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委員会会議録

質問文書

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平成28年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山田 誠 議員
質疑・質問日:10/04/2016
会派名:自民改革会議


○相坂委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。発言願います。

○山田委員
 それでは、一問一答方式で伺いたいと思います。
 まず、委員会資料の23ページにあります入札、契約制度の改善です。
 入札制度はさまざまな形で、ごくたまに新聞等でも報道されるわけでありますが、特に入札については透明性の確保、公正な競争、そういったものをしっかりやっていく中でこれが出ているわけです。
 平成28年度に改善をする中で、担い手確保・育成入札の拡大の中で、休日確保型、発注等級区分の拡大ということで、A等級をA・B等級とするわけです。この区分を変えることによって、結果的には等級がAとBどちらでも入れるということではないかなと思いますが、そうなった場合はかなり幅広くなる中で、どういう目的でこういう内容にしたのかという点をまず伺いたいと思います。

○名雪建設業課長
 質問にお答えいたします。
 去年始めたときはAランクだけで施行しておりました。その後、各土木事務所、農林事務所と打ち合わせをする中で、Bランクにも広げてくれたほうが使い勝手がよくなる。というのは地域によって、例えば下田土木事務所等Aランクの数がそもそも少ないところではちょっと使い勝手が悪いと。そういうことがありましたので、早急に手を打って要件を変えたところでございます。

○山田委員
 年度ももう半分過ぎている中で、その効果、メリットとかデメリットといったものが、現状でわかる点があれば、お聞かせいただければと思います。

○名雪建設業課長
 まず、休日確保型の入札ですが、去年1年間で13件契約をいたしました。現在、今年度8月末時点で15件の入札を施行しているところでございます。まだ発注をしていない部分もありますので、もう若干上乗せがあるかと思います。

○山田委員
 わかりました。
 実際にやってみて、昨年度からということですから、ここでちょうど1年半ぐらいになるわけですが、実際やってみた中でA等級のほうは先ほどお話を聞きましたが、B等級になってどういう形で変わってきたのかお聞かせいただけると。

○名雪建設業課長
 実際、B等級の方も入札に参加できるようになって、入札に参加された業者の中からはぜひ休日確保できる工事、できるというか目指す工事を県で出してもらって、業界挙げて休日を確保して、担い手の確保ができるようにしていきたいという好評の声をいただいております。

○山田委員
 ありがとうございます。
 今おっしゃられたとおり、なかなか担い手確保ができないという中で、休日もなく工事現場でずっと毎日働いているという方々も、本来はそうであってはいけないと思いますので、やっぱりしっかりと休日を確保できることによって担い手も確保できるということを、今後も推移を見ながらしっかりやっていただきたいと思います。

 次、その下にあるわけですが、ダンピング受注の防止。
 総合評価落札方式ですが、これが今までの予定価格2000万円以上から今度は1000万円以上に拡大をしたということであります。これについて、まずはこれを実際やる中で、メリット、デメリット、どのような形があったのか、良い点と悪い点、両方あればお聞かせいただきたいと思います。

○内田技術管理課長
 総合評価落札方式でございますが、これは品質を高めるための新しい技術やノウハウ、それと価格以外の要素も考えて技術力と価格、双方を総合的に考えて、総合的に評価する落札決定方式でございます。これは、公共工事の品質確保の促進に関する法律の中で主要な取り組みとしてうたわれておりまして、本県でも平成15年度より工事において、それから平成22年度から建設関連業務委託において導入を進めております。
 進める中で試行を繰り返しながら、受発注者ともに意見を聞き、毎年改善を繰り返しながら進めていく状況でございます。その中で平成28年度の改善点といたしまして、建設関連業務委託におけます対象業務を、昨年度まで500万円から2000万円の価格帯においては3割程度が目標であったんですが、これを切りよく平成28年度は1000万円以上といたしました。
 効果としてしっかりと品質の確保ができているかでございますが、工事については昨年度の実績で言いますと、成績評定でございますが、平均点よりも大体1.5点ぐらい高い値を記録しております。また、業務委託についても1.1点ぐらい通常の業務委託に比べて評価点が高いことが統計的にわかっています。ですので、今後も受発注者の意見を繰り返し聞きながら進めてまいりたいと思います。
 一方、デメリットでございますが、これは受発注者ともに非常に手間がかかるということでございまして、そういう中で少しでも事務を簡素化していかなければならないということで、それについても繰り返し改善を進めているところでございます。主な改善といたしましては、昨年度から事前審査登録制度ということで、総合評価の入札のたびに提出していた資料を一括で年度当初に承認する制度を導入しております。また簡易型Uと言いまして、施工能力や業務遂行能力を確認するだけで事足りる業務については、簡易型の方式を取り入れまして、その拡大を図っております。
 いずれにいたしましても、改善いたしますとその効果の計測が必要でございますので、これにつきましては業界からもよく意見聴取をしながら改善を進めてまいりたいと考えております。

○山田委員
 ありがとうございます。非常に細かく説明していただきまして、ありがとうございました。
 やはり、そういった形で改善していくことが非常に重要だと思います。そんな中、確かに事務手続等が本当に複雑になってくるというか、大変になってくるというのは、県の職員もそうですけれど、業者さんも限られた人材でやる中で簡素化できるところは簡素化して、またしっかり見なければいけない点は当然しっかり見るという形で今後も進めていただければと思います。

 次に、清水都心のウオーターフロント地区の開発の話をしたいと思います。委員会資料92ページから93ページですね。
 清水港を中心としたウオーターフロントの地区開発ということで、第1回の会議を平成28年の1月、専門家会議と推進会議と両方で行ったという話であります。デザイン専門家会議というのは特殊なところだと思いますので、ウオーターフロント地区の開発推進会議はこれから、先ほども説明の中にありましたが、クルーズ船の誘致とかそういったものも積極的に進めていく。
 また、1つの観光のエリアとしてやっていこうと考えていく中で、どちらかというと、メンバーを見ると、ほとんどの方が余り観光関係に詳しい方ではなさそうな感じを受けます。こういった会議にこそ総合的にやる中では、民間の観光関係の本当によくわかっている方を入れていくことも大事ではないかなと私自身は思います。
 特にこれからウオーターフロント開発というにぎわいづくり、県も今積極的にかかわっておりますので、そういった考えがあるかどうか、その点について伺いたいと思います。

○杉山港湾企画課長
 清水都心ウオーターフロント地区の開発マネジメントについてお答えいたします。
 今、3番委員御指摘のとおり、県と市が清水港都心の開発について、開発推進会議、デザイン専門家会議を設置しまして議論を進めている状況でございます。
 冒頭、交通基盤部長も説明しましたように、まずは当地区の目指す姿と将来像ですね、その取り組みの視点というものをまず定めると。なぜこれをするかというと、ここの方々がここの港のこの地区は将来こういうことになるんだということを皆さん認識してもらって、要は皆さんの思いがぶれないようにすることがまず第一だと考えております。
 そのために、建築、景観に関する専門家、さらには港湾並びにクルーズ等の専門の方々にまずは入っていただきまして、目指す姿をここで決めると。具体的にこれが定まった後実際の整備に進むんですが、まずは喫緊の課題であります防潮堤の整備もございますし、かなりクルーズ船の寄港がふえておりますので、特に日の出の部分の開発は、やはり行政が主体的に動かしていくと。それをやることによって、背後の民間企業の方々がおもしろいね、俺も何かやってみようかなと参画してくるようになると思います。当然そのときには今、3番委員おっしゃられましたように、民間である観光の方々のお知恵とか考えというのは当然必要になってくると思いますので、時期に応じて適宜推進会議のメンバーに参画していただくことも十分考えられますので、今後そのような形で対応してまいりたいと思っております。

○山田委員
 ありがとうございます。
 出だしのところは目指す姿だということでありますけれど、なおのこと、そういった方々を入れておくべきだと思います。例えば、あるものをこういう方向でつくりますよって言ったときに、後から言う方っていうのはほとんど意見言えないんですよ。最初から一緒に入ってる、そういった形の中で総合的にどうするのかっていうのは、この将来像を目指すんであれば、そういった観点からのものもしっかり入れておく必要があると私は思いますので、先ほどの中では、この開発推進会議の専門家にまた新しい人を入れるとか、そういったことも前向きに検討するようなお話でありましたんで、ぜひ、検討しておいていただきたいなと思います。

 次に、港の話になるわけですが、清水港第2バースの整備見込みです。
 今現在、委員会説明資料88ページに清水港の振興ということで、第2バースは平成28年3月に新興津防波堤の完成を見て、現在コンテナヤードあるいはさまざまな施設の整備を進めているとありますが、平成29年度末までに供用したいという形ですからあと1年半余りです。これについて十分にこの予定どおりに行けるのか、まだ課題が残っているのかについてあればお聞かせいただきたいと思います。

○安藤港湾整備課長
 清水港の新興津地区の第2バースについてお答えします。
 第2バースの350メートルの整備については平成25年5月に完了しております。その後の背後のヤードについては全部で7レーンありますが、そのうちの1から3レーンについては平成26年4月に供用済みでございます。
 現在、その第2バースの4から7レーンについて整備を進めておりまして、今のところ順調に進んでおりまして、平成29年度末の完成を見込んでおります。

○山田委員
 清水港を利用している方々としてはとにかく前々から整備を早くしてほしいということでありますので、ぜひ、着実な進捗をお願いしたいと思います。

 次に、その次の89ページになります。
 先ほどクルーズ船の話もちょっといたしましたが、ポートマーケティングあるいはポートセールスといったものが、これから港の整備が進むにつれてますます重要になってくるかと思います。
 そういった中で今年度、港湾振興で平成29年度以降の新たなインセンティブ制度について検討するとありますが、これについて、ちょうど年度中間に来たところですが、もしある程度このようなことを考えているという話があればお聞かせいただきたいと思います。

○餅原港湾経営推進室長
 ただいまの質問にお答えいたします。
 平成23年度から3年間インセンティブを始めまして、1度延長しております。平成26年度から3年間延長し、今年度、外航定期コンテナ航路に対するインセンティブ最終年度になっております。
 航路の維持ですとか貨物の集荷につきましては、インセンティブは大変効果があるということは船会社等から御意見をいただいております。ですから、そういった船会社ですとか海貨業者の御意見をよく承って、少なくともコンテナ航路のインセンティブは継続していきたいなと。
 それ以外にも、昨日就航いたしましたRORO船のようなものもございます。バラ貨物のほぼ定期のような航路もございますので、そういったところにも何ができるのか、どのような制度を適用できるのかを現在検討しているところでございます。
 最終的には、財政当局との折衝にもなりますけれども、ぜひそういったインセンティブ制度を導入しまして、積極的に集荷もしくは定期航路を集めていきたいと考えております。

○山田委員
 インセンティブは、今やっていることをまずはやって、やっぱり結果的には、港の場合は船が入って幾らお金が入るかというところが全てになるのかなと思います。そうはいっても、やっぱり静岡県の場合、これから中部横断道ができることによって相当大きな港へのアクセスのしやすさが出てくると思います。特に内陸からだと思いますけど。
 そういった中で、先ほど交通基盤部長からも説明がありましたRORO船。境港にちょうど先日行ってまいりました。鳥取県の境港も、やはり同じようにRORO船航路の整備に非常に力を入れてきております。あれは日本海側ですから、太平洋側の清水港あるいは御前崎港と直接ということはそんなないのかなと思いますけど、全国各地でそういったことを進めてきている中、しっかりインセンティブもつけるところはつけて、そしてまた、トラックで来てそのままトレーラーだけおろして行くという形とか、いろんな方法をこれからとれるわけですから、ぜひとも新しい部分も積極的に果敢に取り組んでいただきたいと思います。

 次に、クルーズ船に関係するわけですけど、今お話をしました境港に行きましたら、ちょうど中国からの大型客船が入る日でした。4,900人乗りぐらいの、今世界では一番大きい船になるわけですけど、その中に4,800人ぐらい乗客がいて、4,700人は中国からの方、100人余りが欧米とかいろんな方々だということでありました。
 その中で、バス120台確保するだけでも非常に大変だったという話を聞いております。鳥取県だけでは、あるいは島根県の一部ではとても足りなくて、岡山県とか広島県からもバス会社にお願いをして、何とか確保したというのが現実だということであります。
 あれも毎日毎日来る船じゃありませんから、どうしてもそういう形はいたし方ないのかなと思うんですが、その中でちょうど清水港のマリンターミナルですね、マリンビル、あのような形のイベントができるようなフロアがある。ちょうど夢みなとタワーというのが向こうにもあるわけですけど、たまたま今、そこの港の中はかなり整備を進めて、クルーズ船も夢みなとタワーのところへ将来的には持っていきたいということで整備をしている中で、臨時の免税店をもう開設しておりました。
 臨時の免税店というのは、確かに静岡市内あるいは清水港から行ける距離のところの免税店に行ってもらうのも1つですし、また遠くへは行かないけどそういったところで買い物をしたいという人たちもいるわけですから、中身を具体的に細かく、中に入れなかったものですから私たちも残念だったんですけど、そういった意味ではなかなかいろんな仕掛けをやってきているなと思います。
 そうしたことも含めて、入港した場合に臨時の免税店を県が直接やるわけじゃなくて、県としてある程度港湾関係の方々と今後検討をしていく、あるいはもう今現にある程度大きな規模としてやっているのかどうか、その点についてお聞きしたいと思います。

○杉山港湾企画課長
 臨時免税店の対応と現在の状況についてお答えいたします。
 3番委員御指摘のとおり、臨時免税店につきましては、静岡市経済局が主体的に取り組んでおり、昨年の8月に静岡市内のいわゆる百貨店等を対象にして説明会をやったと。今後出店をする場合の届出等は従来と違ってかなり簡素になっていると聞いております。
 昨年の10月に「セレブリティ・ミレニアム」が来航したときに、マリンターミナルの2階に松坂屋さんがいわゆる免税店を出店した実績がございます。
 静岡市も、今後クルーズ船が今年度、昨年の14隻をオーバーする約18隻の寄港が見込まれておりますので、引き続き静岡市の関係者に働きかけをしまして免税店の出店を促すと。
 県としましても、旅客ターミナルは県と市の共同管理ですけれども、出店に当たってここを使いたいとか、例えば岸壁の上でやる場合についてももちろん優先的に協力していきたいということで、今後も静岡市と協力して免税店等の出店を促していきたいと考えております。

○山田委員
 ありがとうございます。
 境港の話になるんですけど、港湾の組合の方からお話を聞きましたら、1人当たり2万円から3万円ぐらい使ってくれているんじゃないかなということでしたので、かなりの経済効果があると思います。そういった意味では、県も積極的に市と連携しながらさまざまな形でいけるようにお願いをしたいと思います。

 それでは次に、巴川の第2工区の話を伺いたいと思います。
 委員会資料60ページ、先ほど収用委員会の説明で、現時点では巴川の第2工区の収用の裁決が出たということです。今後の手続も、これで来年の5月でしたかね、そこまで一応猶予をおきますけど、それが到来すれば当然手続をするわけだと思います。
 その前に収用の手続が終わる可能性も当然あるかとは思いますけど、その今後の手続と、それから第2工区ですね、これは今回の加藤島、安東川地区のエリア2カ所ですけど、整備の見込みはどうなっているのかお聞かせいただきたいと思います。

○興津公共用地課長
 まず、収用裁決後の手続についてお答えいたします。
 巴川の麻機遊水地第2工区の収用でございますけれども、これにつきましては9月14日に収用裁決が出されましたことから、その中で権利取得の時期が10月14日、最長の明け渡し期限としては来年5月15日とされましたことから、県はこの権利取得の時期に土地の所有権を取得いたしますとともに、明け渡しの期限までに明け渡しに係る損失の補償金の払い渡しを行い、明け渡し期限後に物件の撤去を確認して完全に用地を取得することにしております。

○中野河川海岸整備課長
 麻機遊水地第2工区の整備について御説明いたします。
 ただいま公共用地課長から話がありました土地の取得が、加藤島及び安東川エリアでできましたことから、土地収用にかかわる明け渡し期限までに物件撤去が確認できたら直ちに工事に入りまして、遊水地効果のための掘削及び周囲堤の築堤に着手していきたいと考えております。
 加えて、同じ第2工区で、引き続き立石工区の用地買収に本年度から着手している状況でございます。

○山田委員
 第2工区もやっぱりきちっと土地が確保できなければ目標とする湛水能力が発揮できないというのも現実であります。
 これは昭和49年の七夕豪雨からの話ですのでもう40年を超えるわけであります。42年目になるかと思います。そういったことを考えると、やっぱり一刻も早くと言う地元の方々もいらっしゃいます。そういった意味では、2年前の台風のときもまだまだ影響が出ていることを考えると、しっかり整備に向けて頑張っていただきたいと思います。
 先ほど私が聞いたところで、立石工区にもいよいよ入るという形でありますので、それでも残りがまだ半分以上、この4つの第2工区の中ではまだ残りの2工区も相当広いこともあっていろいろやらなきゃいけない課題はあると思いますけど、しっかりまた頑張ってやっていただきたいと思います。

 次に、第4工区のダイオキシン対策。
 これは、もともとここの第4工区のダイオキシン対策は何で必要だったのかと言えば、静岡市で焼却灰をここに、何て言うんですかね、投棄していたって言うとおかしいですけど、焼却灰をそのまま置いていたことがあって、ダイオキシンがどうしてもっていう形がありました。
 相当土壌をきれいにしたり中のものを取ったりして、数値としても低くなってきて環境基準値がほとんどのエリア、ポイントでは減っているんですけど、第4工区の水の排出口である七曲川の手前がどうしても数値が高くなっている。それは集まってきてしまうからかなあとは思いますけど、それでも人体に影響しない程度だと、安全性については問題ないという形であります。
 地面の数値と水の中の数値というのは、環境基準が大きく違うのでどうしてもこういうことが実際出てくるのかなとは思いますけど、やっぱりこの部分で非常に心配をしている方々もいらっしゃいます。ダイオキシンという言葉を聞いただけで、何て言うんですか、もう全部シャットアウトしてしまうっていう方々もいらっしゃいます。
 そういう意味では、やっぱりしっかりと県として、これが安全ならば安全なものだということを、地元を初めさまざまなところでしっかりと説明をして、またPRをして、その安全性というものはしっかりとやっておいていただきたいと思います。ずっとモニタリングをしていますので、今後、この数字が大きく変化することはないかなと思いますが、今後のダイオキシン対策、もし何か次に打つ手があればお聞かせいただきたいと思います。

○中野河川海岸整備課長
 第4工区のダイオキシン対策についてお答えします。
 今、3番委員のおっしゃったとおり、第4工区の排水の前後と言いますか、そこが唯一、環境基準値1ピコという数字を上回っている形になってございます。それに対する安全性につきましては、本年度の4月に記者会見を開きまして説明をさせていただきました。
 ただ、ここだけ高いという原因につきまして確定というか特定はできていませんが、考えられる原因としましては、ダイオキシン自体は水に溶出するものではございませんので、過去にその対策を打ったときの覆土に付着したダイオキシンが、水深が浅いこともあり巻き上がりに伴いまして、採水したときに測定されるのではないかということが主な要因と今考えている中で、その巻き上がりをどうすれば抑えられるかという対策を実証実験として本年度やろうとしております。
 それにつきましては、1工区の植生として葦等が生えていますので、麻機古来の植生を使った対策で巻き上がりを抑えられないかという実証実験を本年度9月より着手して、その様子を見つつ、数値が高いことの原因の特定並びにその植生の効果を検証していきたいと考えています。

○山田委員
 ありがとうございます。
 安全性に影響はしないけど、しっかりそこの部分をやるということでありますので、今後もしっかりやっておいていただきたいと思います。
 先ほども話をしましたけど、尾ひれがつくわけではありませんけれども、それが結果的に風評被害を及ぼすようなことがあれば、決していいことではないと思いますので、その点、今後もしっかりやっておいていただきたいと思います。

 次に、草薙総合運動公園の中の草薙硬式野球場についてさまざまなところからいろいろ御意見があるんですが、外野側の左右両翼のところに張り出してシートをつくっているわけですが、ファウルラインからその間が非常に狭い。プロ野球のほかの球場ではそういったものをつくって下のほうからの目線で、いつもの普通のスタンドの目線とは違うところで見られるということで非常に好評だというところもあるわけですが、あれが非常に近過ぎるということで、高校野球などでも本当ならファウルフライでアウトになってるのになという声もあったり、さまざまなものがあるんですが、やっぱりあの部分、私も見ていてちょっとファウルグラウンドの幅が狭過ぎるかなと思います。
 これについて、今まで使っている中で観客の方からの声とかそういったものも幾つかあるかなと思うんですけど、具体的にあのシートについて、いろんな皆さんから、使った方々、県民とか市民の方々の御意見があるのかどうか。あるとすればどういった内容があるのか、それについてお聞かせいただきたいと思います。

○M田公園緑地課長
 草薙のウイングシートにつきましては、昨年の5月15日、静岡新聞のサイドチェンジというところで、スポーツライターの加藤さんが御意見を書いております。
 これは、今言いました野球が変わるということもありますし、ファウルグラウンドのラインからの幅が狭いということ、それとあと安全の問題そのほかのことを書いてありまして、安全策も含めウイングシートについては再考してはという御意見でございました。
 私ども、リニューアルをしてあのシートをつくって平成25年の6月に野球場を再開したわけでございますが、これをきっかけにいろいろ聞いてみました。
 プロ野球のときにあの場所を使っておりまして、プレミアムシートという位置づけをして、いろいろなプレミアをつけて値段を少し上げた形で席を販売していると。興行主に聞きますといろいろ好評だという意見も伺っております。これは選手と同じ目線で野球が見られるとか、間近で見られて迫力があるとか、選手との距離も近いということで、まず最初にプレミアムシートが満席に近い状態になるということも伺ったところでございます。
 ただ一方で、ライターの加藤さんが書いていただいているような御意見、野球関係者の方にもそういう御意見を伺っておりますので、これについては、今2年ちょっと使用しておりますけれども、今後さまざまな意見を聞きながら対応してまいりたいと考えております。

○山田委員
 ありがとうございます。
 このウイングシート、高校野球のときは夏の県予選をやってもあそこは使わない、入場させないとなっていますので、何かすごくその辺の違和感を感じるときもあります。いろんな御意見があると思いますけど、使う中で今後どうしたらいいのかは、いろんな意見を参考にして、結果的に少しの間やってみて、そして最善の策をとっていただければなと私自身は感じます。

 次に、これは草薙の総合運動場だけではなくて、小笠山総合運動公園両方あわせての話になるかなと思います。
 今、指定管理者が管理をしている中で、中学や高校の県の大会の優先使用というのもあるんですが、民間の方々が今完全に管理をしている中で、小笠山よりも草薙は完全に民間の東京ドーム関係のところが管理をこの平成28年度からしております。平成28年度はすぐにはならなかったろうなとは思いますけど、平成29年あるいは30年ぐらいになってくると当然指定管理ですので興行のことも考えなきゃいけない、収入のことも考えなきゃいけないっていうのはわかるんですけど、ここの中学や高校の大会の優先使用については学校側としてやるんじゃなくて、管理者として、ここの設置者である県として交通基盤部として明確に指定管理者の方々に伝えられているのかどうか。そういったことをしっかりとやるべきだと私は思いますが、その点について考えがあればお聞かせいただきたいと思います。

○M田公園緑地課長
 今の御質問の中で、中学・高校の大会、学校の大会というのは、ある程度大きな規模の大会を指しておっしゃっているんだと思います。
 これにつきましては、県で県営都市公園有料公園施設使用基準というのを定めております。これは小笠山と草薙にそれぞれございまして、各種の優先団体に翌年度1年間の希望を聞いております。全ての1年分の希望を聞いた後で、そのそれぞれの大会のレベルと言いますか、一番大きいのは国際大会から始まって、全日本大会とか県大会、地方大会となっていくわけですが、そのような優先団体のそれぞれの希望を、その優先順位に基づきまして調整をするということを県で定めて、それにのっとって指定管理者に指示をしてあります。
 ですので、さまざまな大会、調整可能なものから調整可能でないもの、またその大会を決めなくてはいけない時期というのもさまざまございますので、そのあたりは指定管理者のほうでその都度調整をしながら、できるだけ多くの皆さんに使っていただけるように配慮しているところだと思います。
 したがいまして、これは指定管理者の範疇ではございますけれども、県としましては、それぞれの公園の、特に運動施設につきましては公園の使用基準を定めて指定管理者に通知をし、またそれを正確に運用するように指導しているところでございます。

○山田委員
 ありがとうございます。
 これについては、普通のグラウンドとかそういうのはそれほどでもないのかと思います。1番出てくるのはアリーナですね、やっぱり。ここで、民間の興行と重なってしまうことがあって、どちらかというと何か民間のほうが優先されているような、あれもまた早目に決めなきゃいけないんでそういうふうになってくるのかなって思うんですけど、どこも大会の時期っていうのは大体決まっていると思いますので、そこら辺を外してくれとかいろんな話、いろいろ意見をしっかり聞いた上で、やっていただきたいということで、私自身はそう思います。また一応ちゃんと指示をしているということでありますので、今後もそういったものをしっかりとやっておいていただきたいと思います。

 最後に、全国規模の大会の誘致について、小笠山総合運動公園は駐車場も多くて非常に広いのもあって、それほどの大きな課題というのは、若干はあるかもしれないですけどそうでもないかなと思うんですけど、草薙のほうが駐車場が狭いということ、あるいは施設としての規模、そういったものがまだまだ課題があるかなと思います。
 現状、交通基盤部として思っている全国規模の大会ですね、大きな大会。これは大会を誘致すれば1,000人、2,000人の方々が最低でも来てくれるということであれば、静岡県でそれだけの人たちが泊まってくれて、なおかつ、いろんな消費をしてまたお土産も買ってくれたりする。結果的には、消費としてその人たちがお金を落としてくれることにつながりますので、そういったものについて積極的にやってるかなと思います。
 そういう中で、施設としての課題があるかと思います。その点について伺いたいと思います。

○M田公園緑地課長
 まず1つは、草薙の大きな問題として、駐車場が少ないという問題があるかと思います。これにつきましては、今既に旧体育館が取り払われたところでございますが、平成22年から始まりました草薙のリニューアル事業におきまして体育館を新設し、旧体育館を撤去したところでございまして、その間、地元との調整の中でさまざまな議論をしてきました。
 その中では、草薙は駐車場をふやさないで公共交通機関を利用してもらうという形で、地元から渋滞対策についての非常に大きな要望が出ましたので、今回駐車場は一番最初に戻すといいますか、リニューアル事業の前にあった台数に戻して運用をしていきたいと考えております。
 したがいまして、草薙につきまして、駐車場の問題については施設的には解決には至らないわけですけれども、さまざまな横の連携、例えばグランシップとか、さまざまな近くの施設を使って、工夫をしながらやっていただくような大会もございますので、ぜひそういう方向で、一番は公共交通機関の利用ということになりますが、工夫をして今の施設の中で、ぜひ大きな全国大会もやっていきたいなと考えております。

○山田委員
 一番の大きな課題としては、駐車場の問題だということで、認識は同じなわけですが、このはなアリーナという名前をつけて全国規模の大会を誘致しましょうというのが根本の計画の中にはあったと思います。その部分では、公共交通機関で来てくださいと言っても静岡の人はわかりますけれども、他県の人たちに何でもかんでも公共交通機関で来てくださいって、これは難しい問題だと思います。
 そのことを考えると、やっぱりそこの部分というのは、しっかり確保をする。今後、その中でできないということであるならば、どういう形でつくっていけばいいのか、その点をしっかりと考えていかないと、静岡、あそこでやるなら行きたくないよという声が出たら、結果的にはマイナスになってしまうんです。そういう話だけは自然と広がるんですよ。だから、使えない施設になると、今度は全国大会の誘致をしたくても、その全国大会をやる一番上の団体にあそこではできないでしょうと言われちゃうんですよ。そういったことが心配なんです。
 せっかくつくったにもかかわらず、そういったことがあるということが一番大きな問題にこれからなる可能性があるものですから、しっかりとその部分をどうしていくのかというのは、県としてここ一、二年でやれということではありませんけれども、例えば、平成30年には高校総体がありますし、また大きな大会もいろいろな形で誘致しようということでやっていると思います。そういったことで、しっかりとその部分、今後静岡市と静岡県も連携しなきゃいけない問題だと思います。両方が連携をして、同じ静岡市にある施設として、静岡県の施設だけど、しっかり連携をとるように今後もぜひとも努力をしていただきたいと思います。要望です。以上です。

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