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東南アジア駐在員報告2007年9月 経済 ベトナム・・・日系企業の物流管理 その中に、静岡市に本社を置く鈴与(株)と住友商事鰍ェ共同出資して設立したドラゴン・ロジスティックス梶i以下「同社」と言う)が入居している。 同社の取引先企業数は約140社で、そのうち日系企業は100社と70%を超えている。同社は保税倉庫を所有していることから、ベトナムに進出している企業のみならず、進出していない日系企業にとってもありがたい存在なのである。 例えばハノイ周辺の日系メーカーC社に部品、原材料を納入する日系下請企業(ベンダー)で、ベトナムに現地法人を持たない企業の品物をこの保税倉庫で預かり、納品先であるC社の注文を直接受け、必要な物を必要な時に必要な量だけC社に納入する。無論C社に納入が完了するまで、これらの品物の所有者はベンダーであり、保税倉庫への搬入申請はベトナムの非居住者であるこれらのベンダー名義で行われるが、申請手続きから、品物の搬入・搬出・管理までを一括してこれらベンダーに代わって同社が行ってくれるのである。このようなサービスを利用している日系企業は上記100社の内20社ほどある。 ベトナム(ハノイ)に現地工場や現地事務所があり、同社の保税倉庫を利用していないベンダーでも、納入するメーカーは殆どが輸出加工企業で、これらの企業との品物のやり取りは輸出入とみなされるため、煩雑な輸出入通関手続きが必要になることから、同社に品物の輸送、保管、通関手続きをセットで任せていることが多く、これらベンダーにとってもありがたい存在になっている。 |
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