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委員会会議録

質問文書

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平成27年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:12/14/2015
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 それでは、大きく6項目質問させていただきます。分割質問方式でやらせていただきます。
 最初に、議案第168号――草薙総合運動場の指定管理者の指定についてであります。
 今回、5つの施設の指定管理者が更新された中で、草薙総合運動場だけが指定管理者がかわる状況であります。その中で東京ドーム・東急・静鉄共同事業体が今回、新指定管理者に内定しておりますが、この新指定管理者による草薙総合運動場の運営について、どのような方向を目指してこのグループを設定したのか。またこのグループが指定管理をすることによってどのようなことが期待されるのか、まずお聞きします。

○濱田公園緑地課長
 御質問にお答えいたします。
 草薙総合運動場につきましては、今回の指定管理者の更新によりまして、新たに東京ドーム・東急・静鉄共同事業体が今、候補者となっております。その候補者の管理運営の方針としましては、さらなる利用促進と満足度の向上、地域との連携、安全・安心な施設づくりなどを掲げており、にぎわい創出事業の実施や駐車場対策など意欲的な提案を複数提出しております。
 また、グループ構成企業がそれぞれの分野で十分な事業実績を有しており、プロ野球の試合誘致、各種屋内スポーツなどの多彩なイベントの開催や情報発信の強化により、県営都市公園経営基本計画に定める目標の達成はもとより、都市公園としての一層の魅力向上が発揮できるものと考えて候補者に選定いたしました。
 ちなみに、今回配付しております指定管理者候補者の選定についての別刷りの資料がございますが、その5ページから草薙総合運動場の提案の概要を記載しております。

○阿部委員
 ありがとうございました。
 それでは、少し方向を変えてお聞きしますけれど、先ほど申し上げたようにここだけ指定管理者がかわりますので、まず前指定管理者との引き継ぎについてスムーズにできるのか。またその準備はどのようになっているのかお聞きしたいと思います。
 これは、かつて三ケ日青年の家であったように、言葉を選ばずに申し上げますと、なかなか地元の状況に詳しくない方が責任者になって、地元ならではの気象に対する対応や慣習、習慣がきちっとできてなくて、あのような大事故に至ってしまいました。本当にこれは静岡県としても反省すべきことでありますが、そのような観点にも立って、今回の新指定管理者の構成企業群は地元企業も入っておりますが、東京の企業が2社入っております。そういう観点から引き継ぎ対応等々は大丈夫か、確認しておきます。

○濱田公園緑地課長
 県営都市公園における指定管理者の交代は、私どもも初めての経験でございます。現在の指定管理者との協定内容におきましても、管理の継承に必要な引き継ぎに対する協力を義務づけておりまして、県も仲立ちをして円滑な引き継ぎに努める考えであります。具体的には今月中には3者で打ち合わせを行い、引き継ぎ事項や年度末までの日程を定めていく予定にしております。
 また、地元への対応でございますけれども、構成企業の中には静鉄グループのうち静鉄プロパティマネジメント株式会社が参画しております。この企業の役割としましては、地域連携のほか住民ボランティアなどを通じた公園に対する幅広いニーズを把握して管理運営内容に反映していきたいとしておりまして、地域と連携した公園づくりが期待できるものと思っております。

○阿部委員
 わかりました。
 濱田公園緑地課長並びに所管する宮尾都市局長、野知交通基盤部長に申し上げますが、先ほど申したように三ケ日青年の家のとうとい、取り返しのつかない犠牲を払ってしまった静岡県でありますから、文書とか机の上だけで幾ら細かいことを取り決めてもそれは実際何も役に立ちません。今まで十分実績を積まれてきた方々もいらっしゃるので、そういう人たちのノウハウやスキルをきちんと生かせる引き継ぎにしていただきたいと思いますので、あえてその件について野知交通基盤部長ないしは宮尾都市局長の所見をお願いします。

○宮尾都市局長
 今、7番委員がおっしゃるとおり、かつてあってはいけないことがございました。これらを大きな反省として、もちろん新しい指定管理者に期待するところはあるんですが、まずもっては安全第一を考えてするべきことをはっきりし、当然のことながらその中には県も入りまして、しっかりとした引き継ぎが完了して、4月1日からしっかりと運営できるように進めていきたいと思っています。

○阿部委員
 ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、現在の指定管理者は静岡県体育協会であられます。協会傘下の団体では今、新指定管理者になることによって1つ危惧が生じておると聞いております。余りに興業の部分を優先されて、県営の運動公園の本来目的である県民のスポーツ大会とか、今までやってきたスポーツ大会、また平素の県民の利用機会が奪われてしまうのではないかという危惧を持たれています。このあたりについて県内のスポーツ団体、また県民の皆様への配慮はどのようになっていくかお伺いします。

○濱田公園緑地課長
 県内のスポーツ団体の利用につきましてですが、新指定管理者との間で定める協定書において、県中部地域のスポーツの拠点としての運営などの基本方針にあわせて、各種競技団体を初めとする優先利用団体に関するルールを明記してあります。このルールにつきましては現在の指定管理者と変わらないものでありますけれども、このルールに従いまして県民のスポーツ大会の開催などに支障がないよう配慮していきたいと考えております。

○阿部委員
 わかりました。
 ここも念を押しておきますが、あくまで県民のための県営運動公園であります。なので現場の声をよく聞いて滞りがないよう、また多くの県民がこの運動公園が県民みんなのものであるという思いを共有できるようにお願いしたいと思います。

 角度を変えて、同じくこの指定管理の問題についてお聞きしますが、11月1日の報道によりますと難波副知事以下、県の関係者が日本ハム球団の事務所を訪れて、日本ハム球団に草薙球場での公式戦開催を要望したと報道がありました。日本ハム球団から前向きの回答を得たということでありましたが、これについて何点か確認したいのですが、今季について調べますと、日本ハム球団主催試合の本拠地以外での開催は東京ドームかもしくは道内各地でありました。今回東京ドームグループが指定管理をとられましたので、東京ドームグループの提案の中に先ほどおっしゃったようにプロ野球の公式戦の開催もあったと聞きますけど、この事案が関連しているのかどうなのか、確認します。
 あわせて、もし日本ハム球団に開催を打診したのが県であるのならば、なぜ日本ハム球団なのか。今まで草薙球場で公式戦を開催していないその他の球団があると思うんですが、そこには打診していないのか。日本ハムに特に打診した意図をお伺いしたいと思います。
 それからもう1つ、今回指定管理者の交代がありますが、それによって今までのプロ野球誘致に際しての諸条件等々が変わるとか、また今はたまたま日本ハムが俎上に上がっていますが、日本ハムやリーグの特定化が生じるのか否か、その3点をお伺いしたいと思います。

○濱田公園緑地課長
 3点についてお答えいたします。
 まず、日本ハム球団への難波副知事の訪問と草薙総合運動場の指定管理の問題でありますけども、日本ハム球団の難波副知事の訪問については、現在文化・観光部スポーツ交流課が所管しております。私どもの公園管理、指定管理につきましてはこれは関連ないものと考えております。
 また、草薙総合運動場でのプロ野球の開催につきましては、平成25年5月にリニューアル事業が完了して以来、県からプロ野球の開催試合の増加を狙いまして、在京の球団に草薙総合運動場の球場での公式戦の誘致を働きかけているところでございます。
 また、県としてはこれからプロ野球の球団の試合につきましては、偏りなくより多くの公式戦の誘致を働きかけていきたいと考えております。

○阿部委員
 わかりました。
 所管課が違うということでありますので、ただ1つ申し上げたいのは、縦割りで所管課が違うから私は知りませんというのはだめですよ。球場を一緒に盛り上げていこうという全庁的な体制にならなければだめですので、そこはよく野知交通基盤部長以下、しっかりと連携を密にして盛り上げていただきたいと思います。
 在京球団に打診したということですが、日本ハム球団が先に応えてくれたのでしょうから、それはそれでありがたいと思いますが、今、濱田公園緑地課長がおっしゃったようにぜひ誘致を強化して、より多くの球団においでいただけるように新しい指定管理者と努力をお願いしたいと思います。

 それから、この指定管理者の関連について、最後に1つ質問をします。
 先ほど、この新指定管理者に情報発信が期待できるだろうと、多彩なイベントも計画できるだろうということですが、この東京ドームグループの中に東急グループの関連会社や静岡鉄道の関連会社があります。彼らにはぜひ送客だけではなくて、それぞれさまざまなグループの広告媒体がありますので、それらの広告もぜひ期待したいと思います。
 特に、東急におかれましては首都圏からの取り込みや、文化・観光部の所管でありますがSPACとかグランシップとか日本平とか県立美術館とのコラボレーションを期待し提案、議論を新指定管理者としていくべきだと考えますが、所見を伺います。

○濱田公園緑地課長
 指定管理者候補者の広報活動につきましては、候補者の提案内容にも静岡鉄道の電車を活用した広報のほか地域団体との連携がうたわれており、御指摘のような周辺施設との連携によります民間企業ならではの新たな取り組みも期待できると考えております。
 また、多彩なイベントの提案もございますので、その中では先ほど言いました東急グループの情報発信なども期待できると考えております。

○阿部委員
 御答弁ありがとうございます。
 先ほど、引き継ぎのことについて宮尾都市局長がお答えになったのでもう一度宮尾都市局長に申し上げておきますが、引き継ぎをされる際にこういう提案もただ単なる事務的な引き継ぎじゃなくて、どんな楽しい草薙総合運動場をつくっていくのか、またいろんなコラボレーションがありますよということもあわせて県側から自分の所管課だけじゃなくて提案をしていく形で打ち合わせに臨んでいただきたいと思いますし、でき得ればそのような協議会をつくるとかそういうことも考えていくことが、これからの新しい指定管理者を迎え、そしてこの運動場をさらに盛り上げていく肝だと思いますが、そこについての所見を伺います。

○宮尾都市局長
 7番委員御指摘のとおり、草薙総合運動場の周りにはさまざまな立派な観光施設、世界に誇るものがたくさんございます。ただ単に草薙総合運動場を利用していただくだけではなく、そのパッケージとかを売り物にして、静岡鉄道も入っておりますのでそこら辺も県からも積極的に提案をし、首都圏での広報活動にも努めてまいりたいと考えております。

○阿部委員
 ありがとうございました。
 では、次の項目に移ります。
 洪水内水対策、内水――つまりは雨水による出水ですね――の対策についてお伺いします。
 先ほど、6番委員から馬込川の質問がありましたので、少しこの馬込川を例示して突っ込んで2問ほどお伺いしたいと思うんですが、先ほど杉保河川砂防局長がおっしゃるように、近年の雨の降り方は世界的な気候変動によるものに連動しておりまして、今までの予測をはるかに上回っていると我々も感じています。ゆえに馬込川だけで捉えてはいけないと、県内全河川にも当てはまるものであるという前提のもとで、モデル的に馬込川についてお聞きします。
 先ほどおっしゃった河川整備計画を新たに策定するのであれば、先ほど6番委員指摘の狢川や染地川という合流してくる支川の状況を浜松市と共同できちんと把握すべきですし、また先ほど6番委員指摘のように、染地川はUR都市機構によるきらりタウン浜北という新たに造成された団地郡ができたことで大きく状況が変わっていますので、こういう周辺の開発計画もきちんと計算していかなければいけないと考えます。
 なので、新しい河川整備計画においては浜松市の都市計画や保水能力のある農地の保全計画などにも全て連動していかなければならないと思いますが、それらのあり方について現在浜松市と県ではどのような共通認識を持っているのか。またどのような共同作業をやっていくつもりなのか、まずお伺いしたいと思います。

○長縄河川企画課長
 馬込川を例に、市とどのように調整していくのかについてお答えします。
 土地利用計画との整合は、もちろん十分図る必要がございます。馬込川の場合につきましては現在は河川整備基本方針といいます長期計画を策定しているところでございまして、その策定過程におきましては浜松市と打ち合わせをし、例えば現在流域にある防災機能を有する調整池を今後、機能として残していくことについても調整しているところでございます。
 それから、個々の開発につきましては例えば染地川の場合ですと、河川の上流部に大きな調整池をつくって下流への流出土がないような対策をしておりますので、こういったことも当然やっていくわけでございまして、河川整備計画の策定時点で全てを見通すことは無理ではございますけれども、土地利用計画があるものについては織り込んで、それへの治水的な対応をどうするかについても調整した上で河川整備計画をつくっていきたいと考えております。

○阿部委員
 わかりました。
 現時点ではそのような答弁になると思いますが、ぜひお願いしたいのは、これは答弁は求めませんが、市と河川整備計画をつくる作業に入るときに、その後、気候変動がさらに激化する可能性だってあります。なので臨機応変に所管する関係しそうな所が全て入ってそこで連動するようにしないと、やはり特に土木の事業は一度始めるとなかなか変更していくことに大変さがあります。そういう組織立てをぜひしていただくようにお願いをしたいと思います。

 関連して、馬込川の上流部は浜北区になりますので浜北区のことを確認させていただきたいと思うんですが、もし河川整備計画が見直しとなると、現在浜北区で進んでいる事業はどうなっていくのか。現状だと次の橋のかけかえに関連する河川改良事業が多分最後になるのかと。それでまた下流に戻っていくという理解でよいのかどうなのか。
 もし、次の事業で一度見直すのであれば、次の事業の橋をどうするのかよく浜松市と話をしていただいて、下流から順番でやっていくのではなくて、交通量が非常に激しいとか橋が狭隘で歩行者が非常に危険にさらされているとか、近隣に幼稚園や学校がある所を優先していくことが僕は必要だと思います。
 具体的に言うと、小松地内にある雷神橋などがやはり候補になっていくと思いますが、そのあたりぜひ浜松市と早急に話を詰めていただきたいと思いますので、確認だけしたいと思います。

○長縄河川企画課長
 馬込川の河川整備計画について、現在進めている事業との関連あるいは下流に戻ったときの橋の整備の考え方についてお答えします。
 現在の計画で、これまで地元にお示しをしているものにつきましては、基本的には新しい計画になっても残工事があれば計画にしっかり位置づける形になると考えております。
 それから、下流に戻って改修するときの考え方でございますけれども、橋の利用上対応が必要な優先順位と治水上対応が必要な優先順位の双方があると思います。ですので双方の面から優先順位を上げることがふさわしいものについては対応して、それぞれにメリットがある形にする必要があろうかと思います。
 また、馬込川につきましては下流部では橋が大変多うございますので、全てを1個ずつかけかえるとなりますと事業費的にも大変厳しいものがあると思いますので、真に治水的な対応としてかけかえが必要橋梁はどれかという面でまずは精査し、それで対応が必要な橋梁については道路管理者とも意見交換しながら時期的な調整を進めていきたいと考えています。

○阿部委員
 ぜひ、そこはよくよく話し合って、現場の意向もしっかり酌んでいただくようにお願いしたいと思います。

 この洪水内水対策について、角度を変えてお伺いするのですが、今年、水防法並びに下水道法が一部改正されました。特に私が注目しているのは、下水道法の改正の中で雨水排除に特化した雨水公共下水道が創設されることになりました。これは先ほど来皆さんも認識しているし私も各委員も認識している気候変動に対する対応として、この下水道の雨水排除の利用は非常に有効な手段だと考えます。これについて県内で今後具体的に考えていくか、まずお伺いしたいと思います。

○牧野生活排水課長
 下水道法の改正によって、雨水流域下水道が創設されております。この雨水流域下水道は今後平成28年4月以降は県では狩野川流域の2処理区だけになります。現在のところ流域下水道については雨水でやることは考えておりません。
 市町におきましては、雨水公共下水道がございます。これについては汚水処理区だけの公共下水道が――雨水と汚水の両方をもって下水道というのですが――雨水についての計画だけになってしまう区域について雨水公共下水道をやれる法律改正になっております。

○阿部委員
 牧野生活排水課長の解釈と立場での答弁はよくわかります。ただ先ほど来申し上げているようにこれは臨機応変にやっていかなければいけないことでありますし、またこの下水道法の一部改正であわせて下水道管理者の水防活動への協力が義務づけられました。なので下水道管理者である市町とは、よくよくそのあたりも含めてきちんと雨水対策、また洪水内水対策を話していかなければいけないと思うのですが、そのあたりを柔軟に取り組んでいく考えがあるかどうか、これも野知交通基盤部長ないしは宮尾都市局長にお伺いします。

○宮尾都市局長
 7番委員御指摘のとおり、このところの洪水対策は河川だけで賄えるものではない。特に都市内の浸水区域等々はできる限りのことをしていくべきだと認識しております。そういう意味合いの中でこの下水道法の改正も一部あったんであろうと。またある程度の大きな流域の中で雨水排水等を計画する場合には、幾つかの市町をまたぐ形も出てこようかと思います。こういう場合は当然のことながら県が先導となりまして今後必要な調整を図り、できる限りのことは進めていきたいと考えてございます。

○阿部委員
 答弁ありがとうございました。
 ぜひ、交通基盤部として考えていただきたいのは、今回多くは申し上げませんが、下水道法改正で例えば民間が新しく建てるビルの地下利用――民間が雨水貯留施設を設置して下水道管理者が管理できるという改正もされています。やはりこれから新たな都市計画また洪水の雨水対策を立てていく中で、そういうものを一緒にやっていこうよと、きちんと先を見てやっていこうよという姿勢を、ぜひ静岡県の県民の安心・安全を守るために交通基盤部には持っていただきたいと、それだけ申し上げてこの質問を終わります。

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