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中国駐在員報告

2012年11月 行政
駐在員 : 井口 真彦


     上海の地元紙には、ナンバープレートの落札価格の話題がしばしば掲載される。上海市では、2002年から交通渋滞緩和のためナンバープレートの数が制限されていて、それを毎月行われるオークションで購入するシステムになっている。その入札価格は年々高騰し、今年9月の競売では、最低落札価格が6万5700元(約84万円)、平均落札価格でも6万6425元(約83万円)となり、過去最高を記録した。この価格はこちらで販売されている人気小型車本体の価格より高い。つまり、車を購入する際には車の価格の2倍以上のカネがかかることもあるということである。この発行制限は、上海市以外にも北京市や南京市などでも採用されているが、上海のナンバープレートの価格は他都市に比べてダントツに高いとのことだ。
     そのような中で、上海市政府が電気自動車(EV)など新エネルギー車を対象にした無料のナンバープレートの発給を年内にも開始する方針だとの報道があった。当面2万枚の発給を予定しており、発給開始に併せて対象となる新エネ車のリストを公表し、新エネ車普及を後押しする(ちなみに、現在の毎月のナンバープレート発給枚数は9,500枚)。新エネ車用の専用プレート投入により、一般のナンバープレート購入熱を一定程度鎮める効果もあるとみている。また、市は新エネ車ナンバー導入に合わせ、新規、中古を含めたナンバープレートの保有・使用状況をデータベース化して、管理を強化することも検討している。
     一方、上海から車で2時間半、高速鉄道を利用すれば1時間もかからない浙江省杭州市。上海より更に交通渋滞が激しいと思われるこの都市では、発行制限はされていない。そこで、上海人でも車は杭州で買えば良いと思うのだが、そこはしっかり対応がなされていて、浙江省ナンバーの車は上海では高架道路を走れないなどの制限がある。
     その杭州で、ナンバープレートの発行制限が始まるとの噂が飛び交っているという記事が杭州の地元紙に掲載された。杭州市の自動車保有台数は、10年前の7倍で、90万台を超えている。記者の取材によると、発行制限の可能性はあるが、短期的、特に地下鉄開業直後はあり得ないという。交通警察は、交通状況が明らかに限界に達した時点で制限を行うべきで、まだほかに取れる措置があると語った。また、カー・ディーラーは、「早く車を買って安心を」という一種のセールストークとして使っているという。
     杭州では既に、通勤ラッシュ時間帯の車のナンバーによる交通制限や、観光シーズンにおける流入規制などが行われている。これらの規制にも一定の効果があるとは思うが、これは、杭州で動き回る駐在員、出張者自身が利用する車にも影響が及ぶことがある。それより、地下鉄の開業やナンバープレートの発行制限により、今の耐え難い渋滞の状況が少しでも緩和されることを期待したい。


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