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台湾駐在員報告

2015年6月 行政
駐在員 : 宮崎悌三


台湾への観光ツアーに参加すると、必ず訪れる場所が台北市内には幾つかある。昨年日本でも公開された翠玉白菜で一躍有名になった「台北故宮博物院」、巨大な蒋介石像が鎮座する「中正紀念堂」、街中にそびえ立つ「台北101」など、一度台湾に来られたことがある方なら、そのイメージを頭に思い描かれることと思うが、「中正紀念堂」、「忠烈祠」、「国父記念館」に共通するものは何かと聞かれて、答えられる方は“台湾通”と言えるだろう。

この3か所は、一年のほぼ毎日朝から夕方まで、衛兵の交代が一時間ごとに行われている場所である。夏の暑さ、冬の寒さなどの厳しい条件のなかでも、微動だにせず、直立のまま瞬きもせず真っすぐ前を向くその姿を最初目にしたときは、彼らを蝋人形と思ったほどである。厳しい任務に携わっている彼らは、退役後の就職は引く手あまたという。

一方、台湾には、戦後間もなく徴兵制度が施行されており、兵役に行くことで、男子は初めて一人前になると多くの人が考えていたようであるが、2000年代に入ってから、警察官、消防士、医師などの専門職などへの従事を兵役の代替として制度的に認める(兵役代替制度)ようになった。

そして、この5月には、新たに「産業訓練」として、22の業種における技術関連業務に従事することにより、兵役に替えることが可能となる条例を、立法院(国会に相当)が可決した。

新たな制度の実施は、2016年下半期を予定しており、初年度は1,000人でスタートし、以降、毎年3,000人の兵役義務のある男子を対象に実施することとしている。従事期間は通常の兵役の3倍の3年間となるが、給与が支給され、初年度給与は、学歴によって19,500元(約78,000円)から28,000元(約112,000円)の間で設定され、給与の一部あるいは全部を企業が負担するという仕組みである。

企業からは、優秀な人材の育成や確保になるとして、今回の条例可決を歓迎する声も上がっているが、かつてのような、これで一人前の男子となるという考え方は、すでに“今は昔”となってしまったようである。


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