中国駐在員報告
2018年11月 政治 駐在員 : 土屋 岳久
2018年10月25日から27日の3日間、日本の首相として7年ぶりとなる、安倍首相の中国公式訪問が実現した。
昨年は日中国交正常化45周年、今年は日中平和友好条約締結40周年の節目の年であり、この2年間で日中関係は目に見えて改善していると感じている。その中でもとりわけ、今回の安倍首相の訪中は非常に大きな意味を持つだろう。
今回の訪問については日中双方のメディアでも大きく取り上げられている。特に、中国共産党の機関紙である『人民日報』が、安倍首相と習国家主席の会談の模様を1面で伝えるということは日中関係が悪かった時期にはあり得なかったことで、ここからも現在の両国関係の良さを感じとることができた。
また、一般の中国人の反応はどうなのかと日本大使館の「微博(ウェイボー)」(中国版Twitter)アカウントへの投稿を読んでみた。日本大使館の微博だからといって普段から日本に好意的な人のみが投稿をしているわけではないのだが、今回は「安倍首相ようこそ」「日本のODAに感謝」等の好意的な書き込みが目立ち、国民感情の中でも安倍首相訪中が好意的に受けとられていることが分かった。
今回の首相訪中を機に、日中関係が今以上に良好になり、より活発な交流が実現・継続することを願うばかりである。
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