韓国駐在員報告



2012年4月 経済
駐在員 : 澤井 亨


    韓国では、年々、酒類の消費が減ってきていると言われているが、輸入ビールだけは例外だ。これまで、韓国では、輸入ビールはビール専門店などでしか飲むことができなかったが、今では、大型スーパーやコンビニでもいろいろな輸入ビールを購入できるようになったことが要因の一つとみられる。
    韓国内のビール販売量に占める比率は、今のところ4.5%程度と推計されているが、近いうちに10%にまで達するとの見方もある。
    韓国の3大スーパーの1つであるイーマートの調査によれば、今年1月から3月までの3か月間の輸入ビールの販売額は、前年比約60%増であった。一方、韓国ビールは3.5%減、焼酎は0.5%減であった。
    韓国関税庁によれば、ビール輸入額は、2010年に4,375米ドルに達し、5年前の2005年の輸入額(2,050米ドル)の倍となっている。
    日本のビール会社は、アサヒビールが1位となったほか、サントリーが6位、サッポロビールが9位と上位に3社が入った。特に、アサヒビールは、年間120万ケース(2011年)を販売するなど目覚ましい伸び(前年比20%増)をみせた。
    一方、ハイネケン(オランダ)やヒューガルデン(ベルギー)、ギネス(アイルランド)などのヨーロッパビールも人気が高く、韓国とEUとのFTA(自由貿易協定)締結により、今後7年以内に30%の関税が撤廃されることから、ヨーロッパビールの人気がより高まるとの見方もある。

    【イーマートでの輸入ビール売上げランキング】(2012年1月〜3月)
    1位
    2位
    3位
    4位
    5位
    アサヒビール
    ハイネケン
    ヒューガルデン
    ミラー(米)
    バドワイザー(米)
    6位
    7位
    8位
    9位
    10位
    サントリー
    5.0(独)
    ギネス
    サッポロビール
    青島(中国)

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