台湾駐在員報告
2021年3月 行政 駐在員 : 宮崎 悌三
2月26日、中国政府は台湾からのパイナップルの輸入を3月1日から停止すると発表した。昨年以降、検疫で有害生物のカイガラムシを何度も検出したためとしている。
台湾のパイナップルの生産量(2020年)は、約43万トンで、うち4万5,000トンが輸出され、95%超が中国向けだった。
台湾当局は、収穫最盛期直前の3月に中国政府が突然このような輸入停止の決定をしたことに対し、政治的威嚇と批判する一方で、中国以外でのパイナップル販売の支援に向けて、10億元(約38億円)の予算を計上し、影響を最小限に食い止める方針である。
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