中国駐在員報告
2003年7月 社会・時事
駐在員 : 外山 敬三
頻発する小規模炭鉱事故の原因
- 中国では小規模炭鉱の事故が頻発している。今年の上半期だけで炭鉱事故で2,767人が死亡しており、10人以上が死亡した大型事故19件の内13件は小規模炭鉱での事故である。
事故の一番の原因は、安全規則を守らない等、安全措置の不行き届きにあるが、その根底には、経済の発展に伴い、電力需要の80%を賄う火力発電に使う石炭の需要が急増し、石炭の価格が上がっていることがある。安全性に問題がある小炭鉱は年々整理され、5年で、10万箇所から3万個所以下に減少しているが、地方では小さな炭鉱を、ろくな準備もせずに次々と開発しており、需要増→供給拡大のための安易な小規模炭鉱開発→事故頻発の図式は一向に変わらない。
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