東南アジア駐在員報告
2012年9月 経済
駐在員 : 長谷川 卓
タイとシンガポールで開催された二つの国際観光展示商談会(8月15日〜19日にバンコク市内クィーンズシリキット国際展示場で開催された「タイ国際旅行フェア(TITF)2012」と、8月24日〜26日にシンガポールエキスポで開催された「NATAS Holiday 2012」)の日本パビリオンに、「Home of Mt. Fuji-Shizuoka(ふじのくに〜静岡)」ブースを出展して、本県への観光誘客促進活動を行った。
タイでは、シンガポールに倣うかのように団体旅行商品に組み込まれる富士山観光が箱根と河口湖が主流になる中、本年3月及び6月に韓国駐在員と協働で取り組んだ、バンコクの旅行会社へのセールスコール(営業活動)の成果として、2社がソウル経由富士山静岡空港着発便利用の新規団体旅行商品の販売を開始した。団体旅行商品は先発組の人気が高まると他社が追随して同様の商品を造成することが多いので、今後も韓国駐在員と連携して2社の販売促進に対する支援を行っていく予定である。
一方、シンガポールでは、日本パビリオンの訪日旅行促進のメインテーマが「Cool Japan」だったことから、海外でも人気の高いアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の舞台となった箱根芦ノ湖(富士山が背景)と、主要登場人物・綾波レイのコラージュポスターが、パビリオン全体に使われた。ただでさえ、富士山=箱根のイメージが強いシンガポールで、本県ブースはさらにプロモーション活動に苦戦することとなったが、富士山以外に何を前面に押し出して本県観光を売り出していくべきかを改めて考える良い機会となった。日本食人気が高まる中での緑茶、桜エビ、うなぎ、ワサビなどの食品や、伊豆、浜名湖、奥大井などの温泉、河津桜、SLなど日本でも人気の観光名所といった誘客資源は数多くあるが、一年を通して主役を務めることができる観光資源は何なのか、広域連携も含めてプロモーションの方法を検討していきたい。
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