東南アジア駐在員報告



2003年8月 社会・時事
駐在員 : 橋本勝弘


シンガポール ASEAN域内観光促進にヒップホップ・ダンスならぬパスを導入

東南アジア諸国連合(ASEAN)観光協会(ASEANTA)は域内観光を促進するため、1区間の飛行料金を一律99米ドル(176シンガポールドル)に固定したヒップホップ・パスを8月から導入した。
新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)やイラク戦争を教訓に、西側などの域外諸国の観光客のみに依存する従来の観光政策から脱却するための促進策として期待される。
折りしも、日本国内大手旅行3社が発表した今年の夏休み旅行は、SARSの影響が尾を引いて、東南アジアへの旅行は手控え気味との結果が出ていた。
このパスは、帰国便を含め3区画以上6区間以内で、旅行日数は5日以上1ヶ月以内が条件、パスの有効期間は1ヶ月となっている。
シンガポールからマニラを訪れ、ジャカルタ経由で帰国する場合の航空料金は3区間297米ドル(525シンガポールドル)と、通常料金(約1,000シンガポールドル)のほぼ半額となる。
この企画にはシンガポール航空、シルクエアが参加しているほか、ホテル・パスもあり、3つ星、4つ星、5つ星ホテルにそれぞれ35、50、70米ドルで宿泊できる。
筆者も、ASEANの観光振興に貢献すべく、購入を検討中である。

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