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中国駐在員報告2002年12月 経済 上海高級オフィスビル賃貸事情
高級オフィスビル需要拡大の原因は、中国経済の好調、特にWTOに加盟後、外商投資企業が好調に投資を伸ばしている事が挙げられる。多くのグローバル企業や大型国有企業は拡張移転や同ビル内での増床を計画し、大型契約が続出している状況である。また、新しい供給物件を消化するスピードも驚異的で、新しいオフィスビルが市場に出てから半年で入居率が50%に達し、賃料も半年で2倍に上がっている。今年上半期に入居開始した外灘近くの海洋ビルを例にあげると、1月にオープンして半年で入居率が90%以上に、賃貸料も0.2ドル/u/日から0.5ドル/u/日に上がっている。 ただ、高級オフィスビルに限らないオフィスビル全体の賃貸価格は今年第3四半期に昨年同期比4.3パーセント下落し、4期連続の上昇が下落に転じ、全体としてはやや供給過剰の状態となってきている。 9月末現在、上海の高級オフィスビルの面積は288万u、年末までに完成予定の物件を入れると337万uになる見込みである。ちなみに北京は321万u、香港は547万uである。 |
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