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中国駐在員報告

2021年5月 社会・時事
駐在員 : 浅原 敏治


朝陽義塾日本国際高校は、2016年に上海で設立された生徒数約200人の全寮制の私立高校である。最初の2年間で日本語や日本の文化・礼儀作法などを学び、3年生になると日本の提携先の高校に留学し、そのまま日本の大学への進学を目指す。
4月にこの高校を視察した。学校は上海市中心部から南東に50qほどの場所にあり、周囲は雑木林や畑に囲まれている。敷地には校舎、学生寮、集会所、食堂や体育館のほか、軽食店や畑や鶏舎があり、犬や猫、山羊も飼われている。
授業は1時限40分で、午前8時20分から夜8時まで10時限行われる。午前中は全て日本語や日本の文化に関する授業が行われる。EJU(日本の大学に入学を希望する外国人が受ける試験)対策の授業もある。
学生寮の外に洗濯物が干してある。食事以外の身の回りのことは学生自らが行っているとのこと。「中国では、身の回りのことを親にやってもらい、勉強ばかりしている学生が多い。身の回りのことができず、日本の文化、礼儀作法を身に着けずに留学することは、泳げないのに海に飛び込むようなものですから」。こう語る孫源源校長は、日本大学を卒業し、上海に戻って教員を務めた後、この高校を設立した。
2年前から教員として働く日本人の照屋慶子さんにもお話を伺った。図書館がなく、本は食堂に置いてあり、学生が自由に持ち出していることに驚き「本が無くなったらどうするのですか」と孫校長に聞いたところ「無くなれば補充すればいい。学生が本を持っていくことは悪いことではない。学生を信用し、自律行動を尊重しましょう。」と話されたという。
また、この学校の集会所には2本の木が床と天井を突き抜けて生えている。照屋さんが孫校長に2本の木を切らない理由を聞くと、「木がこの大きさになるまでに何年かかっているのか。それを人間の都合で切ることはない。」との回答があったことが印象深かったと話をしてくれた。
学校には校長室がなく、食堂も生徒と教員がいつも同じ物を食べて生活を共にしている。「教員と学生との距離も近く、皆さんがいつも笑顔で接してくれて楽しい。」と照屋さんはこの学校の雰囲気を笑顔で語った。
 この高校は、日本の提携校を探している。関心のある高校があれば、静岡県中国駐在員事務所まで御連絡いただきたい。


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