• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年11月臨時会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:11/06/2008
会派名:自由民主党県議団


○小楠委員
 長い時間議論をしてきますと、わかってくることもありましてね。大事なのはやっぱり地権者との交渉のほうですが、今までの本会議あるいは委員会の議論を聞いてきてわかったことは、土地収用の対象地の立木については自主的に伐採、あるいは地すべり対策事業については今回の支障物件の土地以外は同意してくれてる――円満になのか不本意なのかこれはわかりませんけれども――この結果的には、大井さんという地権者の方は空港事業に協力してくれてるんだよね、ということをもうちょっと確認したいものですから、この支障物件以前の話をちょっと聞かせてほしいんです。今8番委員さんそこまで突っ込むのかなと思ったのですが……。というのは、この大井さん、当然この支障物件の周りに大井さんの土地が広大にあったんだと思うんですね。この空港整備事業についてこの大井さんの土地というのは一体どのぐらいの面積がかかったのか。そしてそれらについては、買収に応じてくれた土地がどのぐらいあるのか。あるいは今回の支障物件の土地は別にして土地収用の対象になった土地の面積がどのくらい、あるいは私たちは今まで空港の周辺住民の生活生業対策として、茶園を中心として農地を持ってる方々にはわざわざ新しく県が代行の農地を造成して、そこに移転をしてもらってるというような生活生業対策もやってきた。そういったことがこの大井さんとの間にあったのかどうか。
 面積だけはある程度教えてほしいですが、金額まで聞くと個人情報の話になっていくかもしれないので、もし買収等について土地の値段はひょっとしたら公表されてるかもしれない、あるいは立木の保証、農地の営農保証、そういったことが加味されてるので、お金のことは公表というか言えないかもしれませんが、もし公表されているようなことがあるなら教えてください。

 そこで、この地すべり対策ですけれども、地権者一人は合意をしてくれてて、この大井さんもこの土地には同意してると。
 この地すべり対策の事業費って幾らだったんでしょうか。
 それで今どのぐらいの進捗状況になってるのか。
 今進めている地すべり対策については、大井さんの土地でも行われているのかということを教えてください。

 もう一方の大事なことは、残念ながら暫定開港なわけですけれども、この立ち木の問題を公表されて今回2,200メートルで暫定開港をするというふうになったわけですけれども、素人ながらいろいろみんなと話したんですね。滑走路短くすればいいんじゃないかという声もやっぱりありました。ほかには、東側だけから離発着できないのかというようなこともあったんです。西風が多いということもあるでしょうから、多分8割方東側から着陸するんじゃないかというふうに以前言われてたと思うんですけれども、そういったことがどのように議論されたのか、技術的な問題なのか、国土交通省の法律の問題なのか、そういったことの議論がどうであったのかということを教えてください。

 もう1つは――揚げ足を取るわけじゃないんだけど――本会議では、完全開港に向けての費用が6000万円から8000万円かかるという話でした。
 先ほど勝山室長の話では、操作盤の切りかえなどが必要になるということだったんだけど、本会議では、知事だったか部長だったかわからないけど、灯火の撤去ということもおっしゃったと思うんですよね。それを含めて夜中一晩でこの切りかえができるのかということが1点。

 それと、工事が完成をして新たに工事完成検査を申請するわけですが、この完成検査というのは2,200メートルの滑走路として検査してもらうのか。もし2,200メートルの滑走路として検査するとすれば、もう1回2,500メートルにするときにもう1回検査しなきゃいけないじゃないか。その辺のところがどういうふうになってるのか教えてください。
 地権者のことも先ほど伺った上で、後ほどもう1回お聞きしたいと思います。とりあえずいいです。

○石田地域共生室長
 地権者の用地の関係でございます。
 もともとこの地権者の方の用地につきましては、空港の西側周囲部にございまして、面積にしますと12ヘクタール以上が周囲部の買収計画の中に含まれておりました。それでその中に任意買収をしたところはゼロでございます。
 それから、県が行いましたいろいろな農地開発とかそういった生活生業対策については、一切受けておりません。以上でございます。

○勝山整備室長
 お尋ねのうち、最初に地すべり対策工事の件でございます。
 この工事につきましては西側制限表面部の切り土工事と合わせて、その一環として地すべり対策工事を実施しております。制限表面で切り取らなければならないところの山を切り、取った土を谷部に盛り土をして、全体の安定を保つというような施工の仕方をしております。地すべり対策工事として特定した工事を発注しているわけではありませんので、ちょっと厳密に切り分けができませんが、私どもが全体の工事の中で地すべり対策工事としてかかっている費用として試算したところ、地すべり対策工事としては約9400万円ぐらいを切り土工事にプラスをして施工をしてるというように試算をしておるところでございます。
 それから、工事の面積は地すべり対策の工事としては約12ヘクタール程度で、今現在進捗率ですけれど全体の中で83%ぐらいに着手をしております。その分はおおむね工事が終わっていると。
 残った17%ぐらいのところが、現在まだ未着手になっております問題の支障立木などが存在する場所だということでございまして、約2ヘクタール程度ございます。
 それで、地権者の方が所有してる面積は、その区域の中で面積として約3ヘクタールございます。

 その次のお尋ねですが、静岡空港の場合確かに東側から進入する頻度が非常に高いわけですけれど、空港として例えば東側のみの離発着で西側を利用しないという運用方法は検討材料になかったのかというお尋ねだったと思います。
 私どもとしては暫定的と言っても何とか早く、例えば3月の開港を迎えることができないかといういろいろな検討の中に、そのような2,500メートルの滑走路を使って運用の制限、今5番委員がおっしゃったように東側だけを離発着に使って、西側を使わないとかというような手法も、確かに幾つか検討した中の1つではございます。ですが、定期便を就航するエアラインの立場からいきますと、周回進入ができないということは大きなダメージだということで、定期便の就航を表明されていらっしゃるエアラインも場合によってはその就航そのものを撤回するというような事態も考えられるというような、専門家からのいわゆるサジェスションとか、そういうものもいただきましたので、今例示しましたような手法については、やはり我々としては選択できないというようなことで、最終的には今考えております手法が、とれる中では一番いい手法ではないかという結果に至っております。

 それからその次の2,200メートルの暫定運用から、例えば支障物件が除去できて2,500メートルの完全運用を目指すときに、県の施設工事としては約6000万円から8000万円程度――今現在ですが――というような試算をしております。その中には、灯火については2,500メートルはもう既に設置してございますので、新たに設置するような物はございませんが、移設したり増設したりしたものについては、やはり使わない物をそこに置いておきますと、それは支障物件になってしまいますので、2,500メートルの完全の運用のときにはそれを撤去する部分も出てくるというように考えております。
 ただ、それについては先ほど申し上げたとおり、夜間工事などの対応で徐々にとっていけばいいのかなと。一晩でやらなくてもいいのかなというふうに考えております。それ以外にも当然滑走路標識、いわゆるマーキングした物ですね、そういうような物についても除去それから新しく書き直す、そういうような工事が出てまいります。それにプラス電源の切りかえですね、そのような工事が私どもの工事として想定されるということでございます。

 それから最後に、完成検査は今回2,200メートルで暫定運用するときに受検をして、2,500メートルに切りかわったときにまた検査をするのかというお尋ねです。
 今回追加工事が終わった後、完成検査を実施していただきますが、その位置づけとしては2,500メートルの滑走路としての検査と2,200メートルで暫定運用する検査を合わせて検査していただくというような位置づけで検査をお願いする段取りというように、今のところ協議が進んでおります。
 したがって、2,200メートルで暫定運用していて2,500メートルに切りかえるときは、検査というよりも一部確認が必要になるかと思いますけど、それは確認であったり、私どもから国のほうへの届け出というような手法というようなもので行う、したがって、検査が2度あるということではなくて、検査はやはりある意味で1回限りというような位置づけで行われるものと我々は承知しております。以上でございます。

○石田地域共生室長
 先ほど土地収用にかかわる土地の面積という御質問がありまして、ちょっと漏らしましたが、その土地収用にかかわる関係につきましては、全体で5.1ヘクタール、そのうち土地等の所有権を取得した部分が3.3ヘクタール、上空の使用権を取得した分が1.8ヘクタールでございます。

○小楠委員
 ありがとうございました。当初からね、空港反対の地権者の一人ということですので、任意の買収もゼロ、生活生業対策もゼロということは、ある意味当たり前なのかなと思っていたのですが、ただこの地すべり対策のとこだけは理解をしてくれてるというところで、逆に言うとなぜここの部分だけ同意をしてくれたのかなというのもちょっとわかりにくいのでね。もちろん皆さん方の努力ということもあるでしょうし、それ以外の要因があるのかもしれませんが、その辺について、もしわかれば教えてください。
 この2,500メートルで完全に開港するためには、どこまで行ってもこの地権者である大井さんの理解を得なければならないということですので、それについての決意については、つい今しがたも部長のほうから――本会議でもありましたが――誠心誠意という言葉が何回も出てますのでね、これについてはぜひ、どこまでも誠心誠意努めてほしいなということで、こちらのほうは要望にしておきます。

 撤去その他についてはわかりました。今現在、2,200メートルから2,500メートルへの完全運用についてはちゃんとシミュレーションできてない部分も多分あると思うんですよね、十分シミュレーションできてない部分もあるかもしれませんが、心配するのは一たん開港した空港が数日間あるいは数週間とかにわたって閉鎖するというようなことになったら、これはもう笑い物になっちゃうわけですから、そういうことがないように万全の注意を払ってほしいなということを要望をしておきます。

 それで、やっぱりその地権者対策ももちろんなのですけれども、今後、いかに関係者への影響を小さくするかということだと思うんです。本会議でもこの委員会でもたくさん議論されてますから、あえて余り申し上げませんが、本当に迷惑をかけた関係各方面へきちんと、さっきの新聞報道じゃないですけど、ファクス1枚行ったとか、そんなようなことも報道されてますが、当然その後、担当者が行っているんじゃないかと思いますけれどもね、そういうことももちろんですし、外国から静岡に来るのを楽しみにしてた方々もたくさんいるわけですよね。そういったところは多分企画部なんかとも相談しながらやってると思うけれども、本当に各関係方面へ手当てを、今きちんとしておく。開港延期になることによって迷惑をかけるということをきちんとしておく。それがひいては空港開港、暫定開港したときにまたお客さんとして、間違いなく富士山静岡空港を使っていただけるということにつながりますので、その辺の対策についてもう一度伺って終わります。

○石田地域共生室長
 地すべり対策への御理解でございますが、基本的には私どもが地権者の土地を土地収用させていただいたものですから、いわゆる現地が山になっておりますので、収用は頭を切りまして谷の部分の木を取得してますので、防災上とか、地権者自身も土地を管理するというのは何ヘクタールもの土地ですので大変だと思いますし、そういった観点で、我々もそしてそこを収用させていただいたわけですので、そういった土地の管理といいますか、防災上の観点とか、そういったことで御同意をいただけたのではないかと想像しております。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 関係者への影響を小さくするための説明ということでございましたけども、先ほどもちょっとお話をいたしましたが、全員協議会の前には今の状況というのを御説明をして伺っておるのですが、全員協議会のほうで一応方針が出たところで、例えば官公署それから都道府県はもとより県内の市町村それから地元のいろいろな団体、それから企業とか旅行事業者、そういったところも全部含めまして、これは全庁的にある程度リストアップをしまして、段階的にまず例えばファクスで緊急のお知らせをして、その後に役割分担をして説明に行くとか、そういうことをやっている最中でございます。
 したがって、できるだけこういった状況を説明をいたしまして御理解をいただいて、今後の取り組みにしていただけるように、今お願いに回っているところでございます。

○犬丸利用推進室長
 先ほど新聞報道にありました、修学旅行を計画されていた学校について、ファクス1枚送られたという御紹介がございましたが、県の対応といたしましては、事前に担当者から電話をして連絡し、また航空会社とも事前に話をして仮に開港のおくれによってこの学校の修学旅行が静岡空港から実施できない場合には、県のほうで航空会社に羽田空港あるいは中部国際空港でかわりの席を押さえていただくように航空会社にお願いをしてあるということも学校にお伝えをした上で、10月29日の全員協議会の資料をファクスで送らせていただいたということでございまして、その点について、学校にも代替措置についてはある程度御理解はいただけたのではないかというふうに思っております。
 また、22年度については、ぜひとも静岡空港を使っていただくように、これから引き続きお願いをしてまいりたいと思っております。以上でございます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp