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台湾駐在員報告

2015年9月 社会・時事
駐在員 : 宮崎悌三


日清戦争により日本の統治下となった台湾(1895年から1945年までの50年間)では、その当時建てられた多くの建築物が今も存在し活用されているものが多い。

台北市内にあるものを挙げても、総統府(当時は総督府)、監察院(同台北州庁舎)、迎賓館(同総督府官邸)、国立台湾博物館(同台湾総督府記念館)など当時から公共機関として使われている建築物を始め、華山文創園区(同酒造工場)、松山文創園区(同タバコ工場)など当時は工場だった建築物をクリエート産業発信地として活用している例や、青田街・永康街・龍泉街界隈のように当時の大学関係者用宿舎として建てられた和風建築がおしゃれなカフェテリアや雑貨店等に活用されている例(街の名称から一文字ずつ取ってこの一帯は「青康龍」と呼ばれ、多くの観光客で賑わっている)など、枚挙に暇がない。

これは台北市などの大都市にとどまらず、新竹、台中、台南、高雄、花蓮などの地方の様々な場所でも見られる。

台湾東部にある花蓮で旧製糖工場を一般に開放している台湾製糖の「花蓮観光糖廠」は、敷地内に建てられた築80年以上の木造家屋を改装し旅館として営業を開始して4年経つが、これが非常に好評だったため、新たに別棟を宿泊施設として改装し客室数を増やした。この敷地内には90年ほど前に建てられた製糖工場の作業員の宿舎や診療所、事務所、来客用宿舎など32棟の木造家屋が残っているが、それらの雰囲気を残し活用することによって誘客に成功している事例である。

台湾では日本各地からサービス業の進出が近年とみに多い。台北市内では日本各地のラーメン店、居酒屋、回転寿司、トンカツ、スイーツ等、様々な分野の出店があり、台湾にいながら日本の食を楽しむことができるが、このような店舗(特に居酒屋が多い)が、日本統治時代の建物を活用している例が見られる。

台北市内の文教地区に隣接する「青康龍」(上述)地区の閑静な住宅地の路地を歩くと、昭和の匂いが漂うレトロな雰囲気のカフェテリアや居酒屋が点在している。どの店内も多くの台湾の方で溢れているが、ガイドブックを手にした日本人や韓国人に出くわすことも多く、建築物の活用が観光分野にも効果が現れていると実感している。


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