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委員会会議録

質問文書

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平成21年2月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:03/02/2009
会派名:平成21


○三ッ谷委員
 いろいろ聞きたいわけでありますが、特に今搭乗率保証の話がずっと先行してますんで、ちょっと頭を冷やす意味で、せっかく議題もいただいてますから冒頭そちらを先に聞きたいなと思うんですが、まず空港利用について先に伺っておきます。
 今回も利用推進室を中心に空港利用のお話がいろいろ計画である。この説明書の中にもありますが特に承りたいことは、新規の中でも「市町が実施する空港利用確保のための事業に助成をする」という説明がなされております。そんなに大きなお金ではございませんが、しかしそれにしても、富士山静岡空港を利用する市町がその利用者を確保するためにやる事業というのは、一体どんなことが想定されているのか、まずその点につきましてお伺いをいたします。

 同じように、今日まで当局、我々議会側も含めて、どうしても130万人余の県民のお客様に飛行機に乗っていただきたい、当初の目的の搭乗率を確保したいということで、随分エアポートセールスを含めていろんな努力をしてまいりました。当局はもちろんでありますが、我々空港議連としてもできるだけの応援をしたつもりであります。そこで、今回この15ページには、既に発表になっているそれぞれの就航路線がございます。チャーター便については、今回こういう予定で組まれていると。特にこのスイスのチューリッヒに向かうのは、当初の予定を変更して、何か給油場所を変えるとか、途中の航空路を変更してもというような新聞記事を読んだような気がいたしますが、先般、岩瀬部長代理に同行していただいたタイへの訪問のときに、タイ――バンコクの路線の中で、チャーター便について、私は先方の航空会社の副社長から大変前向きな発言をいただいたと、その会合で感じました。何回も行かせていただきましたが、あれほどバンコクエアウェイズにしても、タイ航空にしても前向きな意見を当局にぶつけている姿を見たのは初めてです。できることであれば、6月4日にぜひチャーター便を出したいというお話も、あのとき、たしか副社長がおっしゃってたということでありますので、その後そういうことが、この予定されているチャーター便のほかに今どんな進捗状況にあるのか、できましたらお伺いをしたい。

 それから、一昨日僕は初めて自分の目で――1番機じゃありませんけれども――あの富士山静岡空港を飛び立つフジドリームエアラインズのこの赤い飛行機を見て、いい気持ちであの離陸を見送りました。やっぱり、いい、悪い、いろんなことを考える中じゃなくて、やっぱり自分の目で飛行機が飛び立つ、あのジェット機の騒音を聞いて、いろいろ苦労はあったけれども、飛行機が飛んでみてよかったなというのは、本当に偽らざる自分の気持ちです。
 その中でちょっと感じたことは、飛行機を見ていましたら、あの飛行機は小さい物ですから早く離陸して当たり前なのかもしれませんが、滑走路で見ていたら、もうターミナルビルの手前ぐらいで飛行機が浮いてましたよね。ターミナルビルの前を通るときには、もう地上相当の高さを飛んで、あっという間に安全の高さまでいったような感じがしますが、一昨日飛んだ飛行機は、ERJ170型76席の飛行機ですよね。1つ質問というのは、MD81とか、あるいはA321、A200、この飛行機が飛ぶときと、一昨日の飛行機とは離陸に関してどんな差があるのか。理由は、立木問題を含めていろいろ懸案の課題があるもんですから、きのう率直にあの飛行機の離陸を見て感じたもんですから、冒頭にそのお話をしたかったんですが、ちょっと落としましたので、後で質問させていただきました。

 それから、修学旅行の富士山静岡空港の利用の中で、学校関係――高等学校、中学校含めて106万人のお客さん確保のために、どうせ親が修学旅行等でお金を使っていただけるなら、予算の範囲でぜひ富士山静岡空港を使っていただきたいというような観点から、教育旅行の促進事業に随分力を入れてます。
 ここで高等学校等の校長会にお願いしてるということはわかるんですが、12月には機材の大型化をお願いしてるという説明があるんですよね。そうすると、今説明があったようにそれぞれの航空各社が富士山静岡空港に就航を予定している機材よりも大型を要請しているということが、この当局の資料に出てますので、一体どんなことを各エアラインに要請をしているのか。あるいはどんなことをお考えになっているのかお伺いをいたします。

 それから、先ほど来搭乗率の問題が出てまして、久しぶりに随分部長以下、苦言やおしかりを受けながらの質疑が続いていると思うんですが、私もこの社説を読ませていただいたときに思ったんですよね。先般の説明では11月までというお話でありましたけれども、新聞社ではほとんどが1年通算というような考えです。もともと搭乗率の保証というのは、私はこの社説にも書いてあるとおり、滑り出しの際の、やっぱり需要が不安なときの保険というような考えが当たり前だろうというのが一般的だということで、私はこれはこれでそうなんだろうなと思うんですが、問題はそれがなかったから、適用がなかったら1日3往復を2往復にするとか、もしくは減便もするんだよというようなことを、相手方が言ったような言わないような意味のことが書いてありましたもんですから、ちょっと心配になってその点をお伺いしてみたいなと思います。
 部長の口からは本会議の答弁でも、きょうの各委員の皆さんへの答弁の中でも、これについてお話を先ほどから聞いておりますので、何か違いがあればお願いをいたします。

 また、あわせて一番大事なことは搭乗率の保証をしなくても、静岡県と我々県民がこぞって富士山静岡空港を大事に思って福岡路線に乗れば、こういう問題は本当に……。需要の予測が正しければ要らない問題だろうと思うんですよね。ですので、せっかく当局側は那覇には修学旅行、あるいはいろいろな旅行で応援でしていこうと、あるいは札幌についても一番人気のあるような団体旅行を中心にいろいろ施策を組んで、県民に交通手段として乗ってもらおうということを考えているようでありますから、ビジネスが中心だという福岡でも、それは搭乗率保証という考えも一つなんでしょうけれども、何かこれに合うような施策はないんでしょうか。あるいはお考えになっていないでしょうかということも踏まえて、全体的な支援策につきましてお伺いします。
 個々のことにつきましては、皆さんからの資料の中に詳しくいろんな説明がありますので、それらも含めながらお願いをしたいなと思います。

 先般、全日空の執行役員が――岡田さんですか――県庁を訪れたときにいろんなお話をなさっています。そのときにこの執行役員は、ナイトステイの補助金に関しては、これは全くもって全然問題はないんですよというようなことを述べたと伺っています。しかし、搭乗率保証については、ちょっと静岡県も水くさいなと言ったようであります。
 そこで、記者の皆さんがぶら下がって何件か質問をしたんじゃないかと思うんですが、ナイトステイはお互いにいいんだよと言ってるんですが、この福岡への搭乗率保証というのは、競合する札幌路線を抱える2社としては、言うなら一方的な日本航空への応援だと。ですから、福岡の便がだめだというんではなくて、それはイコール札幌便で競合する日本航空と全日空の関係で言えば、それは日本航空の赤字補てんになると、こういう話を裏のほうで述べているようであります。この点につきまして、どのように考えておられるのかお伺いをしたい。

 また、「この制度を報道で知ったか」というような質問に対して、「発表当日、当局から説明を受けた」と、この岡田役員さんがおっしゃっています。私は御丁寧に――「御」をつけることもないですが――丁寧に本当に静岡県とのこれまでの関係の中で、協議に乗せるんであれば、日本航空さんとそういういろんなお話をする裏で、やはり静岡県には全日空に丁重な説明をする責任があったんじゃないかなと思うんですよ。発表当日県から説明を受けたと、こう言っておりますので、この点についてもお伺いをいたします。

 逆に、僕は当局の発言の中で一番うれしかったことは、当局はこの執行役員にこう言ってるんですよね。「ぜひとも全日空との信頼を回復したい、また他社の意見を踏まえて議会で議論をして決定することであります」と、こう言って当局は説明したと、この中にあります。ですから、本当に議会を信用してくれて、特に全日空との信頼も回復したいけれども、あくまでも議会の議論を踏まえて決定していきたいと当局は言っているようでありますが、この点についてどういう思いでこういうことになっているのか、また発言なさったのかお伺いをしたいなと思います。

 それから、やっぱりそれにかかわって、やっぱり富士山静岡空港というのは航空会社との信頼関係が一番だと思うんですよ。だから路線がやっぱり成長していかなきゃ当局が言うような130万人の予定目標数には達しない。そのためには、各エアラインにいろんな路線を引いてもらう、あるいはチャーター便を飛ばしてもらう。できることであれば完全開港に努力をしていただいて、長距離でもそういう路線が安心して動けるような努力をしなきゃいかん。これから大事な開港を控えた時期でありますし、また21年度のこの予算を審議する中でも、それが一番大きな今後の課題だろうと思います。
 ですから、そういうような今後の県との関係はという質問に対して、路線が成長しなきゃいかんし、信頼関係がやっぱりもとだから、一生懸命頑張っていきたいと、こういう全日空側のお話を聞いて、どのようなお考えで、今後どのように受けとめながら御尽力をいただけるのかにつきまして、まずお伺いをいたします。

○豊岡委員長
 ここで、しばらく休憩にしたいと思います。
 再開を15時20分とさせていただきます。
( 休 憩 )
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 幾つかお答えをしたいと思います。
 最初にチャーター便の関係でございます。チャーター便につきましては、資料にもございますように台湾、香港、それからエーデルワイス航空のスイス――チューリッヒが決まっているわけでございますが、香港につきましては開港時からの3連続チャーターということでございますが、もともと年間を通してもう少し多数の便の提示があったということもございますので、これを皮切りにしてできるだけたくさんの便に飛んでいただけるように努力をしてまいりたいと思っております。
 台湾につきましては、チャイナエアラインが開港時から4連続チャーターということを表明していただきましたけれども、それ以降、月に数便のチャーターを運航して、できれば定期便までつなげていきたいという御意向も示されましたので、そこを確実にやっていきたいと思っております。それから、マンダリン航空もチャーター便を飛ばしたいというようなお話もあります。したがって、これらも確実にしていけるように詰めてまいりたいと思っております。
 それからタイにつきましては、17年1月からいろいろ交流を始めまして、タイの航空局長にもこちらへ来ていただいたり、こちらからエアポートセールスをしたりとか、そういう中で向こうの航空局長から仏像をいただいたり、そういった非常にフレンドリーな関係をつくっていただきまして、議連の皆様にも御支援を大変いただきまして、おかげで先般タイへ行ったときに航空会社2社回りましたけれども、バンコクエアウェイズのほうからは「静岡県には非常に魅力はあるもんですから調査をしております。今はちょっと経済状態が悪いもんですからもうちょっと待ってください」というお話はいただいんですが、タイ国際航空から「静岡県からタイへの乗客を集めることができれば、タイからも人を乗せて開港時に合わせたチャーターフライトを考えてもいい」というところまで言っていただきました。したがいまして、県のほうとしてはこれの受け入れといいますか、人を乗せることができるかという取り組みが非常に大事なもんですから、静岡県で富士山静岡空港利用促進協議会というのがございまして、そこに今、就航促進の利用拡大を行います委員会が設けられておりまして、交通関係の事業者それから旅行関係者が全部入っておりますので、そこで香港と台湾に引き続きまして、タイについても部会を設けていただいて、受け入れ態勢を検討していただく、今そういったことを始めております。

 それから、搭乗率の関係でございますが、滑り出し時の保険というふうなお話がございました。
 これ先ほどもちょっと答弁いたしましたが、私どもとしては、一便一便の積み上げの話ではなくて、福岡3便、札幌1便という中で、全体の総合的な運航支援策を講じるという中で出てきたお話でございます。したがいまして、できるだけ多くの方に航空機に乗っていただければいいわけでございますが、そのためにもその他の支援策といたしまして、本日資料のほうにもお願いをしてございますが、17ページにパック旅行の促進事業費補助なんていうのがございまして、閑散期に県民の方に航空機を利用していただくため、いわゆるパック旅行で乗っていただいた場合には、旅行代金の一部還元補助をお願いをしたり、あるいは団体利用のバス補助をしたり、旅行商品の広報費の補助をしたりとか、こうしたことも今回お願いをしておりますので、こうしたことと一緒になりまして、できるだけ盛り上げて多くの方に乗っていただきたいというふうに思っております。

 それから、全日空の執行役員がお見えになりましたときには、「水くさい」というお話と、「別に抗議に来たわけでもないし、お願いに来たわけでもないし、これがないと飛ばないという話ではないけれども、やはり信頼関係が大事だ」ということを言ってお帰りになりました。
 特に、私どもから当日話があって事前説明がなかったということで、そういう御発言をいただいたわけでございますが、先ほどお話ししましたように、我々今回のものについてはぎりぎりまで日本航空と協議を進めてきたという経過がございまして、それこそ議案提出寸前になりましてようやく決着をしたという状況がございます。
 したがいまして、議会の皆様、それから関係者の皆さんへの説明が遅くなりまして、非常に申しわけないと思っておりますが、そうした経過があることを御理解をいただくとともに、今後そういったことを踏まえまして、ぜひ十分調整をとっていきたいと思っております。
 特に信頼関係の構築という意味では、委員のおっしゃられましたように、できるだけ航空会社と信頼関係を構築して路線を育てていくということが大事でございます。海外の航空会社もそうでございますが、できるだけいろんなコンタクトをとって富士山静岡空港を知っていただいて、見ていただいて、路線の就航につなげていただくまでに、やっぱり時間といいますか、それなりの精力を非常に使うということがございます。今度は企画部の需要担当が私ども空港部と一緒に仕事をしていただけるということになっております。
 また、さっきの利用促進協議会のほうも航空会社も踏まえて旅行会社と一緒に、それぞれの航空会社ごとのいろんな対応なんかも考えるというシステムもつくりたいと思っておりますし、県の我々組織の中も、それぞれ航空会社ごとにどういった取り組みをしたらいいかということを詰めていきまして、それこそ路線を育て、拡大していく方法をとってまいりたいと思っております。以上でございます。

○犬丸利用推進室長
 説明資料の17ページでございますが、こちらのほうで空港利活用促進支援事業としてお願いをしておりますもののうち、新規事業で市町村への補助というものを今回新たにお願いしております。
 市町が実施する空港利用者確保のための事業ということですが、具体的には、例えば開港を契機として県内の市町と就航先の自治体とが団体交流をすると。姉妹交流ですとか、姉妹交流に限らず市の文化交流、あるいは経済交流等を含めてそういった就航先との交流事業に開港を契機として取り組んでいただきたいと考えておりまして、その投資としまして市町に対して補助率3分の1で、1市町当たり上限100万円を設定をして補助していきたいと、そういった内容でございます。

 次に、教育旅行の関係でございますが、現在沖縄の修学旅行については、ピークとなる12月上旬に機材の大型化を要請しているところであります。
 県といたしましては、できるだけ大きな飛行機をということで、これまで要請してまいりましたが、具体的にはボーイング767の飛行機になりますと270人乗りですので、かなりの大規模な学校でも1学年が丸ごと一つの飛行機に乗れるということで、ずっと要請をしてまいりましたが、現在全日空の話ではボーイング767については機材繰りが非常に厳しいということで、それを12月上旬だけ静岡に持ってきて使うというのは難しいということを聞いております。
 ただ、通常120人乗りの飛行機ですので、せめてもう少し大きくしていただきたいということで、ボーイング737の800型機ですと167人乗りになりますが、この飛行機を何とか手配いただけるように、引き続きお願いをしているところであります。今全日空において最終的に調整をして大型化をするとした場合に、どのくらいの期間大型化するかということも含めて検討をお願いしてますので、県としてはなるべく学校のニーズに合うような形で大型化できることを期待しております。以上でございます。

○勝山整備室長
 航空機の機材の離発着に必要な滑走路長というお尋ねでございます。
 具体的な離着陸につきましては、当然のことながら空港の条件、それから機材の乗員とか貨物、燃料、それらの積みぐあい等によって個々に異なりますけれど、「数字で見る空港」というハンドブックにございます数値を引用させていただきたいと思いますが、例えば日本航空が使用しようとしていますMD81の場合ですが――基本的にこれから申し上げる数字は、お客様を満席の状態、それから燃料を満タンの状態で離陸するというときを前提にしておりますが――MD81の場合は離陸に必要な滑走路長が2,050メートル、着陸に必要な滑走路長が1,440メートル。それからアシアナ航空が使用する機材と言われてますA321ですが、これが同じく離陸に必要な滑走路長が1,790メートル、着陸に必要な滑走路長が1,590メートル。それからフジドリームエアラインズが使用しようとしておりますERJ170ですが、これは離陸に必要な滑走路長が1,689メートル。着陸に必要な滑走路長が1,316メートル、このように記載をされております。
 先ほど委員がお話がございましたように、確かに先週のフジドリームエアラインズの機材は非常に短い滑走路長で離陸しております。というのは、当然のことながらお客様を乗せておりませんので、今申し上げた滑走路長よりもはるかに短い滑走路長で離陸をしたということであろうと、このように考えます。

○三ッ谷委員
 飛行機のことはよくわかりました。確かにお客さんが10人ぐらいですか、あれ。それからいろいろな中、大分空港で訓練をするというようなことで主要のものを荷物を乗せているような気がいたしましたけれども、それぞれ飛行機の大きさ、燃料、乗客によって離陸距離が違うというのはよくわかりました。それでもやっぱり2,200メートルで2,050メートルと言われますと、何か不安を感じるお客さんもいるんじゃないかなという気がいたしますよ。それは目いっぱいのところで飛ばさないかんということでしょうから、ぜひそういう意味では早目に一番大きな問題になっている地権者との協議も、何とか早く円満に解決できるように努力をしていただくことが一番かなと。
 あわせて、そうは言ってもいつまでも待っていられないという当局の御意見であれば、当然今のような法律に基づいた執行もしていかなきゃいかんということでありましょうが、これは知事も誠心誠意地権者にはお願いしてまいりますよと言ってるんですから、両方合わせて安全性の確保のためにお願いをしたいなと。これは我々からも要望をしておきます。

 それから、岩瀬部長代理からチャーター便のお話がありました。先般のときにいろいろなお話があったことも私も記憶していますし、文字に書いてきていますが、先ほど岩瀬部長代理がおっしゃった県内からもお客さんが何人集められるのかというお話のところに、天野議長もいて、もう初めてのことだから日タイ協会を含めて何十人のお客さんは我々が確保しますよとか、あのときたしかいろいろなお話が出てましたよね。富士山静岡空港利用促進協議会にお願いすることはもちろんでありますし、華々しい6月4日を迎える、あるいは6月4日以降でもいいんですよ。いいんですが、そういうものをただどこかの団体にお願いするだけじゃなくて、当局としてもやっぱりそれに応分の協力をする必要があるんじゃないかなと思います。予算をつけて、それに頼んでるんだからそこにお願いしましょうとかということじゃなくて、せっかくそういう申し出のお客様もいることでありますから、それにつきましてはもう一度岩瀬部長代理にお伺いをしたいなと思います。

 それから、先ほど言った教育の、この修学旅行で子供たちを就航する飛行機に乗せていただく事業のことですが、確かに修学旅行は行くシーズンが限られてますよね。現在当局から発表になっているような機種では残念ながら学校を二分して、前の日に1便を出して、次の日にまた1便行かないと共同の歩調がとれないということがありましょうし、あるいは反面、せっかく旅行に行くのに親しい同級生が半分に分かれたんじゃ、これも楽しい旅行じゃないということを考えれば、何とかエアラインの側にも御協力をいただかないかんし、お願いしているだけじゃだめなようでありますので、その点につきましても、一層御尽力をいただきたいなと思います。

 それから、搭乗率関係のお話もいただいたわけでありますが、先ほど来、関係する自民党の委員の方からも大変厳しいお話を私も承りました。また、私の会派としても一般会計に属するこの債務負担行為につきましては、いろんな議論があって、きょうの岡本委員の話のような内容です。
 一番は乗客を乗せたらこんな問題はないということだけは確かなんでしょうから、今回は2月定例会でありますから当然予算措置を伴う一つの議案として載っておりますので、こういう議論は当たり前の話ですが、福岡便のお話をお伺いしましたけれども、札幌やあるいは沖縄の話も出ましたけれども、これといった搭乗率保証をしなくてもいけるような、例えば仮には2番委員がお話しされましたような、県民に補助金を分けたっていいじゃないかと。これは部長から答弁いただきました。ほかにはそういうことで支援をする策が今現在ないんですかね。それをもう一度お伺いをいたしたいなと思います。

 あわせてやっぱり空港に就航する会社との、やっぱり信頼関係というのはこれから大事だと思うんですよね。静岡県の県民性からいけばというお話で、前にこの委員会でもお話していますが、私は結構飛行機に乗っていただけると思っています。理由は、ああだこうだと言っても静岡県の県民性というのはやっぱり地元から、あるいは地元に何かできたんだということで、多分一時期はばっといくと思うんですよ。だからそのときにいかにフォローアップをして、それを継続性のあるものにしてやれるかというところに、当局として県民に目線を向けた施策措置を打っていただければと思うんです。
 この点につきまして、航空会社へのいろんなこれからのフォローを含めたことが、このいただいたいろんな資料の中にございますが、市町に出す補助金だとか、あるいはそれぞれの学校教育とか、そういうことがございますが、一般県民向けのものが少ないんじゃないかなというような気もしております。この点につきまして、部長にお伺いをしたいなと思います。

 それから、先般我々の委員会が空港現地視察をさせてもらいました。きれいに99%ぐらい仕上がったターミナルビルを見せてもらったり、あるいは管制塔から見る富士山静岡空港の全景というのもすばらしいものがございました。
 そのときに空港運営会社の吉岡社長から、富士山静岡空港運営をつかさどる者としては、本来空港部というのは、言うならもうあそこの敷地の中の話だけに本来集中してほしいよと。その空港の敷地から外のエリアは、やっぱり建設部であったりあるいは教育委員会であったり、産業部であったり、本来やらなきゃいかん部がもっと総合力を発揮して富士山静岡空港を応援していただかないと、空港部の努力だけでは、今言われているようなものがだめだという話も運営会社の社長がおっしゃっておりましたから、今回機構改革によって、企画部からいろんな業務を皆さんがもらう。あるいは皆さんで出すものもあるんでしょうけれども、そういう中で庁内でどんな富士山静岡空港のための調整がなされているのかという点につきましても、何か目新しいものがあれば、この際ですのでお話をいただければなと。

 特にそういうのが先ほど来議論になってました道路の問題、それからもう6月4日は決まっているわけでありますから、今のままいったら本当にあの細い山道を登っていくライン――相良牧之原インターチェンジから来るほうのラインは3月の何日までに開通させるよという約束をバスの中でも聞きましたが――島田から入るラインが、あのトンネルの下をくぐったり何かしていくということになってきますと、やっぱり総合力でいかないとなかなかだめかなという気がしたもんですから、総合的に考えた相違点につきましてお伺いをいたします。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 チャーター便の関係でございます。先ほど利用促進協議会との連携のことを申し上げましたけれども、利用促進協議会は団体といっても県と一緒になって利活用促進に取り組んでいただいておりまして、これまでも、当初は空港建設の促進、途中で就航促進と、それから今度は利用促進というふうに趣旨を変えまして支援をしていただいているものでございます。
 その中に5つの委員会がございまして、例えば旅行会社が主に入っております就航促進と利用拡大のための委員会。それから高等学校の学校長の会長なんかが委員長になっております教育旅行の委員会、こちらでは教育旅行を推進するために、皆さんに乗っていただくためにどういう取り組みをしたらいいかということをいろいろ議論をしていただいてます。それから新しくできましたのが、これから産業交流が非常に大事だということで産業交流委員会。それから先ほどお話がありました自治体と連携して、どうして空港を使っていただくか、そのための自治体の空港利活用の委員会。それから、あとは空港をできるだけPRしていくための広報の委員会というのがございます。
 チャーター便につきましては、やはりこれはまず用機者、機材をまず受けてくれるところが必要なもんですから、それはなかなか県でやるというわけにはいきませんし、したがってどうしても民間の旅行会社が中心になって幹事社を決めて、そこで座席を割り振って一般に公募をかけるという格好になります。したがいまして、先ほど申し上げました就航促進利用拡大委員会の中に、例えばタイについてもそういう部会を設けて、具体的な機材とか日とか金額とか、そうしたものを航空会社と詰めて、ある一定の合意に達した段階で売り出していくという格好になります。
 したがいまして、それは私どもとともに一緒になって詰めていくということでございます。そういうのが決まってくれば、当然日タイ協会の方にできるだけ乗っていただいたりして、機材のほうを拡充してまいりたい、そんなふうに思っております。
 教育旅行につきましても、今おっしゃいましたように教育旅行委員会の中でいろいろ学校にアンケートを出したりして、具体的に個別の学校の意向を伺いながら、具体的な利活用について富士山静岡空港を使ってもらうための方法を詰めていくということでございまして、これらを使いながらやっていきたいというように思っております。

 それから、搭乗率保証について、他の支援策はということでございましたが、先ほどちょっとお話しましたように17ページにも、いろいろ県民の方に使ってもらうための支援策を今回お願いをしております。
 特に、サポーターズクラブというのを昨年から立ち上げましたけれども、仮登録をしている段階で1,700人ほどの方の応募がございました。先月の24日から本登録が始まりましたので、ホームページにもそれを出しまして、できるだけ多くの皆さんに、今空港はこういう状態でございますとか、こういう商品が開発されましたとか、もしこれを使ってもらう場合には、こういうサービスもありますよとかということを、個別に情報提供をして、乗っていただくための取り組みも始めているところでございます。

 それから、空港の中のエリアだけを云々かんぬんみたいなのがあったわけでございますが、私どもこれまでやってまいりましたのは、空港の建設――エリア内のお話と、それからもう1つ、空港周辺の貴重な自然環境を守っていくと、残していくというのが今までの我々の1つの大きな使命でございましたので、地元の方も含めまして、こうしたものをこれからもやっていきたい、そういうふうに思っているわけでございます。
 特に来年度以降、企画部から需要担当がまいりますので、今利用推進室というのが利用推進のための組織としてございますが、これを利用推進と就航促進というように分けまして、国内、国際のそれぞれの便対応と、それから各航空会社別に担当を決めまして、それぞれ個別な施策をとりまして、路線・便数の確保とそれを埋めるための需要拡大、これを一体になって取り組んでいきたいと思っております。
 また、特に韓国につきましては、今企画部で持っております韓国事務所も我々のほうの所管になりますので、そうしたところとも連携をしながらいろんな取り組みをしてまいりたいと思っております。以上でございます。

○三ッ谷委員
 いろいろ、6月4日に向かってのそれぞれの皆様方の覚悟のほどを聞いて、暫定運用ではありますけれどもありがたいなという気はいたします。
 しかし、最後にまことに苦言ですが、今回の搭乗率の保証につきまして、いみじくもそういうような全日空から申し入れがあったという点、そしてその全日空からの申し入れに対して当局である県は「ぜひ信頼を回復したい」と、「貴社の意見を踏まえて、議会とも議論をして、これから決定するようにしたい」と述べているわけでありますから、きょうあったように、駆け込みのこういう説明があったり、あるいはこの支援策が予算説明の前後に出てくるとか、いろいろ当局として全日空に約束する態度と、皆さんが議会に対して、委員会に対して説明する、あるいは各会派に説明する時間の中に、発言と違うずれというのを見たような気がいたしますので、今後とも、皆さんが言ったんですから、信頼を回復したい、そして議会と相談して、いろんなことを決定していきたいと、こうおっしゃっておりますので、そのことをきつく皆さんにお願いをして、終わります。

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