東南アジア駐在員報告
2011年10月 経済
駐在員 : 長谷川卓
9月23日〜25日、F1シンガポールGPが開催された。一般公道を利用して夜間に行われるF1レースはシンガポールGPが世界で唯一であり、4年目を迎えた今年も世界中から数多くの観戦者が集まった。
予選が行われた23日(金)午後8時過ぎ、コースから500m程離れたところにある筆者の勤務先オフィスにも、爆音が響きわたり、窓から見える摩天楼群の狭間からは、昼間のように照らし出された公道コースを走るF1カーがわずかに見え、しばしの無料観戦を楽しむことができた。
公道封鎖による交通渋滞やF1開催期間中のコース周辺のショッピングセンターの売上げが減少するなどのデメリットが伝えられる中、昨年までの3年間で延べ11万人の外国人がF1観戦でシンガポールを訪問しており、その経済効果は非常に大きい。シンガポールGPの開催契約期間は5年間で来年が最終年となる。タクシーを始めとするドライバーの4年間の学習効果により渋滞は限定的になりつつあり、コース周辺のショッピングセンターは、メンバー限定のバーゲンセールスを実施して、普段はじっくりと買物ができない顧客向けのサービスを実施するなど対応策も講じられてきている。年に一度のお祭り行事として、国民に受け入れられつつある状況をみると、シンガポールが第2のモナコを目指すのであれば、開催期間の延長を選択すべきと感じるが、政府の最終結論は公表されていない。
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