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台湾駐在員報告

2015年7月 経済
駐在員 : 宮崎悌三


台湾は、6月が卒業シーズンである。6月の中頃になるとあちらこちらの大学で卒業式が行われ、タッセル(房)付きの帽子とガウンをまとった卒業生が社会に旅立っていくが、学生を取り巻く就職事情はそんなに甘くないようである。

台湾の複数の就職仲介サイトや台湾当局の台湾企業や今年卒業する大学生に対する調査から、新卒者の就職に関する状況を知ることが出来る。

新卒を含む学卒者を採用すると答えた企業は、調査を実施した企業のうちの過半数をわずかに超えており、それらの企業における採用予定枠の約17%を新卒者などの学卒者の採用とする予定とのこと。また、別の調査では、調査対象とした企業のうちの7割以上が新卒者を採用するとしている。調査時点(4月から5月)においては、すでに8割以上の企業が募集を開始しているが、新卒者が就職までに要する平均期間は228日と、7か月を超えるのが現実である。

初任給は、平均約2万6千元(約10万4千円)で、昨年よりわずかに上昇しているが、16年前より下回っており、増加傾向にあるものの、上昇割合は緩やかである。業種別では、半導体関連の約3万3千元(約13万2千円)が最高で、金融関連が約3万元(約12万円)、医療サービス関連が2万9千元(約11万6千円)などとなっている。募集人員数では、電子情報・半導体が最も多く、機械などの製造業、卸売・小売がそれに続いている。

一方、卒業を控えた新卒予定者のうち、卒業後すぐに就職したいと考えている割合は9割半ばを占める。就職先を選ぶ基準は、賃金がトップで、今後の可能性、業務内容に興味がある、福利厚生と続く。人気の業種は、IT・ハイテク、文化・教育、マスコミ・広告、金融・保険・会計の順となった。希望する初任給は、大学卒で2万8千元(約11万2千円)であるが、企業の提示する初任給(前出)との差は、約2千元(約8千円)となり、学生と企業とには大きな差がある。

就職活動で結果を出すために重要と考えているのは、学生は外国語の能力、学歴、面接時のテクニックの順であったが、企業側が重視しているのは、穏やかかつ寛大な姿勢、学習力であり、別の調査における企業から人気のあった大学ランキングでは協調性・団結力を重視するなど、組織に溶け込む能力の高さを評価している側面が読み取れ、企業と学生の認識の差が際立つものとなっている。


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