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中国駐在員報告
2010年11月 社会・時事
駐在員 ： 野村芳一
中国で初めて開催された本格的な国際博覧会である上海万博が10月31日、184日間の会期を終えて閉幕した。期間中の累計入場者数は万博史上最多の7300万人に達した。同日のフォーラムで温家宝首相が、上海万博の成功を内外にアピールした。
「より良い都市、より良い生活」をテーマにした上海万博には、史上最多の246の国・国際機関が参加。累計入場者は10月16日に1970年の大阪万博（約6422万人）を超え、24日には7000万人を突破した。
一方、経済効果は予想以上のようだ。万博公式グッズの売り上げは８月末までに最終目標だった200億元（約2600億円）を突破。中国紙によれば、半年間の運営費106億元は入場券販売収入でほぼ賄え、その他スポンサー料70億元、公式グッズのライセンス料10億元が見込める。
跡地は中国館や万博文化センターなど恒久５施設を除き、商業ビルやマンション群に生まれ変わる。
本県が映像出展した日本産業館は、事前予想を大きく上回る人気を博した。期間中の静岡ウィークでは各市町がイベントを実施、ふじのくにの魅力を来場者にＰＲした。終盤には尖閣衝突事件をきっかけにした日中関係悪化を受け、武装警察官がパビリオン周辺で警戒に当たったが、日本産業館への客足が衰えることはなく成功裏に閉幕を迎えた。
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