている状態でございます。

○曳田委員
 今のお話で、工事が進んでいる、つまり予算がついているということで、その45件は全体としてどのくらいの予算ですか。

○永井観光政策課長
 観光施設整備事業費の執行につきましてお答えいたします。
 観光施設整備事業費につきましては、平成28年度で市町への補助分が6億7000万円で、県の執行は4億2500万でございます。決算でございますが、市町への助成が5億8360万円、県の直営等の工事が5億270万3000円でございます。

○曳田委員
 我々の会派がおととし観光振興条例を出しました。条文を見ますと、要するに観光振興に寄与するものであれば県は応援する趣旨の条項があるわけですね。いろんな予算の獲得の仕方があるんだけれど、条例ができたことによって予算がとりやすくなったかなという気もするわけ。
 観光振興でインバウンド客を呼ぶことによって観光地に行き、そこで金を落とす、あるいは泊まったりすることによって――めぐるパターンですけれども――そういう意味で、例えばオリンピック・パラリンピックも含めていろんな方々を呼ぶ、あるいは訪日観光客が2000万人から4000万人ぐらいになる中で、果たして観光施設整備事業費は平成28年度で市町への補助分が6億7000万円で金額的に妥当だと思いますか、それとも足りないと思いますか。

○永井観光政策課長
 観光施設整備事業費の予算規模が十分であるかどうかについてお答えいたします。
 先ほども御説明いたしましたが、市町から要望があったものにつきましては基本的に採択し、工事を実施できている現状が1つございます。それから県が行うものにつきましては基本的には市町の要望を優先的に考えてございますので、それに対応して年次計画を立てている実態であり、現状のところ不足していると考えてございません。

○曳田委員
 そうしますと、我々も文言にこだわるんですけれども要するに観光に寄与するものであれば県も応援する、当然市町もあるんだけども、なかなか市町の予算が、私も市会議員の経験からみるとなかなかつける予算がないわけですよ。ですからぜひ今後、金額は大体聞きましたけれども、市町の要望をできるだけかなえていただけるようであれば、いろんなテーマがあるもんですから、ぜひ果敢に予算獲得をお願いしたいと思います。

 次に、委員会説明資料の2ページについて、昨年は企画くらし環境委員会で東静岡の文化力の拠点のことはさんざん議論を聞かされたり、それから自分でも発言したりした記憶はあるんですけれども、別に反対するわけではないんですが、2の取り組み状況の中で主な民間事業者の意見として宿泊機能、飲食機能について現時点では安定した需要に課題があると。事業スキームを検討する上で建築物は権利関係が明確となる分棟とすることが望ましいという意見があるんですけれども、県はどう対応しているんでしょうか。

○松浦政策監
 8番委員にお答えいたします。
 宿泊機能と飲食機能につきましては、いずれも民間の参画を調整したものでございます。今回の調査結果、現時点で投資に関しては慎重な姿勢を示す意見が多かったと受けとめております。
 それから、今回調査に当たりまして、官の機能と民が参画するものを一体にした建物整備をアンケート調査等を行う際に提示したわけでございますけれども、建物を分けたほうが民間は参画しやすいといった意見も頂戴してございますので、今後事業スキームを検討するに当たりまして参考にしてまいりたいと考えております。

○曳田委員
 恐らく官の土地だから、当然民間のペースとはいかないだろうけれども、民間の建設会社であればどんどん話が進むわけですよ。去年は企画くらし環境委員会で、今回は企画文化観光員会でこのテーマが出てきたんで言うんだけれども、答えが出るまでえらい時間がかかっているな。どこかでぴしっとやっていかないと、だらだらといっている気がしているわけです。
 前々から気になっているのは、(2)のイ大学コンソーシアムの拠点の国際学生寮です。東静岡エリアは静岡市でいえば一等地ですよ、ある意味で。実は昨年度の企画くらし環境委員会でも議論になったのは、そこに学生が安く泊まれることが果たしていいかどうか当然議論になったわけですよ。投資するんだから当然回収しなければならん。民間が足踏みしているのは、やはりそこにあると思うわけ。どこかで整理する必要あると思うんだけれども、時期をいつまで区切るのか確認したいんですが、どうでしょうかね。

○松浦政策監
 昨年8月に基本計画をとりあえず取りまとめ、その後基本計画の内容につきまして委員会審議の場等でさまざまな意見を頂戴してございます。いただいた御意見を踏まえ、十分な検討が必要で、ただいま全体的に機能等を精査させていただいているところであります。
 時間的な見込みでございますけれども、今回の調査結果で宿泊機能については現時点で課題があるということでしたので、対応について検討させていただいている最中でございますけれども、引き続き民間が参画しやすい条件がどんなものか検討していきたいと考えております。
 ただ、需要に課題もございますので、例えば今想定している機能を一度に全部ではなくて、例えば時期を見きわめながら、ホテルについては追加整備も考えていくとかいろいろ踏まえて、いろんな可能性を考えながら検討してまいりたいと考えております。
 それから、国際学生寮でございますけれども、一等地に生活の場はどうかといった御意見も頂戴いたしました。委員会説明資料にも掲載させていただいておりますけれども、国際学生寮につきましては単純な生活の場の提供だけではございませんで、グローバル人材の育成の場として活用できないか議論を深めていきたいと考えております。
 具体的には、留学生と日本人学生が混住で共同生活を送ることになり、語学力の向上はもとより、異文化を理解して受け入れるとか、コミュニケーション能力を高めてグローバルに活躍できる人材を育てるため、そういった場を使って活用できないか議論を深めて、今後も検討を進めてまいりたいと考えております。

○曳田委員
 もう議論し尽くしていて、平行線というのかな。今お話を聞く限り、グローバル人材があえてここでいいのかどうかということもあるわけですよ。そういうことをフレキシブルに整理していかないと、何か思いだけ引っ張っていきながら、僕らも仄聞するといろんな話聞こえてくるわけ。本当はマンションがいいんだけどって、マンションは建てられるわけないんですよ。
 もう1つ気になる話は、静岡駅近くにホテルセンチュリー静岡なり、ホテルアソシアがあるでしょう。おもしろいもんでね、一駅ずれるとなかなか宿泊が大変だっていう話も耳にするわけ。そういうところからも構想そのものはいいんだけれども見直していかないと、いつまでたっても進まない気がしています。もう少し投資家の立場を理解して、やっていくべきだろうなという気がしてますんで、最後に要望で投資家による投資の意味をよく理解して進めていただきたいなと思いますんで、よろしくお願いします。

 それから3点目は、委員会説明資料の11ページですが、富士山世界遺産センターの開館に向けた取り組みの中で、富士山世界遺産センターの正式名称が静岡県富士山世界遺産センターに決まったことで非常に期待しているんですけれども、開館がたしか12月だと思うんだよね。せっかく名称が決まったんだから、この間どうPRしていくのかお伺いします。

○落合世界遺産センター整備課長
 静岡県富士山世界遺産センターのPRについてお答えいたします。
 先日、静岡県富士山世界遺産センターということで名称とシンボルマークも決まったところでございます。これを用いまして新たにポスターを製作し、夏山登山にいらっしゃる皆様に向けた広報として各山小屋とか新富士駅、富士山周辺に掲示しております。今月中には暫定版のリーフレットも製作いたしまして、関係各所に配布する予定でございます。
 また、8月15日に関東ブロックの観光関係記者クラブの定例記者会見が東京でございまして、こちらに参加するほか、首都圏の観光事業者への訪問活動も開始してまいりたいと考えております。さらに市町の教育委員会の会議等を捉えて、教育旅行の誘致も今進めております。地元富士宮市でも既に商店街に開館告知ののぼり旗等を設置して、機運の醸成、盛り上げに協力いただいているところでございます。
 9月定例会で設置条例を提出する予定でございますが、あわせて建物がもうすぐ完成いたしますので実写の写真を用いた本格的広報を秋ごろから始めてまいりたいと考えております。

○曳田委員
 4の開館準備の真ん中に誘客活動で、ふじのくにしずおか観光大商談会in東京2017の具体的成果はあったんでしょうか。

○落合世界遺産センター整備課長
 誘客活動の成果についてお答えします。
 商談会では、観光事業者16社、マスコミ関係者9社と面談いたしましたが、非常に関心を持っていただいて手応えを感じております。
 成果といたしましては、既に旅行雑誌への記事掲載の内々のお約束を1社いただいております。また新幹線と組み合わせた富士山麓ツアーの企画作成への協力を大手観光事業者から受けるなど、具体的成果も出ております。
 今後は、9月に中京地区の商談会などに参加する予定でございます。また今回東京の商談会で面談した中で手応えがありました観光事業者を個別に訪問して誘客活動を進めてまいりたいと考えております。

○曳田委員
 わかりました。ただよく言うじゃんね、遠くの親戚、近くの他人ってね。僕ら沼津市だけれども、やっぱり感覚的に絵が出てくるとやってみたいなと思う。県東部も含めまして静岡県だから近隣市町も含めたアプローチや取り組みを今後どうやっていくのか伺います。

○落合世界遺産センター整備課長
 センター周辺の市町に対する取り組みということでお答えいたします。
 現在、富士山周辺で静岡市まで含め、関係10市町の担当課長会議を来月2日に開催する予定でございます。各市町に協力をお願いして広報も努力したいと考えております。

○曳田委員
 8月2日の県内視察で行くと思いますので、非常に楽しみにしています。せっかくできるもんであるならば、もっとインパクトがある広報宣伝活動をしていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 4つ目は委員会説明資料の19ページで、なかなかDMOといっても一般の方にはわからないんだよね。英語で聞くとディスティネーション・マネジメント・マーケティング・オーガニゼーションで地域観光の戦略を練る組織というんだけれど、何のことかよくわからんね。
 それで、2番目の静岡ツーリズムビューローも横文字でわかんないんだけれども、どういう仕事をしているんですか。

○横地観光振興課長
 静岡ツーリズムビューローの主な取り組みについてお答えいたします。
 静岡ツーリズムビューローは、観光のプロによるマーケティング、マネジメントの専門性やチャンネルを活用しまして、主に欧米やオーストラリアからの誘客対策、ワンストップサービス、人材育成等に取り組んでおります。
 誘客対策といたしましては、訪日してはいるんですけれども静岡県への訪問がまだ少なく今後の取り込みが期待できるオーストラリア、アメリカ、カナダなどの成熟市場での静岡県の認知度向上、旅行喚起につなげるために欧米等からファムトリップの招聘ですとか、本国で影響のあるメディアへの宣伝広報を行っております。
 ワンストップ窓口といたしましては、7月21日に静岡県内の地域資源を活用しました旅行商品を一元的に管理するウエブサイトであるマウントフジトラベルを開設し、誘客チャンネルを確立したところでございます。
 人材育成につきましては、県内観光事業者の中核人材育成を目指すツーリズムマーケティング講座、また静岡英和女学院の高校2年生に対しまして国際交流講座を行っているところでございます。

○曳田委員
 話が前後するんだけれども、県は静岡ツーリズムビューローにお金を出しているんですか。

○横地観光振興課長
 補助金といたしまして、1億円余の補助金を出しております。

○曳田委員
 結構な金額ですよね。今お話聞いていると観光のプロだと。さっき質問した観光施設整備事業費の繰り越しにもつながると思うんだけれども、片方は1億円も使って観光のプロでやって、これも1つのマネジメントだと思うんだけれども、どのくらいの観光客を呼び込んで、どのくらいの経済効果を見込んでいるのかお聞きします。

○永井観光政策課長
 静岡ツーリズムビューロー、通称TSJは昨日説明があったと思いますが、県の観光振興課の組織を昨年度に見直しまして国際観光部門を基本的に移管してございます。したがいましてこれまで県の観光交流局で実施しておりましたインバウンドにつきましては、TSJが行うことになっております。
 TSJがインバウンド事業を行うとどうなるかでございますが、基本的には観光の目標は、総合計画と観光基本計画によって数値目標等を出してございまして、実現手法としてTSJにお願いするという考え方でございます。したがいまして目標等は県の目標と変わりません。

○曳田委員
 こういう言い方をしては非常に失礼だけど、餠は餠屋だと思うんだよね。皆さん方も職員だから、その後ローテーションをしながらそういう部署につくと。今の答弁を聞いていると、任せるのはいいわけ。ただし少なくとも1億円を出しているんであれば、数値目標をちゃんと受け取って、こういうもんかと。じゃあ我々としてもじゃあこうというものがないと、ただ単に商品をつくるだの任せるだのでは僕は違うと思うんだけれど、どうでしょうかね、考え方は。

○神戸観光交流局長
 先ほど、永井観光政策課長から総合計画の目標をということでございました。数字で申し上げますと平成28年度は外国人の延べ宿泊者数が157万7000人で、今年度は230万人が総合計画の目標でございます。県内旅行消費額につきましては数字が出ていなくて古いのですが、平成24年度の5728億円を目標年度である平成29年度には6700億円という総合計画の目標を立ててございます。
 その上で、具体的目標についてはTSJと戦略的にどういう目標を欧米市場は持とうか協議してございまして、目標を県とTSJがしっかりと共有してインバウンドの取り組みや施策を行ってまいりたいと思っております。

○曳田委員
 わかりました。具体的な数字を聞いてくると、6000億円、7000億円の経済効果を生むことに対して1億円の投資が高いか安いかというなら僕は少ないと思うんだね。つまりプロになれば、やはりそういう結果を出す専門家だと思うんだよね。だから1兆円ぐらいの目標にすればいいということになると、もっと金を投入してもいいと思うわけ。逆に言うならば、そういう考え方がないと、予算のとり方というのはそうじゃないかと思うわけ。こういう経済効果があるからぜひお金をというほうが受ける印象はなるほどそこまでやって観光客を呼び込んで静岡県の経済がよくなれば、どんどんやろうじゃないかと我々も一生懸命後押しができると思います。ぜひ考え方を切りかえていただいて、こういう数値目標が出るなら、もっと上げてもいいと。いろんなチャンスがあるわけだから。オリンピック・パラリンピックやラグビーも含めて、ぜひ考え方をフレキシブルにやっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

 それから5番目に、委員会説明資料の21ページでデスティネーションキャンペーンです。僕らの世代も理解できない。やっぱり若い人たちもなかなかピンと来ないんだよね。ただ、よくJRの通路に行くと、そうだ京都に行こうとか、奈良に行こうといった広報がされていると思うんだけども、そういうことでしょうか。一応確認します。

○横地観光振興課長
 デスティネーションキャンペーンについてお答えいたします。
 デスティネーションキャンペーンは、JRグループ6社と指定された自治体、地元の観光事業者が共同で開催いたします国内最大規模の観光キャンペーンでございます。
 8番委員のおっしゃるとおり、1年を4つの季節に分けまして、1月から3月は京都市が既に開催することが決まっており、そのほかの3つの季節を各自治体で誘致するものでございます。静岡県につきましては平成31年4月から6月の開催が決定したところです。

○曳田委員
 勝手に解釈をするんだけど、平成31年4月から6月に日本中のJRにそうだ静岡へ行こうというポスターが張られるという意味ですか。

○横地観光振興課長
 おっしゃるとおりです。

○曳田委員
 それはすごいことだと思うんだけどね。こういう絵をこれからつくるということだね。説明資料の2番のスケジュールのパターンでやるということですか。

○横地観光振興課長
 DCにつきましては、平成31年度の2019年が本番年でございますが、その前後1年を含めた計3年で静岡県を全国に大体的にキャンペーンするものでございます。

○曳田委員
 すごいいい企画ですね。いい企画だけど、このデスティネーションがどうもひっかかるんだけど、まあいいや。いずれにしてもそういうことですね。県民にデスティネーションっていったってわかんないのよ。だからそうだ京都行こうみたいなことをやりますよとかいろんな形で周知していっていただいて、県民からいろんな知恵をいただくことも大事だと思いますんで、せっかくこういうことをやるんだから、ぜひわかりやすい説明をよろしくお願いしたいなと思います。

 次に6点目、委員会説明資料26ページ。富士山静岡空港における運営体制の構築についても先ほどの東静岡の文化力の拠点整備と重なるんだけど、民間事業者を選定する公募手続が始まったということですけど、現状はどうなっていますか。

○板垣空港政策課長
 運営権制度の導入に向けまして、県としましては4月26日に事業内容をまとめました実施方針を公表しております。その後5月19日に実際の募集に係る手続などを書きました募集要項等を公表し、第1次審査の審査資料は7月26日を締め切りとして提出をお待ちしているところでございまして、今後の第1次審査におきまして参加資格要件などの充足などを確認して、8月には第2次審査に参加する方を特定して応募者があれば、応募者に通知させていただきます。年度内には優先交渉権者を選定していく段階でございます。

○曳田委員
 ということは、今は応募がないということですか。

○板垣空港政策課長
 提出期限を7月26日必着にしておりまして、締め切り前の段階でございますので現時点で応募の有無についてはコメントを差し控えさせていただきます。

○曳田委員
 結局、地域に帰ると相変わらず富士山静岡空港は赤字じゃねえかとかいろんなことを言われるわけです。一生懸命やって搭乗率も伸びているよといろんな説明をするんだけれども、ある意味民間が出るということは金をかけるわけです。金をかけることは逆にリターンも見込めるわけで、そういうことをきちっとやっていかないと、また東静岡の文化力の拠点整備のお話に戻って申しわけないけれども、何か県の思いと投資家レベルの話と乖離があって、当然行政だから当たり前かもしれないけれども、フレキシブルにやっていかないと東静岡の二の舞になる可能性もあると思うわけ。あえて今回この話をさせていただいているのは、やはり本当に何でもかんでももうければいいという話じゃないよ。でも少なくともできるだけ投資家の側に立って行政も考えていかないと。なかなか民間はこの御時世だから結構シビアと思うんだよね。さっき東静岡の文化力の拠点整備でお話ししましたけれども、再度民間投資を呼び込む交渉をやっていっていただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。

 最後に、きのう説明があった日本平山頂シンボル施設整備で入札不調となった件について、6番委員もお話しされていましたけれど、入札不調になった理由を教えてください。

○永井観光政策課長
 日本平山頂シンボル施設整備の入札不調の要因につきましてお答えいたします。
 実際に入札を実施しました営繕工事課を中心に、私ども含めていろいろ調査してございますが、現時点で確認できるのは鉄骨工事部分で県側の予定価格として設計したものと乖離が大きくあったことでございます。

○曳田委員
 それは、容認できる範囲の乖離だったのでしょうか。それとも全然話にもならない乖離だったのでしょうか。

○永井観光政策課長
 鉄骨工事の金額との乖離でございます。金額につきましては次回の入札もございますので、具体的にどの程度という言い方が非常に難しいということでございます。

○曳田委員
 きのう6番委員から質問があった、木を使う云々かんぬんで支障があったのかなという話があったんだけど、それはどうなんですか。木を使うことによって何か入札不調に対して影響があったのでしょうか。

○永井観光政策課長
 入札不調の原因としまして、木についてでございます。木材部分につきましても、県側の設計と全く同じかと言われると若干の差はございましたが、鉄骨工事と比べますと大きな差はないと認識しております。

○曳田委員
 大きな差がないということで質問しにくいんだけど、去年の企画くらし環境委員会で静岡ガスを視察したときに、ウッドデッキも全部含めて材木を使っているわけ、それも天竜のヒノキを。そのときの説明ですと九州大学、福岡県、九州木材の3つが共同開発してつくったフェノール樹脂をしみ込ませるんだってね。天竜から材木を切り出して、船で九州へ運んでしみ込ませて、それをもってきてやるんだと。静岡ガスの担当者から聞いたんだけれども、天竜のヒノキは九州のヒノキよりフェノール樹脂が非常にしみ込みやすいんだそうです。それでフェノール樹脂は結構な年月をかけても腐らないという話があったんです。
 県産材を使う意味からすると、鉄骨と木材でこんなに差があるならば、じゃあ木材でやったらと思ったけど、あんまり開きがないというお話です。ただお台場のウッドデッキや長崎県でもそういうものを建築で使っているんだそうです。静岡駅のすぐ向こうに本社を建て直したけれど、やっぱり身近なところでもってそういうことをやっていれば参考になると思って質問したんですが、入札不調にさせるわけにはいかないわけだから、こういう選択肢も考えられますか。

○平野文化・観光部理事(技術調整担当)
 入札不調の件でございますが、初めに木材ですが、木材工事に関しては全く一緒ではなかったんですが、今後の設計の見直しとかでもそんなに大きな影響が出てくるわけではないと思っています。
 県産材でございますが、昨日、永井観光政策課長から答弁しましたように、屋外のデッキ部分は直射日光が当たるだとか風雨にさらされるものですから、通常の室内でやる木材に比べて耐久性を求めないといけないので、県産材ではなく、耐久性が確保できる外材で考えています。
 鉄骨工事につきましては、価格の差はあるんですが、技術力だとか施工経験によりまして大分変わる可能性があるものですから、もう一度設計を見直す中で適正な単価を設定して再入札したいと考えています。

○曳田委員
 わかりました。業者に何でと聞くのも変な話だけれども、だから全部がつながるわけよ。民間はそれなりの計算をするわけだから、やっぱり押しつけるわけにいかない。かといって上手に民間の声を聞く姿勢も大事だと思うので、次はぜひ入札不調にならないようにやっていただきたいと思います。

○遠藤委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時30分とします。
( 休 憩 )
○遠藤委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質問等を継続します。
 では、発言願います。

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