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ヨーロッパ駐在員報告
2002年5月 経済 駐在員 : 山口 幸博
・欧州中央銀行、インフレ懸念
4月23日に出されたドイツ6大経済研究所の春季合同予測では、ドイツでの消費者物価上昇率は、2001年の2.5%から2002年には1.5%になり、2003年には欧州中央銀行が行う0.5%程度の金利引下げで1.6%と安定的な上昇にとどまるとしている。
一方、4月24日発表の欧州委員会経済・金融総局の春季経済予測では、消費者物価上昇率については、2002年に数カ国で導入された間接税の影響や悪天候による食糧品価格上昇、ユーロの導入などにより、EU及びユーロ圏でそれぞれ2.1%、2.2%と、秋季予測からともに0.4ポイント上方修正された。
5月3日付けの「ファイナンシャル・タイムズ」紙も、欧州中央銀行が昨日ユーロ圏でのインフレが予想以上の状態にあることを警鐘し、物価の見通しも石油価格の高騰、ユーロの導入などで先行きが不透明になったと表明したことを、報じた。
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