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委員会会議録

質問文書

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平成27年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:12/14/2015
会派名:無所属の会・責任世代


○諸田委員
 一問一答方式でお願いします。
 まず、第145号議案「ふじのくに地球環境史ミュージアムの設置、管理及び使用料に関する条例」について御質問いたします。
 ふじのくに地球環境史ミュージアム、いわゆる博物館は全国に数多くあります。ちょっと古いんですけれども、平成23年10月現在、全国で5,747館あります。このような現状の中で博物館離れが進んでいます。その背景には博物館がさまざまな問題を抱えていることが関係しています。
 そこで今から、これから運営に当たってどう考えているのかを深堀りさせていただいて、8点ほど博物館が抱えている問題についてどのような対策をとるのか、所見を伺います。
 まず、1点目になります。
 博物館の成功は学芸員の能力次第と言っても過言ではないぐらい学芸員の役割は重要になります。しかし全国の博物館で学芸員が量、質ともに不十分だという問題を抱えています。
 そこで、当局におかれましては、学芸員の量と質をどのように確保していくか、所見を伺います。

○小泉文化政策課長
 ふじのくに地球環境史ミュージアムの関係でございますが、学芸員の質と量ともに重要だということは御指摘のとおりでございます。そういったことからこの地球環境史ミュージアムの開館に当たりましては、事前に人材の確保ということで全国に公募をかけまして、6つの分野がございますけれども、開館までにこの6つの分野の専門家がそろうめどがたったところでございます。
 この地球環境史ミュージアム自体のコンセプトを地球環境史という形で全国的にも非常に珍しいという1つの売りを出すとともに、館長に安田先生をお迎えしまして、研究者としての能力がある方が来られる職だということをアピールし公募いたしまして、それぞれ20倍とか30倍の倍率で公募がかかりまして選定したということでございます。そういう意味では開館に当たっては、そういった形で結構すばらしい専門家の方がそういう倍率の中でそろう形になりました。
 ただ、重要なのは今8番委員御指摘のとおり、そういう方々は流動性がありまして、開館後も定着していただくことが重要でありまして、いい方はまたほかにも行ってしまうことがありますので、そういう意味では研究環境を整えながら、また博物館での活動がその研究員の方の能力を十分発揮できるような形で研究費等も確保しながら取り組んでいきたいと思っております。

○諸田委員
 先ほどおっしゃいましたように、最初は安田館長のネームバリューのおかげでいい方々が集まってくれますけれども、その後ずっといい人を継続していくためにも、ぜひともそこは大切なことと考えていってください。

 では、2点目になります。
 博物館に人を呼び込むには、展示におもしろさやストーリーが必要ですが、その点をどう考えておられるか、所見をお聞きします。

○小泉文化政策課長
 まさに展示自体も、それぞれの博物館に参りますとそれぞれ珍しいもの等は確かにあっていいんですけれども、各部屋のコンセプトというか、この展示は何をテーマとしているのかがなかなかわかりづらいという意味ではアピール力がないということがございますので、今回のふじのくに地球環境史ミュージアムの展示に当たりましては、展示室ごとにそれぞれのテーマを設けまして、地球環境史の時代的なものとか、設定いたしまして、それぞれの部屋ごとのテーマでわかりやすく展示する工夫をしているところでございます。
 また、それぞれの展示の解説などにつきましても、展示のキャプションでわからせることも重要でございますけれども、研究員の解説とか、ボランティアの方の協力も得まして、そういったサービスもしながらわかりやすい展示に努めてまいりたいと思います。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 私も博物館へ行ってすごいなとは思うんですけれども、はて何なんだろうと思うところがありますので、ぜひストーリー性とか、コンセプトとかをしっかり考えて、おもしろい博物館、人が来てくれる博物館をつくっていただきたいと思います。

 3点目になります。
 博物館といいますと、見ているだけではなくて、体験もできるようなところもあったほうがやはりいいと思うんですね。お金をかけずにいろんな体験の工夫はできると思います。そこら辺は何かお考えでしたら教えてください。

○小泉文化政策課長
 特に、お子さん方などはただ見るだけではなくて、何かさわるとか、触れるとかいったことを実感できることが非常に重要でございます。
 体験の工夫でございますけれども、今幾つか考えておりますのは、化石などは、はけなどでクリーニング作業などをするわけでございますが、その初期の段階などについては素人の方がやっても支障がないところがありますので、そういったクリーニング作業などの体験等の何かそういったものをやっていこうと今検討しているところでございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 いろんな体験があるとお子さんを連れてきてくださる方もふえてくると思いますし、より楽しんでいただけると思いますので、お金がかからなくてもできるものはいろいろあると思いますので、ぜひ体験というものも考えてください。

 4点目になります。
 やはり他の施設との連携が必要になってくると思いますけれども、その点はどうお考えですか。

○小泉文化政策課長
 1つは、他の施設という中で大学等もございますけれども、それ以外の施設で申しますと日本平といいますか有度山周辺につきましては県立美術館もございますし、また日本平動物園などもございます。特に日本平動物園につきましては、生きた博物館でございますので、まだ調整中でございますけれども、日本平動物園の御協力をいただいて、お互いに博物館の内容等のPRをするようなブースなどのコーナーを設けまして、できれば日本平動物園に来た方も地球環境史ミュージアムに来ていただくような形での近場の他の施設との連携に取り組んでおります。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 連携がうまくいくと、相乗効果で、ウィンウィンでどんどんお客さんを呼ぶことができますので、ぜひその点も忘れずに深めていっていただけたらと思います。

 それでは、5点目になります。
 所蔵する学習資源を教育用コンテンツとして有効活用し切れていない問題が全国的にはありますけれども、その点についてはどうですか。

○小泉文化政策課長
 博物館の機能といたしましては、収蔵と研究、またもう1つ、教育普及という点がございまして、こういった教育普及の資源としてどう活用するかを今検討を始めたところでございます。
 例えば、植物、昆虫などの標本の作成などの講座を開設して、学校関係の方とか、学校の先生方に受けていただく形で、何か博物館の持っている資源の通常の作業と一体となった形で体験できるような中で、学習資源としての活用を図っていきたいと思っております。

○諸田委員
 学習資源といいますと、もっともっといろんなことができると思うんですね。その場だけではなくて、外に出ていくことも考えられると思いますけれども、その点何かお考えですか。

○小泉文化政策課長
 今、ふじのくに地球環境史ミュージアムにつきましては、出前講座で博物館の学芸員が学校等を訪問いたしまして、講演、講座をやったりしています。また現場へ持っていきますキット、設備を製作いたしましたので、そういったものを学校現場へ持っていきまして見ていただくことで、これは博物館の事前のPRでやっておりますけれども、開館後につきましても、ぜひそれを博物館の中でも活用しますし、外の学校現場でも活用する形で、相乗効果を持たせるようやってまいりたいと思っています。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 せっかくあるものですし、どんどん外に出ていくことによって、子供たちがより博物館に興味を持ってくれると思いますので、ぜひオープン後も継続してください。

 それでは、6点目になります。
 高齢者、身体障害者、外国人対応が不十分とよく言われております。その点について、どうお考えですか教えてください。

○小泉文化政策課長
 確かに、古い施設になりますと、身体障害者の方、高齢者の方の対応という点ではなかなか難しい点があろうかと思います。
 今回、ふじのくに地球環境史ミュージアムの開設に当たりましては、元県立高校を改修しているわけでございますが、その際には入口等にも当然スロープや障害者の方が車椅子等で中を見られるよう改修を今かけておりまして、いわゆるユニバーサルデザインに対応した形での改修をさせていただいておりますので、身体障害者、高齢者の方が来ていただいて、十分対応できるよう今準備しております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 外国人の方に対する対応は何かお考えですか。

○小泉文化政策課長
 外国人の関係でございますけど、学芸員そのものは外国の学会なんかにも出ている研究者でございますので、そういう意味では外国の方が来られても人的な対応はできると思っております。ただ博物館という中で、いわゆる外国語の表記であるとかについてはこれから検討して対応していきたいと思っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ニーズがあるかどうかを見きわめなければいけないと思いますので、今後オープンしてからどういう来館客、外国の方が来られるかをしっかり精査して、必要とあれば、ぜひ外国人の方々に対する対応もお願いします。

 それでは、7点目。
 10代後半から20代にかけての若い世代、特に女性に来てほしい。全体的には親子や老夫婦、幼児は増加しているらしいです。でも若い世代が来ないという問題点があるらしいんですけども、その点についてどうお考えですか。

○小泉文化政策課長
 確かに美術館もそうですが、シニアの方は来るがなかなか若者が来ないところが、多分全国的な課題になっているかと思います。この点につきましては、先ほど申し上げましたけれども、やはり学校を訪問しまして、今実演のPRをやっておりますが、これを継続的にやることによりまして、やはり子供さんが行ってみたいと興味を持っていただく機会を設けることが重要かと思っております。そういう形のPRといいますか、呼びかけをすることによって、親御さんと来たいという形に結びつけていきたい。また学校との連携についてもこれから検討していきたいと思っています。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 この若者に対するアピールというんですか、集客に関しての要望なんですけども、ぜひとも若い社会人の方々が来て、キャリアアップなどのメリットが感じられるコンテンツもぜひ用意して、若者の集客を図ってください。

 それでは、観光政策課に質問いたします。
 大井川で逢いましょうを行いまして、その現状がどうだったか、教えてください。

○杉本観光政策課長
 大井川で逢いましょうについてでございます。
 今回、お手元に黄色いパンフレットを御用意させていただいていますが、国の交付金を活用しまして、11月13日から第二弾しずおか遊びたい券ということで、体験型の旅行商品の販売を始めました。
 第一弾は、浜名湖及び伊豆エリアで販売いたしまして、1万枚が大体24日間で完売したんですが、この第二弾から大井川で逢いましょうが主体になっている大井川エリア並びに富士・富士宮エリアが追加されました。
 発売1カ月の数字でございますが、現在7,774枚販売されまして、その中でも大井川エリアが今回4,000枚販売いたしましたが、12月5日に約22日間で完売しております。ちなみに伊豆エリアも28日間で2,000枚完売で、あと富士・富士宮、浜名湖エリアが若干残っておりますが、順調な売り上げを見せております。
 ということで、大井川で逢いましょうエリアが今回から販売に力を入れてやっているところです。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 完売したことで、まずは第一歩を踏み出したかなという感じはしますけれども、大切なことは買ってくださった方々がどこから聞いたのかがわかれば次の施策も見えてくると思うんですけども、それがわからないとああ売れてよかったねでおしまいになってしまう気がするんですけど、その買ってくれた方々にどこからどのチャンネルで知ったのか、そこら辺がもしおわかりでしたら教えてください。

○杉本観光政策課長
 しずおか遊びたい券第一弾は、ちなみに30都道府県のコンビニで販売されまして、伊豆や浜名湖で今使用されている状況でございます。必ず来た方にどちらからいらっしゃったとか、どういった目的で来たかとか、消費額なんかも聞くようにしています。ちなみに第二弾も同じようにどこからいらっしゃったかというのは、アンケート調査で聞くことにしていますが、現在の状況では21都道府県でチケットが販売されております。もちろん静岡県内で販売するのが今7割以上ではございますが、各地域から来ていますので、その辺は第二弾もしっかり分析させていただきたいと思っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 どこから来たかはわかるんですね。

 どこを見て、何を見てきたかはわかりますか。

○杉本観光政策課長
 今回の委員会説明資料の22ページにしずおか遊びたい券を活用した着地型観光の推進ということで、3のプロモーションがございます。今回、しずおか遊びたい券につきましては、かなりいろいろなところに広報させていただいておりまして、ウエブとか、新聞広告、パンフレットで、現在の状況では何を見たかはまだ残念ながら第二弾の場合にはわかっておりませんが、今後その辺もあわせて確認させていただきたいと思っています。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ぜひ、この体験をされた方々にアンケートでもして、そして後々、それを分析できるようにしていただけたら、次の手を打ちやすいので、ぜひお願いします。

 そういう状況の中で、中部のツアーセンター構想があると思いますけども、どのような状況で今進みつつあるのか教えてください。

○杉本観光政策課長
 中部のツアーセンター――DMOの関係なんですが、今年度に中部地域政策局主催で、ツアーセンターの研究会を重ねてまいりました。12月16日にも、最後の取りまとめの研究会をやりまして、静岡市と中部――志太榛原の5市2町がまとまって何かDMOができないかを、今まさに研究しているところでございます。
 ということなので、その周辺で何かしらできるか、今検討中でございますので、よろしくお願いします。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 私も参加させていただいているので、大体内容はわかっているんですけども、これから大切なのは、このツアーを誰がつくるのか、そしてどうやって売るのか、集約することの2点だと僕は思うんです。ですから、この2点をつくった組織の中で、機能する組織をぜひともつくってもらいたいです。
 組織をつくったけれども、全然機能しなくて、毎年毎年同じような補助金を出していないとツアーが売れないという状況ではやっぱりいけませんので、誰がしっかりつくってくれるのか、そしてどうやって売るのかの2点をぜひとも中心的に議論していただいて、そういう組織をつくっていただきたいと思います。お願いします。

 それでは、次に第161号議案「公立大学法人静岡文化芸術大学が徴収する料金の上限の一部変更について」お伺いします。
 社会人専門講座の内容にキャリアアップを目的とするとあります。この参加する方々は新たな場を求めて受講し、そしてその後のキャリアアップを目指している方々ばかりだと思います。そういう方々に対して、講座内容を生かしたキャリアアップの支援についてどのようなことをお考えなのか、ぜひお聞かせください。

○木大学課長
 文化芸術大学のアートマネジメント芸術文化コースでございますが、基本的に社会人を対象とした大学院レベルの講座であります。社会人を対象としますので、平日の夜とか、土曜日に開講するものでございます。
 ある一定時間、120時間とかまとまったしっかりしたコースで勉強することで、非常にしっかりした知識がつくと考えております。
 キャリアアップということですが、ここの内容に修了者には履修証明書が交付されるということで、これはある一定のしっかりした講座をとった証明でありまして、履歴等にも記載ができるということで、その後、こういった文化施設をマネジメントする人がこういった講座を取得して、いろんなところにステップアップができるということでございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 そうすると、文章にも書かれてあったんですけども、キャリアアップを支援するというのは、履修証明書を与えることだけですか。もっとほかにも具体的に何かありますか。もしありましたら教えてください。

○木大学課長
 社会人の既に文化施設で運営等を担当している方を対象としていますので、こういった知識を得た結果、その人たちのキャリアがアップしていくことは確実に考えられると思っております。
 具体的にその後の支援ではなくて、今、この大学で学ぶことによって、キャリアアップの助けになっていくと考えております。

○諸田委員
 それでは、最後に要望ですけれども、身銭を切って一生懸命時間を使って来られる方は、やっぱりその後のキャリアアップを全ての方が目指しているんですね。ですから、もっと具体的に文章に書いてあるわけですから、キャリアアップの支援にどういうことができるのか、さまざまなことを考えていただけたらなと思います。
 これで質問を終わります。ありがとうございます。

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