台湾駐在員報告
2015年6月 社会・時事 駐在員 : 宮崎悌三
街のあちらこちらで夜な夜な開かれる台湾の夜市(ナイトマーケット)。台北市の士林夜市、台南市の花園夜市、高雄市の六合夜市など、各地の夜市を訪れた方も多いのではないだろうか。夜市の魅力は、何と言っても活力ある台湾の人々の生活が垣間みられるところにあるが、台湾の方は夜市をどのように思っているのだろうか。
最近、夜市に関する会社員の意識調査がインターネット上で行われた。調査結果によると、月平均1.3回は夜市を訪れ、1回当りの消費額の平均は510元(約1,040円)とのこと。また、夜市へ行く目的(複数回答)は、食事、ある決まった食品を食べるなどの食事に関するものが上位を占め、買物、娯楽がそれに続いた。夜市へ行く理由として挙げられたのは、美味しい食事がトップであった。また、買物では、小吃(B級グルメ)が最も多く、好きな食べ物は、豆腐を発酵させて作った強烈な匂いを発する「臭豆腐」が最も支持された。
このように、会社員を対象とした調査では、夜市は退勤後の息抜きの場として需要に合致しているようであるが、夜市の支払いの利便性を更に高める悠々カードでの決済が、一部の夜市で試験的に導入された。
悠々カードは、2002年に、台北市内を走るMRT(地下鉄)や一部の路線バスに導入された後、台湾鉄道(鉄道在来線)やコンビニエンスストア、ユーバイク(台北市のレンタルバイクシェアリングサービス)、カフェやレストランなどに広く導入され、発行枚数は、台湾の人口の2倍以上となる5,000万枚をすでに超えている。
今回、夜市で試験的に導入された悠々カードは、私も日常的に利用しているが、これが夜市で使用できるとなると、屋台や小さな商店でも支払いが格段に便利となり、更に夜市に足が向きそうである。
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