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中国駐在員報告

2003年10月 政治
駐在員 : 外山 敬三


記録的な猛暑がもたらした電力不足について

    今年の上海は、7月末に39.6度の観測史上最高気温を記録し、また35度以上の日が累計で50日を越えるなど、記録的な猛暑に見舞われた。この猛暑によって、今まで表面に出てこなかった上海の電力不足の問題が顕在化し、市民の生活用の電力確保を優先させるため、日系企業を含む多くの企業は強制的な停電措置を採られ損失を被った。
    中国の電力需要は経済の急激な発展に伴い毎年急増しており、昨年度は前年度比10.3%、今年の上半期も新型肺炎の影響があったにもかかわらず15.4%の伸びを示し、電力供給が需要に追いつかない状態が続いている。
    電力不足の背景として、@企業の中でも、電力消費量の比較的多い製造業の生産活動が拡大している、Aエアコンの普及と記録的な猛暑に伴い、一般家庭での電力消費量が急増している、B1998年頃に策定された「第十次五カ年計画(2001〜05)」は、アジア金融危機の影響もあって、比較的控えめな需要の伸びをベースに電力供給計画が策定され、発電インフラへの投資が十分に行われてこなかった、といった点が上げられる。
    今回顕在化した電力不足の問題は、政府が目指す安定的な経済成長を阻害する恐れがあるため、今後政府は、発電設備の建設や送配電網の整備のスピードを加速していくものと思われる。しかし、国家電力監督管理委員会の関係者は、電力供給は来年も厳しい局面が続き、緩和されるのは2005年になってからと予測している。


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