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ヨーロッパ駐在員報告
2001年2月 政治 駐在員 : 森貴志
英独首相EU拡大で協議
ドイツのシュレーダー首相は、非公式にベルリンを訪れていたブレア英首相と会談し、欧州連合(EU)の将来像などについて意見交換した。両首相はこの中で、数年後に迫った中東欧諸国のEU加盟を円滑に進めるため、EU拡大に関する集中的な討議が必要との認識で一致した。
EUは昨年12月に仏ニースで開いた首脳会議で、東方拡大を前提とした内部機構の改革で合意している。同会議後の課題として、拡大強化されるEUと個々の主権国家の関係など「EU」をどのように定義付けるかという問題が残っており、シュレーダー首相は、仏シラク仏大統領とも非公式に会談し、今後この問題を協議することとしている。
また今回の英独首脳会談では、米国のブッシュ新政権に対して、EUとの良好な関係を維持発展させるよう働き掛けていくことで意見が一致している。一方、反政府系メディアの統制など保守的傾向を示し始めたロシアのプーチン政権に対しては、孤立させないためにも、EUとしての関与を継続していく方針を確認した。
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