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東南アジア駐在員報告
1999年8月 行政 駐在員 : 篠原 清志
マレーシア、新首都の実態
7月上旬、国家情報化戦略マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)のハード面の中核となる新行政都市プトラジャヤと、ハイテク情報都市サイバージャが相次いでオープンとなったが、どちらもほんの一部の施設が完成しているだけである。
プトラジャヤは、クアラルンプールの南、自動車で約45分のところにある。完成しているのは、小高い丘の上に立ち日本の首相官邸よりはるかに立派な首相府ビルと、その横に立つ壮麗なモスクだけといった感じで、いたる所で土木工事や建設工事が続けられている。
サイバージャヤは、プトラジャヤに隣接してゾーニングされている。政府は、アジアのシリコンバレーを目指していて、世界中の情報産業の大企業が注目していると喧伝しているが、7月9日の公式オープン時には、人材養成の核となるマルチメディア大学と、NTTの子会社であるNTT−MSCの建物だけが完成しているといった状況である。
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