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2013年2月 経済駐在員 : 澤井 亨
平成24年2月16日から、釜山港を母港として運航していた韓国初のクルーズ船「クラブ・ハーモニー」(総トン数2万5千トン、キャビン383室、1,000人収容可能)が今年1月28日出発の航海を最後に運休することが明らかになった。 韓国の国土海洋部(日本の省に該当)によれば、同船は、平成24年2月16日から12月31日までの61回運航したが、総乗客数は31,327人で、1回平均513人と定員の約5割に過ぎず、乗務員(365人)よりも少ないことも多かったという。このため、昨年7月時点で16億円の営業赤字を出しており、今年1月20日現在は、33億円の赤字となっているものと推計されている。 関係者は、船内でのカジノ営業が認められなかったことから、中国人観光客の誘客等において強い競争力を持ちえず、早期に運休に追い込まれたものと見ている。 他方、第2の韓国籍クルーズ船として期待されている「ロータス・クルーズ」(総トン数4万171トン、1,740人収容可能)が、今年4月から済州港を母港として運航を開始する見込みだが、「ロータス・クルーズ」の場合においても、船内でのカジノ営業ができるかできないかが大きな鍵となると見られている。 【釜山港に停泊中のクラブ・ハーモニー】
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