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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年2月企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(浜松市東区) 議員
質疑・質問日:03/02/2015
会派名:富士の会


○大石委員
 それでは、分割質問方式でお願いします。
 野生鳥獣緊急対策事業費8640万円についてお伺いいたします。
 昨年度よりも約3000万円ふえていると思いますが、対象地域の伊豆、富士、南アルプス地域――南アルプスは試験捕獲ですが――この地域のニホンジカの推定生息頭数はどれくらいですか。

 それから、年間の捕獲頭数が欠けているが、平成25年の捕獲頭数がわかったらその地域ごとで、南アルプスはないかもしれませんが教えていただきたい。

 それから、その地域ごとにあるかどうかわかりませんが、有効活用した割合はどのくらいですか。ほかの答弁でも何人かがお伺いして県内には8カ所の処理場があるということなのですが、要するにそこに持ち込まれる頭数と8カ所の処理能力との関係は、もうこれ以上持ち込んでも処理できないところまでいっているのかどうか教えてください。

○河合鳥獣捕獲管理室長
 最初に、3地域のニホンジカの推定生息頭数についてお答えいたします。
 特定鳥獣保護管理計画に基づきまして捕獲を進めているわけですけども、伊豆地域の平成25年度の実績につきましては、別に配付している主要事業参考資料の32ページの下に表がございます。ここに成果指標として伊豆地域シカ生息頭数、富士地域シカ生息頭数という表がございまして、平成25年度実績が伊豆地域1万8800頭、富士地域1万7800頭、合計で3万6600頭と記載されております。

 次に、捕獲頭数は先ほど最初に申しましたように、委員会説明資料の44ページ下の捕獲状況の表に平成25年度の欄がございますが、平成25年度の管理捕獲は、伊豆地域については2,800頭が実績です。富士地域につきましては600頭が実績の捕獲頭数になります。

 それで、鹿肉の有効活用の関係ですけども、何割が利用されていますかというお話でしたが、県内で8カ所の獣肉処理施設がございます。現状を把握しております1つが伊豆市にございますイズシカ問屋で、ここには平成25年度に鹿が682頭持ち込まれていると聞いております。そのほかの場所につきましては、川根本町の南アルプスジビエ牧場というところがございまして、そこでは鹿が7頭、平成25年度に持ち込まれているということです。その他6カ所につきましては平成26年度以降に稼働しておりますので、まだ実績が上がってきていない状況になっております。以上です。

○大石委員
 持ち込まれた1頭1頭の重さが違うかもしれませんが、捕獲との割合で15%くらい処理されていると。それ以外のニホンジカは穴を掘って埋めてくることで処理されているという話も聞きましたがそれでいいですか。確認です。

○河合鳥獣捕獲管理室長
 持ち込まれているもの以外は狩猟者自己消費分がございますので、全体では3割程度が自己消費と販売に持ち込まれていると理解しています。以上です。

○大石委員
 ちょっと割合につきましてわからないのですが、昔の話になるのですが、鹿の皮というのはすごくいい皮だということで日本では昔から使われていた。軽くてしなやかで通気性に優れ、甲府の印伝にも使われていた。だから皮を使って毛皮、毛は筆になる。それから角は象牙をとるために象を殺したりするケースもあるのですけど、鹿の角も印鑑になるのです。ですから、これはそこで埋めてしまうことは、一切こういうものに使えないわけですよね。自分は、この山の恵みという感覚で鹿を捉えますと、命をいただくのだから全てを使ってあげたいと考えていただけないかということで、その点での気持ちを教えてください。

○河合鳥獣捕獲管理室長
 肉以外の皮であるとか角といったものをぜひ有効活用していきたいと考えておりますので、今後もより安全な捕獲を進めるとともに、そういった利用も含めた取り組みを来年度、新規で担い手育成の事業を起こしておりますので、その中で課題を解決しながら取り組んでいきたいと思っております。以上です。

○大石委員
 ありがとうございました。
 ではもう1つ。海岸漂着物対策の関係ですけど、前年度がゼロということは新規事業として考えていいのか、これまではどうしていたのかお伺いします。

○小林廃棄物リサイクル課長
 海岸漂着物でございますけども、これは海岸の管理者、例えば県の管理する海岸でありますと交通基盤部が管理の一環として回収とか処理を行っております。また地域の美化活動といった点から、例えば地元の市町でありますとか地域の住民、ボランティアの方が海岸の清掃等を行っているということでございます。交通基盤部ではこの活動に対しまして経費の一部を助成しているということですけども、予算上の制約もありますのでなかなか十分な助成ができていないということも聞いております。
 新規事業かということでございましたけれども、これは国で平成26年度補正予算におきまして海岸漂着物等の回収処理に対する補助制度ができたところでございます。したがいまして県はこの補助金を受けまして、こうした海岸漂着物の回収等に関する事業に補助をしていきたいと考えております。以上でございます。

○大石委員
 ありがとうございます。
 それと説明欄を見ますと、漂着物の回収とか処理というのは理解できるのですけども、発生抑制対策というのがあるのです。例えば昔、島崎藤村の「椰子の実」であったり、必ず国内から来るわけではないから、海岸に、海に、川に物を捨てないでねと国内ではこの言葉で通じるかもしれませんが、広く、グローバルに捉えて、抑制対策はどういうふうにされているのですか。

○小林廃棄物リサイクル課長
 海外からのごみの流出ということで、これは新聞記事でございましたけれども、世界の中で推定した場合、例えば中国ですとかインドネシア、フィリピン等からたくさんのごみが流れ出していると聞いてございます。しかし私どもの予定する事業の抑制対策は、当面、県内の河川等からの流出もしくは海岸でのごみのポイ捨ての防止等を想定してございまして、海岸清掃に対する啓発活動を行うことですとか、ポイ捨て防止の看板を設置する費用ですとか、そういうものに対して助成をしていきたいと思います。以上でございます。

○大石委員
 ありがとうございます。
 廃棄物リサイクル課がこの事業を捉えると、海岸漂着物はごみになってしまいますね。だけど御存じかどうか知りませんが、漂着物学会というのがあって日本に200人くらいの会員がいて、海岸に着いてくるものは、要するに民俗学を調べたり歴史がわかったり生態がわかったりということで、学術的に価値があるものもあると。それを全部ごみにしてしまうと寂しいなという気持ちがあります。欧米では市民がこの漂着物を集めて歩くのです。ビーチコーミングといって、これはごみのようなものを拾って歩きながらハイキングするという意味合いの言葉らしいのですけど、先に廃棄物リサイクル課が全部助成してしまうと、こういう市民の趣味を奪ってしまうと思います。ちょっとそれについては御意見を伺います。

○小林廃棄物リサイクル課長
 申しわけありません。学会については私も承知しておりませんでした。海岸の清掃作業というのは主に海開きの前ですとか、亀が産卵に上陸する前ですとか、そういう場合に地域の方とかボランティアの方がしておられるということですけれども、その面については私どものほうで助成をしていきたいと思います。どうか御了承いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○大石委員
 ありがとうございました。
 まだ、この漂着物学会というのは2001年にできたばかりで、それこそさっき言ったように会員が200人しかいないと。県内でも5、6人しかいないというから、ぜひ入って一緒にお願いします。以上で終わります。

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