東南アジア駐在員報告
2021年6月 社会・時事 駐在員 : 福田 渉
シンガポールには、欧米、中国、日本などから数多くの外資企業が進出している。大学生の就職先として、これまでは、外資でも国際的な大企業に人気が集まっていた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大は、人気就職先についても変化を及ぼしているようだ。
ある調査会社がアンケートを行って魅力的な企業100 社を発表した。近年は、ビジネス、IT、工業・自然科学の分野全てでGoogle が首位を独占していた。しかし、今年は工業・自然科学の分野で政府の研究機関であるシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)が首位になった。また、最新の傾向として航空関連企業の後退がみられた。ビジネス分野ではシンガポール航空が前年3位から6位に、チャンギ空港運営グループは4位から13 位に順位を下げた。工業・自然科学分野でも航空機エンジンのロールスロイスや航空機大手のボーイングなどが軒並み順位を落とした。
一方でビジネスやITの分野で躍進したのが、香港発大手ECサイトのショッピー(Shopee)や製薬大手のファイザーなどだ。ちなみに日系企業で100 社以内にランク入りしたのは、ユニクロ、ソニー、武田薬品工業の3社だけだった。
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