韓国駐在員報告
2021年4月 社会・時事 駐在員 : 小関 克也
4年の韓国駐在を終えて、3月中旬に帰国した。お世話になった全ての皆様にお礼を申し上げるとともに、韓国で感じたことを改めて幾つかご紹介したい。
まず1つ目は仕事の仕方の違いである。韓国では事前の段取りよりも現場での対応力を要求される。イベント等において事前の準備はかなり適当でひやひやすることもあるが、実際始まると現場合わせで何とかなってしまうことが多い。その特性が遺憾なく発揮されたのが新型コロナウイルスへの対応だ。濃厚接触者を携帯やカードの利用情報において追跡するシステムや、マスク不足の際に在庫がある薬局を表示するシステム等を速やかに構築してしまった。
2つ目はキャッシュレスがとにかく発達しているということだ。韓国ではカード、電子マネー等の電子決済比率が95%を超えており、財布を持たない人もいる。私もお札は何枚か持っていたが、いつからか小銭は財布に入れなくなってしまったため、日本で小銭を入れた重い財布をまた持たなければいけないかと思うと少し憂鬱だ。
3つ目は公共交通機関がとにかく安いということである。距離当たりの料金が安いことに加えて、バスと地下鉄を乗り換えても距離が通算されて料金計算されることが大きい。乗り換えても追加料金を取られないため、皆利用し、結果的に乗る人が多いという好循環になっている。日本でも利用拡大のために検討してほしいシステムだ。
最後に、日韓関係は現在もなかなか難しい状況が続いているが、日本人だからということで嫌な思いをしたことは一度もなかった。新型コロナが落ち着いたら是非交流の活発化のために皆様にも韓国を訪問していただきたい。ありがとうございました。
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