中国駐在員報告
2018年1月 行政 駐在員 : 土屋岳久
上海市では、2017年3月25日に道路交通管理条例が施行され、様々な交通違反に対して罰則が厳しくなったことを、4月の駐在員報告に書いたところであるが、この条例に関連し、ここ数か月の間に「電子警察」と呼ばれる監視カメラを利用した違反者の検挙が頻繁に行われるようになった。
もともと上海市内の道路にはいたるところに監視カメラが設置されており、上海の人々は「いつも監視されているようだ」と笑って言っていたが、今ではそれが冗談にならないほど多くの監視カメラを確認することができる。
2017年10月には、この電子警察による割込み車両の取締りが始まった。上海では、左折を待つ車列に対する割込みが大きな問題となっていたが、報道によると取締り開始から1か月半で320件の違反が検挙されたとのことである。
また、これにより、歩行者に対する運転者のマナーが向上するなどの効果があらわれていることを、自分自身も日常生活において実感するようになった。
電子警察には、日常を監視されているという怖い側面もあるが、それにより交通ルールが順守されるようになれば、駐在員を始め市民にとっては安心できるため、交通マナーに関しては現在の良い状況がずっと続く事を願っている。
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