東南アジア駐在員報告



2013年8月 社会・時事
駐在員 : 長谷川卓


    7月15日、富士山世界文化遺産登録のPR協力要請のため、国際交流基金マニラ文化センターを訪問した。ここマニラでも富士山は大人気であり、同センター図書館に本県作成の富士山文化遺産登録PRポスターを掲示していただくこととなった。
    同センターでは日本文化の普及啓蒙活動と合わせて、日本語普及活動も行っている。国際交流基金が実施している「2012年海外日本語教育機関調査」によれば、フィリピンの日本語学習者数は32,418人で国別順位では10位だが、前回調査時(2009年)よりも約1万人も増加している。ここ数年で日系企業のフィリピン進出が増え、日本語習得がアニメや漫画を見るためだけでなく、就職の優位に繋がると考える若者が増えつつあるとのこと。英語が公用語のフィリピンでは、出稼ぎや移住先としては北米志向が強く、各分野の優秀な人材も北米に集中する嫌いが強かった。人口減少が進み、市場が縮小する日本にとっては、将来の交流人口の増加に繋がり、日本の経済規模縮小の歯止めにもなることから、日本語を勉強する外国人を増やしていくことが重要な政策になる。フィリピンに限らず、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ミャンマーなどのアセアンの親日国家を大切にしていかなければならないと改めて感じた。

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