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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成31年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:桜井 勝郎 議員
質疑・質問日:02/27/2019
会派名:無所属


○桜井委員
 一問一答方式でお伺いします。
建設委員会説明資料31ページの富士山静岡空港への新幹線新駅について、6番委員からも質問がありましたけれども、私は違った角度から質問します。
予算が500万円ついていますけれども、2年前は10億円を不用額で処理しています。何となく県知事の意向に沿って、どうしても予算をつけないと知事に怒られちゃうからやっている感じがしてならない。やっぱり今の状況で、担当者の皆さんや地元委員も入っていろんな意見を聞いていると思うんですけれど、私もいろいろ聞くと島田市側の意見です。
初倉地区には新幹線が走っています。正直言って、あんなくだらんものをやるじゃないって言う人がほとんどです。31ページに今度の予算の500万円で利便性の向上とか地域活性化の検討って書いてありますけれども、仮に駅ができたとしても、インバウンドで中国や台湾とかいろんな外国人が来たときに、そのまま新幹線に乗っちゃったんじゃ何もならない。今はそういった人たちは、新幹線新駅はないからバスやタクシーを使ったり、場合によっては周辺に泊まったりしているもんですから、地域の活性化にとって果たして新幹線新駅がいいのか疑問に思うんですよ。そういう名目で500万円の予算をつけるのはちょっとおかしいんじゃないのかと。
利便性についても、静岡県の中部圏の皆さんは50%以上が富士山静岡空港を利用している。西部とか東部は羽田空港やセントレア空港が近いというわけでそちらを利用することが多い。利用している人たちは、みんな電車に乗らず車で来るんだね。駐車場は民営化によって有料化になる話もありますが、今のところは無料だから、現時点で考えたときに果たして新幹線新駅にそんなにお金を使っていいのかなと。一説には500億円ぐらいかかるんじゃないかとか言われていますけれども、皆さんは職員だから知事の意向に沿うのは当たり前です。私も市長をやった経験からですが、何かが必要だから予算をつけるならわかるのですけれども、これは予算をつけてその予算を何とか消化しなけりゃという、さっきのアリバイづくりっていう話と同じで、もうちょっと考え方を改めてやらないと。
立場はわかりますけれども、そういう形で今後こういう調査をしても私は効果がないんじゃないかと。この500万円はいろんな形で勉強するのも必要ですからよろしいですけれどもね、地元の皆さんのいろんな意向を聞くのもよろしいですけれども、皆さんが地元の人に聞きにいった答えと我々が聞くときの答えは違うんです。なぜかといったら、あまり県政に対して批判的なことを言っちゃいかんという遠慮がある。だから本音を言わない。私たちの場合は意外と本音を言ってくれる。そういうことを考えながら、毎年毎年500万円だとか、2年前は10億円つけたりしているが果たしていいのか、どのようにお考えなのかお聞かせいただきたいと思います。

○森本政策監
 新幹線の調査につきまして、特に今回の議会に諮らせていただいている来年度の取り組み内容としましては、空港新駅の設置につきましてできるだけ多くの人々に御理解いただきたいと思っております。
 そのため、実際に空港と直結する新幹線の駅ができて陸・海・空の交通ネットワークが強化されること、それから首都圏の補完空港の役割をする国家的レベルが必要だということ、実際それができたときに利用者としてどれほど便利になるか効果を整理しまして、わかりやすくまとめて提供していくことによって、できるだけ多くの方々に理解していただきたいということで調査を進めていきたいと思っております。

○桜井委員
 先ほど言ったように、新幹線新駅の必要性も疑問に思うんですけれども、JR東海が新幹線新駅をつくるときにはそれぞれの理由があってつくるんですよ。熱海駅しかり三島駅しかり。三島駅は操車場の関係で熱海駅は温泉街だから。新富士駅は当時なぜできたかといったら、皆さん御存じかもしれませんけれども、創価学会の皆さんが静岡駅でおりて何十台のバスが連なって大石寺へ行っていた。そのため新富士駅をつくったほうがJR東海にとっても利益が上がるというわけで、それが大きな理由ですよ。掛川駅ができた理由は、静岡駅から浜松駅まで80キロぐらいある。その間「こだま」が走っていたら「ひかり」も「のぞみ」も追い越しができない、その間ずっと「こだま」の後ろへついていかなきゃならない、そのため営業的に本数をふやすわけにはいかない。だからどうしても必要にかられて掛川駅をつくった。たまたま掛川市が、人口8万人足らずだけれども当時の市長さんが市民の皆さんに大体世帯平均10万円ぐらいの寄附をあおってできた。
島田市でも駅が3つできたのですが、これだけでも大体1日2万人ぐらいの乗降客がある。だけど空港新駅ができて仮に年間100万人の空港利用者がいても1日3,000人ですよ。その人が全部新幹線乗ったって3,000人ですよ。だから費用対効果とかいろんなことを考えたときに、JR東海がうんと言うかは間違いなく疑問ですよ。
 それからもう1つ、水の問題。別だと言っても同じJR東海です。それまで知事は全面的に協力すると言っていたけれど、新幹線新駅についてJR東海があまり色よい返事をくれないから、たまたま水の問題が出てきてここぞとばかりにそれを盾にしていろいろやっていますけれども、本当に新幹線新駅をつくりたいんだったら、政治的にはあんまりJR東海をいじめないほうがいいと思っている。政治的な取引は、ある程度駆け引きをやるんですよ。新幹線新駅ができるのは別に反対しないですけれども、そういうことを考えてやらないと今の手法じゃ絶対に無理だと思います。
 新幹線新駅ができるといっても、リニア中央新幹線ができてからの話だから。それでリニア中央新幹線ができたら新幹線の駅停車の本数をふやすだとか新駅は可能だと言っているが、交通政策審議会小委員会は新幹線新駅っていうのは一言も書いてない。それを我田引水みたいに、いかにも新幹線新駅は認められている言い方をしてますけれども、これはちょっと思いが勝手過ぎじゃないかと思っています。そういうことを認識しながら行動していただければと思います。

 次にもう1つ、委員会説明資料57ページの「暮らしを守る道」緊急対策事業についてです。
中山間地の道路のこともいろんな形で気配りしてやってくれてると思ったら、歩行者の安全対策とサイクリング環境整備と停電対策に2年間で50億円使うと。
天竜川の流域は、政令市である浜松市だから県ではなく道路整備は浜松市がやる。これは安倍川も同じで静岡市がやる。富士川はすぐ山梨県側になる。一番深刻なのは大井川流域です。そこには国道362号と国道473号、それから焼津森線と藤枝天竜線があり、毎年各市町の首長が県議会議員とともども交通基盤部の皆さんにお願いに回っています。大変厳しい道ですから一般の平たんな道路をつくるのとは相当予算規模が違いなかなか進まない。そういう形で暮らしを守る道はいいなと思ったらそういうことは書いてないもんですから、これに絡めてちょっと質問します。
大体、道路とか橋は費用対効果を重視してつくります。しかしそういう考えでいくと森林資源を生活の中で守っている人たちの道路である中山間地、過疎地の道路も途中ですれ違いができない道路が結構ある。その人たちの生活する道路へ投資するのはなかなか難しいことは分かりますが、費用対効果だけじゃなくてその人たちが里山を守っているという考えを持って予算をつけていただきたい。今でもすごい山の中に住んでいる人たちがいて、そこで不便を抱えながらも頑張って林業や農産物、お茶などをつくって生活している。病気になったときにはえらい遠くまで病院へ行かなきゃいかん。そういうことを考えたときにやはり道路の整備は大変重要です。農業の担い手も子供たちはほとんど町なかに引っ越してしまい、両親も一緒についていかざるを得なくなってしまうと、ますます空き家が出てきてますます廃れていく。森の力再生事業や森林環境譲与税とかいろいろ政策的に予算をつけていますけれども、それをつけたってそこに人がいなきゃ何もならない。
要望になっちゃいますけれども、森林資源、あるいは過疎地を守っている人たちに対して、費用対効果を考えないでできるだけ重点的に予算をつけていただくことを切に願いまして、質問を終わります。

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