台湾駐在員報告
2017年7月 社会・時事 駐在員 : 内藤晴仁
2014年2月の駐在員トピックスで報告した映画「看見台湾」の監督である斉柏林氏が、撮影中の事故により52歳の若さで死去した。斉監督はこの数日前に「看見台湾」の続編製作を発表したばかりであった。この事故は多くの関係者に衝撃を与えたほか、蔡英文総統をはじめ映画界以外からも、早すぎる死を悼むコメントが寄せられた。
「看見台湾」は台湾各地の地形、河川、生態系等を空撮により撮影したドキュメンタリー映画である。空から見た台湾は、台湾で暮らす人々に改めて台湾の自然美への気づきを与えるとともに、都市から排出される大量のごみ処理や工場が引き起こす自然破壊の様子も映し出すことで、台湾の環境意識を高めるきっかけになったといわれている。
斉監督の死の翌日、台北101ビルは夜のライトアップの光を大幅に減らし、斉監督を追悼するメッセージを流した。台湾に多大な影響を与えた斉監督と映画「看見台湾」を、多くの方に知って頂ければと思っている。
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