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韓国駐在員報告

2020年5月 行政
駐在員 : 小関 克也


現在、アメリカ、ヨーロッパ、日本等、危険地域からの入国者は韓国においてPCR検査が必須となっている。発熱、咳等、陽性の疑いがある者は空港で、特に症状がない者は韓国での居住地域の保健所で検査を受け、いずれの場合も陽性の場合は病院等に隔離され、陰性の場合は自宅等、滞在先に移動し14日間自己隔離を行う必要がある。
空港からの移動について日本では、「公共交通機関を使用しないようお願いする」というだけで、代替手段が何も用意されていないため、知人や会社の人が迎えに来てくれる人は良いが、それが無理な人は疲れた体に鞭打ってレンタカーで移動するか、空港付近の施設に14日間泊まるくらいしか手段がない。一方韓国では、有料ではあるが入国者専用のバスやタクシー、KTX(高速列車)が用意されているため、区役所や駅等、居住地域の主要施設まで移動ができ、その後はその地域の自治体の車で居住地まで送ってもくれる(保健所での検査をする場合はそこも経由)。家族による迎えが期待できずレンタカー利用も困難な外国人にとっては特に心強い支援といえるであろう。
また、隔離場所からの移動を許さないためにアプリによる24時間監視や、違反した場合に1年以下の懲役又は最大1千万ウォン(約95万円)の罰金という厳しい罰則が設けられている一方、自治体によって差はあるものの、消毒液やレトルト食品など自己隔離を支える救援物資をボックスで提供するなど心温まる施策も実施されている。
先日、韓国に戻ってきた知人は、実際に空港から専用バスで地区の区役所まで移動した後、区役所の車で自宅まで送ってもらったそうだ。「家まで非常にスムーズに移動することができ、入国者に対する行政のサポートがしっかりしているとの印象を受けた。空港からの専用バスを降りた時も、区の専用車の運転手が待っていてくれ、迷わずに乗り換えることができた」と感想を述べていた。感染者を蔓延させないための十分な公共政策が、韓国の新型コロナウイルス感染症の拡大防止に寄与しているようだ。


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